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銭湯特化型デジタルサイネージ「ふろマド」がサービス開始

銭湯特化型デジタルサイネージ「ふろマド」がサービス開始

こんにちは、映像制作のエレファントストーンが運営するオウンドメディア「ZOOREL」です。4月にオープンした原宿の東急プラザ原宿「ハラカド」の地下1階に銭湯「小杉湯原宿」が入り話題となっています。

都心の一等地にまさかの歴史ある銭湯の支店が入ったり、映画化もされた温泉漫画『テルマエ・ロマエ』の続編もWebで連載がスタートしたり、今ひそかな人気を集めるのが温泉、銭湯、サウナといった「風呂」関連!

そんな中、今回は3月7日に大阪でスタートしたデジタルサイネージサービス「ふろマド」に注目。大阪発のサウナブランド「キマリサウナサプライ」等を手掛ける株式会社SENSEが開発しました。

ふろマドとは?

「ふろマド」は銭湯に設置したデジタルサイネージに、広告を配信出来るサービスです。ふろ「アド」ではなくてふろ「マド」でお風呂の窓から着想を得た名前になっております。

画像参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000134739.html

株式会社SENSEは、以下の通り表明しています。

「コロナ過で立ち上げた物販事業を通して、サウナグッズを中心に120軒以上の温浴施設とお取引をさせていただきました。銭湯の減少を肌で感じ、少しでもお役に立てないだろうか。と思い、地元である大阪を中心とした銭湯に際し、「もっと価値向上に貢献出来ないか」「銭湯にさらに収益還元する仕組みを実現出来ないか」銭湯が持つ「場所」としての魅力、これまでお付き合いいただいている銭湯さまとのネットワークを総合的に鑑み、今期より、銭湯を「場として優良なメディア」と捉え、銭湯利用者と広告情報をマッチングさせる『ふろマド』事業を推進してまいります」

減少する銭湯ですが、その銭湯を優良なメディア、そこに通う方をメディアの視聴者と捉え、デジタルサイネージ事業をスタートするといいます。

銭湯メディアならではの特徴

「ふろマド」のポイントは大きく四つあります。

1.銭湯特有の視聴体験

画像参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000134739.html

イメージ画像では、お風呂の番頭さんがいる入口付近や、ドライヤーなどが立ち並ぶ洗面エリア等の場所に置けることで空き時間や隙間時間にみてもらうことを想定しているようでした。

2.リーズナブルな広告予算

CM、新聞広告、テレビ広告等よりも低価格で広告配信できるとのことで、広告出稿のハードルを下げています。

3.高い注目度

画像参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000134739.html

これまでも銭湯は鏡に広告をはったり、ポスターなどが貼られたりするなど広告の場として活用されていました。その中で動的なコンテンツを提供すれば、銭湯来場者の目をより一層引くことになると予想されます。

4.国内初のサービス

銭湯特化型のデジタルサイネージは国内初。まずは大阪を中心に展開される予定です。

銭湯への価値循環を考慮したビジネスモデル

画像参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000134739.html

「ふろマド」は三方良しのビジネスモデルが構築されているとのことで、銭湯にとってもプラスになる仕組みであるとされています。

具体的に、株式会社SENSE側は広告収益の一部を銭湯側に還元。さらに広告で取り上げた商品を実際に銭湯で販売することで、銭湯の収益に繋がるとしています。広告主にとっては広告を打てるだけでなく販売促進にも繋がるため、win-winの関係が生まれるとのことでした。

まとめ

ポテンシャルの高さが評価される銭湯。お湯につかる以外にもサウナに入る、着替える、風呂上りに一杯ドリンクを飲むなど、実はコミュニケーションの場にもなっています。スーパー銭湯などでは、マッサージ、食事、リラクゼーションなども楽しむことができるため、広告を活かすチャンスは豊富にありそうです。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/黄鳥木竜
慶應義塾大学経済学部、東京大学大学院情報学環教育部で学ぶ。複数のサイトを運営しZOORELでも編集及び寄稿。引きこもりに対して「開けこもり」を自称。毎日、知的好奇心をくすぐる何かを求めて街を徘徊するも現在は自粛中。

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