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アニメーション動画とは?特徴やメリット、制作時のポイントを解説

アニメーション動画とは?特徴やメリット、制作時のポイントを解説

アニメーション動画とは、イラストや絵、文字などの静止画に動きを持たせたり、データや図を用いることで、視覚的に分かりやすく表現したりする動画を指します。アニメーションは、実在しないものをビジュアル化したり、キャラクターを用いて視聴者に親しみを与えることを得意としています。

また、非現実的な映像を作り出す3DCGなどもアニメーション動画にあたります。

アニメーションを利用すれば無形のサービスや会社のビジネスプランなど実写では表現できないものをビジュアル化する事ができるため、最近では企業のブランディング動画やサービス紹介動画に使用されるなど、ビジネスシーンでの利用が増えています。

アニメーション動画の特徴を理解することは、自社の商品やサービスを効果的にアピールする際に役立つでしょう。

そこで本記事では、アニメーション動画の特徴や実写動画との違い、表現手法の種類、活用事例、制作を依頼する際の注意点やポイントをご紹介していきます。

アニメーション動画と実写動画の違い

アニメーション動画と実写動画の大きな違いは、実写映像の有無です。

アニメーション動画は、文字やイラストに動きをつけて情報にメリハリをつけたり、実写での撮影が厳しい製品やサービスをビジュアル化できたりするという特徴があります。

例えば、SaaS等の無形サービスをイラストや図を用いて、視聴者に分かりやすく訴求することができます。視聴者がサービス内容や活用方法への理解を深めることが可能となるため、購買意欲の促進に繋がるでしょう。

一方、実写動画はカメラでの撮影を行う動画を指し、実在する人やもの、空間の魅力を映像に落とし込むため、視聴者に美しさや商品の質感などをリアルに届ける事ができるという特徴があります。

例えば、観光地のPR動画の場合、地域の情景や住む人のリアルな雰囲気を撮影して映像に落とし込むことで、その地域のありのままの魅力を引き出しやすいです。企業のブランディング動画や商品のシズル感、利用方法をリアルに伝えたい商品紹介には実写表現がおすすめです。

アニメーション動画の特徴

引用:株式会社エレファントストーン 制作実績 株式会社A PICE様-A PICE 「事業紹介ムービー」

アニメーション動画は、イラスト、絵、文字などの静止画に動きを持たせたり、データや図を用いて視覚的に分かりやすく表現したりできるのが特徴です。他にも、オリジナルキャラクターが空を飛ぶなど非現実的な表現も可能です。

一方で、表現の自由度が高いが故に斬新な演出にとらわれた動画を作ってしまうと、商品やサービスの最も訴求したい部分の印象が薄れてしまうなど本来の意図が伝わりづらい動画になってしまう恐れがあるため注意が必要です。

アニメーション動画を活用するメリットとデメリット

アニメーション動画には、実写では表現できないものをビジュアル化できるという特徴があります。アニメーション動画を活用することで期待できるメリットとデメリットは以下です。

【メリット】
・伝えたい情報を分かりやすく表現できる
・実写では表現できないものをビジュアル化できる
・多様な手法で表現したいイメージを再現できる
・キャラクターを使用できる
・予算を抑えて制作することができる
・動画を修正しやすい

【デメリット】
・完成までの擦り合わせが難しい
・リアルな雰囲気や美しさが伝えづらい
・表現方法によっては実写よりも制作時間や費用がかかる事もある

ここからは、上記のメリットとデメリットそれぞれについて詳しくご紹介します。まず、メリットについてです。

伝えたい情報を分かりやすく表現できる

アニメーションは、伝えたい情報のポイントを絞って訴求できるため、冗長になりがちな説明も分かりやすく表現できます。

例えば、サービスのデータ情報は言語や数字だけでは伝わりにくいですが、図やグラフで分かりやすく表現するインフォグラフィックで可視化することで必要な情報を絞ることができ視聴者が理解を深めやすくなります。

