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未経験業界/未経験業種への転職。外資系ホテルの営業部から映像ベンチャーのマーケターに挑戦して得た気づき

未経験業界/未経験業種への転職。外資系ホテルの営業部から映像ベンチャーのマーケターに挑戦して得た気づき

こんにちは、エレファントストーンのマーケターの鈴木です。

私は2022年11月に当メディアを運営するエレファントストーンに入社し、現在はインハウスマーケティングの業務に携わっています。実は私はエレファントストーン入社前、外資系ホテルでセールスコーディネーターとして働いており、映像ベンチャー企業への入社は、全くの未経験業界/未経験業種への挑戦でした。

そこで今回は、そうした全く異なる地への転職を経て感じた環境の違いや考え方の変化ついてお話しできればと思います。今、キャリアについて悩んでいたり、環境を変えることに対して不安に感じていたりする方のお役に立てればと思いますし、新しいことにチャレンジしてみようと思うきっかけになればとても嬉しいです!

未経験業界/未経験業種のベンチャー企業への転職経緯

まずは、ざっくり私の経歴からご紹介します。私は大学時代をオーストラリアのシドニーで過ごし、ビジネス学部でホスピタリティマネージメントを学んでいました。大学卒業後は、日本に帰国し外資系ホテルに入社。入社後は宿泊部でハウスキーピングの客室係を経験した後、営業部に異動し、ホテル宴会場のセールスコーディネーターとして約5年間働いていました。

そんな中、感染症が流行し、大人数の宴会がことごとくキャンセルになっていたタイミングで、自分が企画した少人数向けの宴会プランがホテルの商品として販売されました。売上低迷の状況からの打開策となったこの企画は、私自身が「もっと商品を多くの人に認知、利用してもらうにはどうしたら良いか」と考えるきっかけになりました。

また、働いていたホテルはブランディングに強く知名度がありましたが、私は「既存のブランド力に頼るのではなく、自分たちで考えた戦略で顧客を増やせるようになりたい」と考えるようになりました。そこが、マーケティングの仕事に興味を持ち、転職を考えるようになったきっかけです。

とはいえ、マーケティング領域の業務上の経験は無い状態。そのため、まずはマーケティングの知識を身につけようと思い1年ほどスクールに通いました。その後、半年ほど転職活動を続け現在所属するエレファントストーンにマーケターとして入社しました。

転職活動は前職に勤めながら行っていましたが、未経験分野への挑戦ということもあり中々スムーズには進みませんでした。リクルーターからはマーケター以外の職種を推薦されることも多く、実際面接も受けていました。一方、自分が興味をもった分野や、やりたいことを仕事にするためのチャンスはそう多くないと感じており、「ここで働きたい!」と思える企業で内定をもらえるまで根気強く転職活動を行っていました。おそらく30社以上と面接をしたかと思います。

諦めずに転職活動を続けた中で出会ったエレファントストーンは、当時描いていたキャリアを形成するには一番良いと思える会社で、今振り返っても入社することができてよかったと感じております。

格式ある企業とベンチャー企業の違い。転職を経て感じた変化

ここからは、前職(外資系ホテル)と現職(映像ベンチャー)の違い・転職して感じた変化についてお話しできればと思います。

①仕事に対するマインド

前職では仕事は“与えられるもの”という認識が今より強かったように感じます。組織体制が画一的であり、基本的に業務はポジションごとに分業されアサインされた案件を進めるものでした。

一方、エレファントストーンには“一人ひとりが船を漕ぐ”という企業方針があります。そのため、仕事は“自分で生み出していくもの”であるという意識が全社的にあり、私自身もその意識が重要だと感じる瞬間が多くなりました。

具体的に、私は現在インサイドセールスチームで数値管理をしており、毎週の定例でメンバーの進捗を確認しながら施策の方針をはかりPDCAを回しています。チームのリソースやモチベーションの管理、毎週の目標アポ数獲得に向けどう施策を実行していくかを日々考えるようになりました。会社の売上目標達成に向けて社員を巻き込みながら自分で最適解を導く必要がある今は、仕事を“自分で生み出す”重要性を日増しに感じています。

②組織体制・裁量権

前職は組織が大きかったこともあり、部署を超えて物事を動かすには多くの承認フローがありました。また、ブランド力や知名度が高いからこそ組織的に慎重にならざるを得ない部分があり、その当時は革新的な戦略は多くなく、挑戦する風土もあまりなかった印象です。

