「サステナビリティ」を考える。SDGsに取り組む企業の活動紹介映像

こんにちは、映像制作のエレファントストーンが運営するオウンドメディア「ZOOREL」です。最近、SDGsへの関心が強い学生が多く、学生時代にSDGsに関する何かしらの取り組みをしていたという方も多いように感じます。

SDGsとは？

SDGsとは“持続可能な開発目標”の略で2015年9月25日に国連総会で採択された、持続可能な開発のための17の国際目標のことです。端的に言うと、このままでは地球の環境破壊が進み、人類の生存が難しくなるため持続可能性＝サステナビリティを考えようという目標です。

近年は欧米の大企業やパリコレの大手ファッションブランドがサステナビリティを意識して商品を生み出すことも多く、ファッションでいえば毛皮ではなくエコファーを使用するというかたちで持続可能性を見出すようになりました。そこで今回は、私たちの身の回りの企業がどのような取り組みをしているのか、ここ1年のサステナビリティに関するCMをご紹介します。

SDGsに取り組む企業の活動紹介映像事例

1. 日産

自動車業界は「排気ガス」の問題から環境問題に取り組む企業が多く、SDGsへの意識もとりわけ高い印象があります。

こちらの映像では日産リーフを用いて自給自足の生活をするオーストラリアの方をドキュメンタリータッチで描いています。日産リーフを用いれば、自動車を蓄電池として利用できる、さらに余った電力を販売することもできるという内容を紹介しています。電気自動車を単に販売するのではなく、私たちカスタマーがサステナビリティを理解し、具体的にどう日常で意識するべきか考える手助けをするような映像になっています。

その他、日産はサステナビリティに関する啓発動画も多く公開しています。

こちらは電気自動車を通じたサステナビリティへの貢献イメージを映しています。サステナビリティ活動を啓発するようなものになっています。

2. 日本通運

日本通運では、港のわきで円を囲むようにした座ったキャストが“社会・経済・環境”の三つの軸を元にサステナビリティについて話し合うという企画で映像を公開。日本通運はこのCMの放映に対し、以下の通りコメントしています。

グループが未来においても社会から信頼され、持続可能なグループとして社会に貢献し選ばれ続ける存在となっていくために、「サステナビリティ」の課題に真剣に取り組み、推進する決意や姿勢、何を目指していくのかについて、表現しています。

CMに登場するのは未来の当事者となるZ世代の若者たちです。NXグループのブランドシンボルが印象的な内航船「ひまわり」や、新塗装トラック、コンテナが登場するダイナミックな物流の現場で、「サステナブルNX」の描く未来を真剣に、かつ楽しく語ります。

参照：https://www.nipponexpress-holdings.com/ja/press/2022/20221222-1.html

物流の企業として未来を見据えて新たな価値を見出していこうというメッセージが込められていますね。

3. 味の素

SDGsの動画は難しい環境問題、人権問題を扱うことが多く、消費者がどう動くべきか、何が実践されているのかを客観的に淡々と紹介する映像も多いです。その中でこちらの味の素の映像は、視聴者目線に立った映像にすることで、何をしたらサステナブルなのか、実際に自分たちが買う商品がどう持続可能な世界の実現に結びつくのか、が伝わりやすくなっています。

具体的に、映像は2030年までに「10億人の健康寿命の延伸」と「環境負荷の50％削減」の実現をテーマにつくられ、タイとベトナムで働く社員、各国のインフルエンサーが出演。視聴者と同じ目線のインフルエンサーに同社の取り組みを紹介することで、視聴者が自分に置き換えて活動を考えやすくなっています。

4. 花王

こちらは、排水問題が起こりやすい洗剤をつくる、サステナブル原料バイオIOSの紹介映像。同社の研究者が出演し、洗剤の開発が環境問題へ与える影響と花王のスタンスを届けています。一見重いテーマともいえそうな内容を軽やかに伝え、花王の取り組みへの共感を誘っています。

まとめ

「SDGsの言葉は知っているけれど何をしたらいいかわからない、難しい」と考える人たちも多いでしょう。そのため、ご紹介した映像の多くは活動のわかりやすさや伝えたいメッセージを届けることに重きを置いている印象を受けました。各企業、2024年はどんなサステナビリティ活動を行い、どう一般にアプローチするのか注目したいです。