引用:オムロン株式会社 Futuristic Technologies for 2033

上記の事例では、複雑な事業内容を図やイラストを用いて相関図で整理することで、視聴者が視覚的に内容を理解しやすく表現しています。

この様に、アニメーションを活用すると、データなどの複雑な情報をイラストや図で可視化したり、伝えたい要素を強調してメリハリをつけたりすることができます。必要な情報を絞ることで、短時間でも視聴者が理解を深めやすくなります。

実写では表現できないものをビジュアル化できる

実写動画では、商品のシズル感や街並み、会社の雰囲気等を映像に落とし込むことができる一方で、アニメーション動画は、物理的に不可能な事なことや機械の内部構造など実写での撮影が難しいものを可視化して表現することが出来ます。

引用:トヨタ自動車株式会社 Woven Cityイメージビデオ(long ver)

例えば、上記の事例のようにブランドイメージや実現したい未来の様子など実写では表現が難しいものも、アニメーションを活用すれば簡単に表現する事ができます。実写では映せない企業の実現したいビジョンや商材に込められた想いを可視化することで、視聴者は会社や商材ブランドの世界観を直感的に理解してもらい、共感を得ることにも繋がるでしょう。

多様な手法で表現したいイメージを再現できる

アニメーションは、表現方法によって全く異なる特徴を持ちます。例えば、データや情報をわかりやすく、視覚的に表現できるインフォグラフィックや非現実的なものを映像化できる3Dアニメーションなどがあります。

ターゲットや目的に対して各々の特徴を踏まえた動画にすると、より成果に繋がりやすくなります。

引用:福田道路株式会社 福田道路ブランドムービー 60秒篇

上記の事例は、アニメーションを活用した温かみのある会社紹介動画です。

アニメーションでは多彩な表現ができるからこそ、企業のブランドイメージに併せて訴求することで企業イメージを定着させ、他社との差別化にも繋がるでしょう。

キャラクターを使用できる

アニメーションを活用すれば、企業のオリジナルのキャラクターを作成したり、そのキャラクターに動きをつけたりすることも可能です。キャラクター表現は視聴者の目に止まりやすく、商品・サービスや企業ブランドへの認知度の向上を狙うことができます。

2018年3月に実施された、日本国内在住の男女3~74歳4500名を対象としたキャラクターパワーリサーチの調査では、キャラクターが商品や広告に使われる効果として「目に止まりやすくなる」と回答した人が全体の65.7%という結果が挙げられています。

参考:データでわかった、キャラクターが提供する体験と効果の実像| マンガ・キャラクター 活用の極意と最新事情

「あの商品のキャラクター」と視聴者に覚えてもらい、キャラクター自体がブランドを想起するきっかけになれば、商材の他社との差別化にも繋がるでしょう。

他にも、ただ企業が発信するだけでは話題になりにくいキャンペーンや新しい商品などの情報も、知名度の高いキャラクターとコラボして視聴者に特別感を与えることができれば、購買意欲を掻き立てるきっかけにもなり得ます。

引用:すこやか応援『 ちいかわ といっしょ』 すこやかんぽ 紹介

上記の事例のように堅い印象を持ちやすいサービスでも、有名キャラクターと期間限定でコラボすることで特典やキャンペーンを目的に新たなユーザーの獲得や利用促進を狙うことができます。

予算を抑えて制作することができる

アニメーション動画は、実写動画に比べて低コストで制作できることが多いです。撮影を伴う実写動画とは異なり、アニメーション動画は撮影にかかる工数が少なくなるため費用を抑える事ができます。

アニメーション動画の場合の1本あたりの費用相場は15万円〜300万円です。

一方、実写動画は撮影のための打ち合わせや撮影準備・撮影後の撮り直しなど、一つの実写動画をつくる工数やその後の編集工数が必要になるため、工数の量によって費用が高くなる傾向があります。平均的な費用の相場としては20万円〜500万円ほどと想定できます。

しかし、アニメーション動画の中でも3DCGなどアニメーションの制作に高い技術が必要な表現方法を使用する場合や3分以上の動画など多くの編集作業が必要な場合は、費用が高くなるケースもあるので注意が必要です。そのため、費用を抑えたい場合はイラストや画像などをあらかじめ自社で準備するのがおすすめです。