現在は、社歴や経験値に関わらず、個人としても組織としても挑戦のマインドが重要だと感じる場面が増えました。業務領域の制約がないからこそ、任せてもらった施策の提案やフロー構築までの裁量は、自分で持つことができますし、持つ必要があります。そして会社のバリューとなる仕事を自分で生み出していくことが重要です。社内の同意や協力を得て施策を回していくのは一筋縄ではいかないことも多いですが、一つでもその苦労が成果に繋がった時は嬉しいですし、「もっとよくしていくには?!」といった次の施策を考えるモチベーションにも繋がります。

また、エレファントストーンでは毎月、個人やチームが「社内の全体に周知したいこと」や「どう会社に貢献しているか、貢献しようとしているか」を発表するES会議という全社会議があります。会議の後には軽食とお酒を囲むパーティーがあり、普段関わりの少ないメンバーとコミュニケーションをとる機会となっています。

入社したての頃はベンチャーらしいカルチャーだなと感じていましたが、最近はこういったカジュアルなコミュニケーションの場で自己開示をしていくことが、ポジションやチームを超えたメンバーとの仕事のやりやすさ、信頼関係の構築に繋がると感じています。

③柔軟性・変化のある環境

前職と現職、最も異なる点は環境の柔軟性にあると感じています。前職はホテルのブランドイメージを維持するため、規則やルールが徹底されており組織変動もあまり起こりませんでした。一方で現職では、社会人としての一定のラインをクリアした上で個人が責任を持って行動する場面が多いです。

また、働く場所も執務エリア、サテライトオフィス、フリースペース、リモート等、自分やチームの状況に合わせ選ぶことができるため、常に自分にあった環境で仕事をすることができます※。

さらに、組織体制も会社の成長にあわせてスピード感を持って変化していく印象があります。実際、私が入社して1年のうちにすでに2回の体制変更がありました。その時の組織に何が必要か、どんな体制が最適かを模索しながら進んでいるということを実感する日々です。

※ リモート業務可否等は所属するチームの方針・グレードにより異なります

映像ベンチャーで活きた外資系ホテルでの経験

・人を巻き込む力

ホテルのセールスコーディネーターとして働く中では様々な部門と連携して仕事をする機会が多く、案件や催事、商品開発などに対して常に人を巻き込む必要がありました。

現在は上述した業務の他に、インハウスマーケターとして自社の広告運用、展示会への出展等からの新規売上の構築を担っています。どの施策も一人で動かせるものではなく、パートナー企業や社員と連携をはかる必要があるため、前職での人を巻き込みながら仕事を進めるという経験は非常に役に立っています。

・目の前のやるべきことを着実にこなす姿勢

前職では入社当初、ハウスキーピング課に配属されました。当時は入社前にイメージしていたホテルの仕事と実際の業務にギャップを感じ、キャリアについて悩むこともしばしば。ただ、目の前の仕事を着実にこなし、目標を持って業務を全うする姿勢が評価に繋がり、後に自分の大きな目標であった東京オリンピックの案件を任せていただいたという経験があります。

現職では、自分のポジションを通してどう会社に貢献できるか、まだまだ模索中で悩むこともあります。ただ、昨年12月に出展した展示会の運用業務を担った際に、コンセプト設計や営業戦略等、様々な業務を社内で連携して準備を進めてきたことが、結果としてアポイント獲得の目標135%達成という成果に繋がりました。この時、前職で学んだ目の前のやるべきことを着実にこなす姿勢の大切さを再認識しました。

まとめ

未経験業界/未経験業種への転職。挑戦のハードルが高いと感じる瞬間は多かったですが、今こうしてインハウスマーケターとして働く中で、過去の自分の経験が異なる業種でも活きているなと実感する場面は多いです。

今後は現在の環境や周りの人へ感謝を忘れず、オフライン・オンラインの両軸でマーケティング領域の実績を積み、会社にとってもお客様にとっても成果をだし信頼されるマーケターに成長していきたいと思っています。

余談ですが私は“everything happens for a reason”という言葉が好きです。直訳すると“全ての事は起こるべくして起こっている”という意味ですが、私の経験として、今回の転職も含め、良いことも大変なことも自分に与えられた試練だと思って全力でぶつかった結果、後になって振り返るとその経験があったからこそ進むべき方向に向かえているんだ、と感じられることは多いように思います。

私は未経験業界/未経験業種への転職を通して将来の自分の可能性が広がったと感じています。今、キャリアについて悩んでいる方は、今まで培ってきた経験を糧に将来にかけるご自身の想いを大切に、是非新しいことにチャレンジしていただければと思います。この記事が少しでもそのきっかけになっていたら幸いです。

この記事を書いた人

鈴木香菜穂
エレファントストーンのマーケター

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