一からイラストやデザインをつくる工数を削減できるため、コストダウンに繋がります。

動画の修正をしやすい

実写の場合、編集の段階で撮影の撮り直しが発生するケースもあり、その場合追加でコストがかかってしまう可能性があります。一方、アニメーション動画を制作する場合はキャラクターや背景を編集で差し替えられるなど、変更箇所に合わせて修正や再編集が実写と比較して簡易にできるケースが多いです。

また、動画を活用していくうちに「一部分だけ修正を加えたい」といった要望が出てくる場合でも、アニメーション動画であれば修正をしやすいのが利点です。

とはいえ、難しい表現を使用する動画を納期どおりに完成させたい場合は、制作会社にこまめに進行状況を共有してもらうのがおすすめです。

続いてはデメリットについてです。

完成までのすり合わせが難しい

アニメーションは表現の手法や幅が広いため、制作会社に依頼する場合、想像通りのイメージを制作会社に共有すること難しいです。イメージしていた内容が上手く伝わらないと、完成時に想像していたものとは異なる動画になってしまう可能性があります。

そのため、イメージ通りに動画制作を進めるために、他社の動画や画像など参考となる事例をいくつか用意しておきましょう。さらに、「このような雰囲気の動画を制作してほしい」など細かな要望を伝えるなど工夫すると良いでしょう。

また、動画のシナリオやシーンごとの表現方法等を制作側に伝える絵コンテをあらかじめ用意しておくのも1つの手です。

自社で作成しておくと、制作会社側の絵コンテをつくる工数も削ることができるため、コストを抑えることにも繋がるでしょう。絵コンテの制作方法やポイントは下記の記事で詳しく紹介しておりますので、ぜひご参照ください。

参考記事:動画制作における絵コンテの作り方

リアルな雰囲気や美しさが伝えづらい

アニメーションは、多彩な表現方法が可能な反面、想像上のイメージや実在するものでもイラストや絵などに置き換えて表現するため、人の表情や雰囲気などのリアリティを伝えたり、事実を伝えたりすることには不向きな傾向があります。

例えば、地域をPRする際に街の雰囲気や商品のフォルムの美しさの魅力をアニメーションで表現した場合、視聴者が「実際の様子はどうなんだろう」と想像で補う必要があり、本来訴求したい魅力が伝わりづらくなってしまいます。

また、現場のリアルな声や雰囲気を届けたい場合にイラストなどで表現してしまうと実際の雰囲気を感じることができず、自分がその場にいるイメージを持ちにくくなる可能性があります。

「採用動画で社内の雰囲気を伝えたい」「地域の魅力を伝えたい」など登場人物や商品のリアリティが映像自体の重要な要素である場合においては、実写表現が適しているでしょう。

表現技法によっては実写より制作時間や費用がかかることもある

アニメーション動画は、実写動画と比較して低コストでの制作が可能な場合が多いですが、表現技法によっては実写より制作時間や費用がかかることもあります。

例えば、物体を立体的に制作する3DCGや3分以上の動画などはイラストやキャラクターにつける動きが多くなるにつれ作業工数が増えるため、制作にかかる費用が高くなってきます。

そのため、アニメーション動画の制作を依頼する前にあらかじめ大まかな予算を決めて制作会社に費用感を伝え、その上で動画イメージを明確にするのが良いでしょう。

実写動画を活用するメリット・デメリット

実写動画には、実在の人やもの、空間の魅力を視聴者にリアルに届けることができるという特徴があります。実写動画を活用することで期待できるメリットとデメリットは以下です。

【メリット】
・生の声や表情を届けることができるため視聴者の共感を得やすい
・リアリティが出て商品の質感や場所の雰囲気を視聴者に伝えることができる

【デメリット】
・撮影のための機材費や人件費がかかるため、制作費用が高くなりやすい
・野外撮影の場合、天候に左右される

実写動画は、人の表情や雰囲気がそのままリアルに伝わります。例えば、観光PR動画や商品を実際に使った人のレビュー動画などに使用されるケースが多いです。形のある商品の場合、実写で伝えた方が実際の大きさや質感、使用している様子など細かな部分まで伝わります。

一方、撮影のための機材費や人件費がかかるため、制作に必要な費用が高くなりやすいです。平均的な相場としては20万円〜500万円ほどと想定できます。

また、野外で撮影する場合は、天候や季節に左右される可能性もあるため、スケジュールの確保が必要になります。アニメーション動画と実写動画は、それぞれ得意領域が異なるため、課題に対して適切な表現方法を選ぶことで最適な動画をつくることができるでしょう。

アニメーション動画の種類

アニメーション動画と一口にいっても、多種多様な表現方法が存在します。種類ごとの特徴を理解し、自分が実現したい目的や成果に対して効果的な手法を選びましょう。

この項では、企業や商品、サービスの紹介などでよく活用されるアニメーション表現の種類と特徴についてご紹介します。

セルアニメーション

セルアニメーションとは、テレビアニメなどで使われる手法で、パラパラ漫画の要領で何枚ものイラストを使用して動いているように見せるアニメーションの表現です。

セル画を何枚も重ねることで背景だけを変えたり、口元や目元の表情のみを変えたりすることができ、視聴者に親しみや暖かみのある印象を与えることが期待できます。

引用:株式会社エレファントストーン 制作実績 「くつろぎのサステナブル物語 “いつものコメダで、”」

例えば、上記の動画のようにセルアニメーションを用いて企業やプロモーションを行うことで視聴者に親しみのある印象を与え、難しい内容でも受け入れやすくすることができます。

言葉では表現しにくい雰囲気や感情をセルアニメーションで表現することで情報が抽象化されるため、出演者のイメージがダイレクトに伝わる実写とは異なり、幅広いターゲットに訴求することができるでしょう。

この手法は、多くのターゲットに親しみを持たせたい企業CMや会社紹介動画におすすめです。

モーショングラフィック

モーショングラフィックとは、ロゴ、文字、イラスト、図形などの素材に動きや音を加えた動画です。企業CM等で、ロゴの一部やイラストが効果音に合わせて動く表現を見かけた方も多いのではないでしょうか。

この手法を活用すれば、特に強調したい部分に動きや効果音を加えて視聴者の記憶に残すことができます。例えば、タクシー内のディスプレイや駅構内のデジタル広告、飛行機の安全ビデオなどに活用されています。

引用:株式会社ユニクロ Uniqlo on Vimeo

上記の事例のように、企業ロゴに動きをつけることで、静止画に比べて視聴者の目に留まりやすく、印象にも残りやすくなります。モーショングラフィックは、ロゴやイラストそのものに意味を持たせて情報を視覚的に表現できるため、インパクトのあるサービス紹介動画や企業紹介動画におすすめです。

インフォグラフィック

インフォグラフィック動画とは、「インフォメーション(情報)」と「グラフィックス(図形)」をかけ合わせた言葉で、データなどの言葉や数字だけでは伝わりにくい情報を図やグラフを用いて分かりやすくデザインしたもののことを言います。

引用:株式会社ワールドコーポレーション 3分で分かるワールドコーポレーション

上記の事例は、インフォグラフィックを活用した会社紹介の動画です。データや数字をイラストで折れ線グラフ化し、視覚的に整理をすることで視聴者が短時間で理解しやすくしています。

また、カラーコーンが折れ線グラフになる演出など、建設業界をイメージさせるアニメーションの表現になっています。

この様にインフォグラフィックは、複雑なデータを整理して視聴者が直感的に分かりやすく説明することに長けています。そのため、企業の紹介映像やIR動画、採用動画に活用すれば、視聴者の企業に対する理解促進にも繋がるでしょう。

3Dアニメーション

3Dアニメーションとは、オブジェクトを3D(立体)で表現して制作する手法です。この手法は、製品の内部構造など実写では撮影ができないものをビジュアル化出来るのが特徴です。

また、奥行きもある立体の世界を創り出し、2Dとは異なるリアリティあふれる表現を可能にします。

例えば、撮影が難しい機械の内部構造や凹凸、質感までも動画で表現することが可能です。また、キャラクターの細かな表情を伝えたい時なども、3Dアニメーションは役立ちます。

一方で他の表現方法と比べ、キャラクターや物体を精巧かつ立体的に3Dで表現するスキルや制作時間が必要なため、制作費用は高額になりやすいことを念頭においておきましょう。

引用: DMG森精機株式会社 大型5軸加工機「DMU 200 Gantry」

上記の事例では、複雑な機械のパーツから内部構造、動きまで、3DCGを活用して普段見ることのできない部分まで立体的に表現しています。

この様に、実写では見えない部分を視聴者が直感的に理解することができるため、複雑な機械の紹介動画や企業のPR動画におすすめの表現方法です。

引用:楽天カード株式会社 楽天カード パンダカードでルンルンお出かけ編 通常版

例えば、上記の事例ではキャラクターがサービスを歌にのせて紹介することで、視聴者に訴求したい部分が印象に残りやすいように演出されています。お得なキャンペーンを強調することで新規ユーザー獲得や利用促進に繋がりやすくなっています。

視聴者がイメージしづらいWebサービスや、保険やモバイルプラン等といった複雑なサービスにおすすめの表現方法です。

線画アニメーション

線画アニメーションとは、手描きの線画で描かれたイラストや図に動きや効果音をつける表現方法です。人の手で描いた文字やイラストを使用するため、色がシンプルかつ見やすいのが特徴です。

この手法は視聴者に親しみを持ってもらいやすく、温かみのある印象を与えることができます。

引用:株式会社ユニクロ ユニクロのサステナビリティ「服のチカラを、社会のチカラに。」(商品編)

例えば、上記の動画の様にSDGsなどの堅いイメージを持たれやすい内容を線画アニメーションで紹介することで、視聴者に親しみやすさを感じてもらい、動画を視聴するハードルを下げることが出来ます。

線画アニメーションは、温かみのある会社紹介動画やサスティナブルな商品などの紹介動画にしたい場合におすすめの表現方法です。

アニメーションがよく活用される動画の事例

アニメーション動画は、特にSaaSツールなどの複雑なサービスを分かりやすく紹介したり、企業オリジナルキャラクターを用いた商品紹介、企業ブランディング等に活用されたりするケースが多いです。

サービス紹介動画

サービスを利用するメリットをアニメーションで表現することにより、観る人の購買欲を刺激したり、課題を解決できるイメージを持ってもらったりすることに繋がります。

この項では、アニメーションを用いて効果的に商品やサービスの紹介をターゲットに訴求している事例を、当メディアを運営するエレファントストーンの制作実績と他社の事例を併せてご紹介します。

BtoC向けのサービス紹介

不動産プラン紹介

【事例】株式会社一建設『一建設リースバックプラス「標準プラン」』
費用:ASK 制作期間:2-3ヶ月 表現方法:インフォグラフィック

新サービスのメリットを伝えるための紹介動画です。インフォグラフィックを用いた寸劇形式で展開されていて、形のないサービスを分かりやすく紹介しています。ユーザーに寄り添う姿勢を伝えるために、温かみのある人物イラストで作成されています。

複数のターゲットに対し、プランの有効的な活用の仕方をアニメーションで表現することで情報が整理されて、利用の仕方が理解しやすくなります。保険サービスや不動産プランなどのプラン紹介におすすめです。

SaaSツールの機能説明

【事例】株式会社コスモスイニシア『投資用不動産AI診断サービス「VALUE AI (バリューアイ)』 
費用:ASK 制作期間:2-3ヶ月 表現方法:インフォグラフィック

企業の担当者等をターゲットとした、投資用不動産AI診断サービスの新規登録を狙ったPR映像です。アニメーションを用いて使用画面を表示することで、簡単な入力で自動的に診断結果が出せることを視聴者に分かりやすく表現しています。

また、音声が聞けない環境下でも動画の内容が理解できるよう、使用画面とテロップの見せ方が工夫されています。

この様に、専門的な内容をできるだけ分かりやすく伝えるために使用画面とテロップの見せ方を工夫すると、音声が聞けない環境下でも動画の内容が理解できます。

自動車保険のプラン紹介

【事例】三井ダイレクト損害保険株式会社 『【三井ダイレクト損保:公式】Web動画 納得の保険料篇』
費用:他社事例のため不明 制作期間:他社事例のため不明 表現方法:モーショングラフィック

自動車保険プランのWeb動画です。動画内では、自社オリジナルのサービスなど強調したい情報の部分に動きを多くつけ、短尺でも分かりやすく情報を整理しています。

また、内容が凝縮されていても、実写では表現できないスピード感で、短尺(〜20秒)に仕上げていることで、ターゲットが視聴するハードルを下げることに繋がっているでしょう。

この様に、短尺で分かりやすく他社との差別化を訴求できる保険サービスやモバイルプラン等のサービスをお持ちの方に適している表現方法です。

通信サービス

【事例】株式会社QTnet 『テレビCM 九州の光インターネットサービス「BBIQ(ビビック)」』
費用:100~299万円 制作期間:他社事例のため不明 表現方法:キャラクター

九州の光インターネットサービスの新サービスの認知拡大を目的とされたテレビCMの事例です。

サービスのイメージキャラクターを活用して、老若男女に受け入れられる楽しい世界観を創り出しています。また、サービスを認知してもらえるように音でサービス名を繰り返すなど、テレビCMを視覚で見ていなくとも、聴覚で捉えてもらえるよう演出に工夫がされています。

この様にキャラクターを活用したアニメーションは、視聴者に親しみやすい印象を与えます。視覚的にも印象に残りやすくなるため、サービスの認知度向上のきっかけにもなるでしょう。

キャラクターを活用することで短い尺(〜15秒)の中でも、視聴者の印象に残りやすいアニメーションは、新しいサービスのPR動画の際にもおすすめです。

商品の見えない作用を紹介する動画

消臭剤紹介

【事例】小林製薬株式会社『オドイータースニーカー用除菌・消臭ミスト「自分でシュッシュ」篇』
費用:他社事例のため不明 制作期間:他社事例のため不明 表現方法:キャラクター

商品の見えない作用をアニメーションを活用した消臭剤の紹介動画です。アニメーションを活用することで、商品がどの様な効果を果たしているのかを可視化し、短い尺でも視聴者が利用するシーンをイメージしやすいよう表現されています。

この様に、実写では魅力を表現する事が難しい日用品や医療品でもアニメーションであれば視聴者に視覚的に訴求できます。

機械の構造紹介

【事例】DMG森精機株式会社 『最新の複合加工機「NTX 3000 2nd Generation」』
 費用:他社事例のため不明 制作期間:他社事例のため不明 表現方法:3DCG

高精度な動きをPRするDMG森精機株式会社様の新製品のPR映像です。3DCGアニメーションを活用することにより、複雑な機械の内部、細かなパーツ、用途、立体的かつ高精度な動きをリアルな表現で演出しています。

また、スピーディかつクールなBGMと組み合わせることで、より高性能な印象を与える演出になっています。

機械の内部や機能など、実写では映し出せない部分までよりリアルに表現できるため、特に機械の製造過程や構造を紹介するのにおすすめです。

制度/活動紹介動画

SDGs活動

【事例】日本航空株式会社 『【SDGs動画】日本航空様-CRS活動PR映像(PROOX制作実績)』
費用:他社事例のため不明 制作期間:他社事例ため不明 表現方法:インフォグラフィック

アニメーションを活用することにより、サスティナビリティという堅いイメージを払拭し、視聴ハードルを下げて理解促進を図っているPR映像です。

「バイオジェット燃料」というCO2を減らす取り組みと、ゴミから燃料になる流れを幅広い世代の視聴者が理解できるように繊細なアニメーションで演出しています。

この様に理解が難しい繊細な内容でもアニメーションを活用することで視聴しやすくなり、内容の理解促進に繋げられるため、SDGs活動をPRする際にはおすすめです。

ハウツー/マニュアル動画

カーシェアリングサービス利用方法の紹介

【事例】タイムズモビリティ株式会社『タイムズカー ご利用方法動画』
費用:他社事例のため不明 制作期間:他社事例のため不明 表現方法:インフォグラフィック

カーシェアリングサービスの利用を検討している方へ向け、サービス利用の手軽さを訴求する目的の動画です。予約方法、貸出方法、返却方法を分かりやすく伝えるためにインフォグラフィックが使用されています。

また、ナレーションに合わせてイラストや情報に動きをつけることで、視覚的にも視聴者が利用シーンを想像しやすくしています。口頭や実写での説明が難しいツールやサービスの利用方法を紹介する際におすすめです。

SaaSツールのサービス紹介

【事例】ビートレンド株式会社『顧客管理サービス「betrend」サービス紹介動画2021年5月』
費用:他社事例のため不明 制作期間:他社事例のため不明 表現方法:モーショングラフィック・インフォグラフィック

企業をターゲットとした、顧客管理サービスの紹介動画です。イラストや図に動きを加えながら、企業が顧客を管理する際に起こる課題を無形商材であるSaaSサービスが解決するシーンを表現しています。

導入後の変化をイメージしにくいSaaSサービスの場合でも、アニメーションを活用することで導入後のメリットや、ツールの利用シーンとシーンに対応する複数の機能を分かりやすく紹介できます。

アニメーション動画を自作する場合と制作会社に依頼する場合の違い

アニメーション動画を自作する場合のメリット・デメリットは以下です。

自作するメリット 自作するデメリット
安価な費用から制作できる 編集スキルが必要になる
外部とのやりとりの工数を削減できる 撮影機材や編集ソフトが必要になる
納得いくまで修正ができる 個人のスキルによるため、

完成品のクオリティが低くなるケースがある

多言語化に対応しにくい

自作の場合、外部とのやりとりの工数がなく制作コストを抑えられたり、納得いくまで修正することができます。一方で、高い技術が必要な3DCGを使用したり、多言語化に対応させたりしたい場合は、高度な編集スキルや制作時間の確保が必須になります。

アニメーション動画を自作すると原価自体を安く抑えることができますが、結果として人件費が膨大にかかってしまう場合もあるので注意が必要です。

次に制作会社へ依頼する場合のメリット・デメリットは以下です。

制作会社に依頼するメリット

制作会社に依頼するデメリット

撮影や編集のスキルが必要ない 自作と比べて制作費用が高額になる
撮影機材や編集ソフトを揃える必要がない 表現方法の複雑な動画(3DCG)や

長尺(3分以上)の動画の場合、コストがかかる

一定のクオリティを担保できる
多言語化に対応しやすい

編集のスキルも時間もないという場合は、実績のある制作会社に外注するのも1つの手です。外注することで動画のクオリティは保証され、多言語化にも容易に対応することが出来ます。

一方で、自作と比べクオリティを上げるためにプロが対応を行うため、自作に比べて費用がかかってしまいます。また、3DCGなどの制作工数がかかる表現方法を利用する場合も費用が高くなることは念頭においておくと良いでしょう。

社内全体や広告などのオフィシャルな場面で一定のクオリティが担保されたものを使用したいと考えている場合は、外注することをおすすめします。

動画の制作を外注したい場合は、この段階で映像制作会社に問い合わせてみるのが良いでしょう。撮影のみや編集のみでの依頼も可能なため、かかるコストや求めるクオリティに合わせて相談してみるのがおすすめです。

弊社では、ご契約前に無料相談を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

最後にフリーランスに依頼する場合のメリット・デメリットは以下です。

フリーランスに依頼するメリット

フリーランスに依頼するデメリット

制作会社に比べると費用を安く抑えられる
(例:完成尺3分程度 10万円〜)
動画のクオリティが保証されていない
動画のクオリティ面が低かったり、

連絡が滞ったりする可能性がある

フリーランスの方に依頼する場合、費用を交渉することができるため制作会社に依頼するよりも費用を安く抑えられる可能性があります。

一方で、制作できる動画のクオリティは人によって大きく異なるため、過去実績やミーティングなどを通じて信頼できそうな人か、運用まで依頼できるか確認すると良いでしょう。

アニメーション動画を制作会社に依頼する際にかかる費用の相場

ここからは、アニメーション動画を制作会社に依頼する際にかかる費用の相場について詳しくご紹介します。

アニメーション動画制作の費用相場

それぞれのアニメーション表現ごとの相場は以下の通りです。

表現 大まかな相場
セルアニメーション 300万円〜
モーショングラフィック 30〜150万円
インフォグラフィック 30〜150万円
3DCGアニメーション 300万円〜
キャラクターアニメーション 30〜250万円
線画アニメーション 50〜300万円

アニメーション動画は、実写動画に比べて低コストで制作できることが多いです。1本あたりの費用相場はアニメーション動画の場合15万円〜300万円実写動画の場合は20万円〜500万円です。

アニメーション動画は、グラフィックの内容や動画の長さ、動かし方の量によって金額が変動します。例えば、3DCGを使用する場合は専用のモデルを作成して撮影する必要があるため、料金相場も300万円ほどと高額になります。

しかし、一度作成したモデルはその後も同じものを使ってアニメーション動画を制作でき、その場合50万円ほどからの作成も可能なため、複数のシリーズで制作する場合におすすめです。

制作費用を抑えるためのポイント

アニメーション動画の制作費用を抑えたい場合、制作にかかる工数を減らすことがポイントとなります。アニメーション動画は、動画の尺や表現方法によって費用が変動するため、3分以上の長尺動画や複雑な作業が必要なアニメーションは制作にかかる工数が多い分費用も高くなることが多いです。

この項では、費用を抑えるためのポイントを具体的にご紹介します。

既に持っている素材を活用する

アニメーション上で使うイラストや画像をあらかじめ自社で準備することで、一から素材をつくる工数を削減できるため、コストを抑えることに繋がります。

例えば、Web制作などで使用したイラスト等があれば、それを提供して料金を安価に抑えることが可能です。活用したい素材が社内に無いという場合は、フリー素材で代用すると良いでしょう。

一方で、誰でも利用可能なフリー素材は他社と被ってしまうなどオリジナリティが出しにくい面もあります。オリジナリティを重視するのであれば、重要な部分は一から素材を制作し、一部でフリー素材を活用するなど工夫すると良いでしょう。

複雑な表現方法を避ける

高度な技術が必要な3DCGや、何枚ものイラストを重ねて動き出すセルアニメーションは、制作にかかる費用が高くなる傾向にあります。そのため、費用を抑えたい場合は複雑な表現方法を避けるのも一つの手です。

例えば、全編セルアニメーションを使用するのではなく、一部を手書きのアニメーションにして簡略化すれば、費用を抑えることができます。動画をつくる目的や予算に合わせてどの表現が適切かを制作会社に相談するのがおすすめです。

外注する際の依頼の進め方と見ておくべきポイント

アニメーション動画を制作会社に依頼する場合、まずは制作事例や制作体制に関して調べておくのがおすすめです。事例を調べる際、事前に動画のイメージや目的を明確にしておくと制作会社を比較しやすくなるでしょう。

また、制作会社によって得意とするアニメーションの表現方法や費用が異なります。そのため、あらかじめ複数の制作会社の制作実績や費用感を比較して選ぶことが重要です。

フリーランスに依頼するのも選択肢の1つですが、クオリティや制作期間も考慮した上で検討する必要があります。また、動画が完成した後の修正依頼の際にかかる金額も確認しましょう。修正範囲によっては修正費用が変わるため、制作会社に相談し、事前に見積もりを取ることをお勧めします。

参考記事:動画制作や映像制作の費用相場について 

動画制作の流れとスケジュールについて

まとめ

今回は、アニメーション動画の特徴、活用事例、制作を依頼する際の注意点などをご紹介してきました。どのような表現が可能なのか、どういった技法で動画が出来るのかを予め理解することで、より高い効果を期待できる動画が出来ます。
とはいえ、「目的やターゲットをうまく整理できない」「自社の目的に対して、アニメーション動画にするべきか分からない」というご要望があれば、弊社にお気軽にご相談ください。

エレファントストーンは、これまでアニメーション動画に限らず、実写動画などあらゆるジャンルや業界の動画を制作してきました。お客様の課題を見つけたり、事例の中から完成イメージを相談したりするところからサポートが可能です。他にもセルアニメーションや3DCGなど、専門的な表現方法の動画にも対応しています。

「見積もりだけ見てほしい」「他社からもらった見積もりについて見て欲しい」といったお問い合わせも大歓迎です。

この記事を書いた人

大江美羽
エレファントストーンの経営戦略室ブランドマネジメント課所属

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