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映像で魅せるクラフトビールの世界
こんにちは、映像制作のエレファントストーンが運営するオウンドメディア「ZOOREL」です。自らお酒を造り、それを皆に楽しんでもらう。まさに大人のロマン。中でも一番難しいとも言われるクラフトビールの世界はファンも多く、ひろゆきさんが昨年「日本でクラフトビール専門のバーを開きたい」とコメントした時は話題になりました。
株式会社グローバルインフォメーションによるとクラフトビールの市場は、2024年は65億2,000万リットルと推定され、2029年までに100億3,000万リットルに達すると市場規模の拡大が予想されています(参照:https://www.gii.co.jp/report/moi1444404-craft-beer-market-share-analysis-industry-trends.html)。
こうしたクラフトビールの多くは、地ビールと呼ばれている、独立した小さい醸造所で生産されているのが特徴です。大手メーカーのように巨大な広告費や営業力を持たず地域密着型で経営されることが多いですが、今回はそんなクラフトビールの製造メーカーの動画PR手法に注目しました。
クラフトビールの魅力を伝えるPR映像
1. 銀河高原ビール
クラフトビールの中でも知名度が高いのが銀河高原ビールです。元々は岩手県沢内村の村おこし事業として1996年に設立されました。村の気候がドイツのバイエルン地方に似ていることから、ミュンヘンの「アウグスティナー醸造所」のヴァイツェンを模倣してつくられました。
YouTubeチャンネルに投稿される動画はどれも『銀河鉄道の夜』を思わせるような不思議でノスタルジックな印象。宮沢賢治の生誕100周年(1996年)を記念して設立された、という由来を意識してつくられているのではないかと想像させられ、楽しく視聴できます。
2. ホップジャパン
壮大なBGM、空撮と思わしき風景が迫ってくる様子から始まるこちらの映像は、まるで地域プロモーションのよう。そこから、クラフトビール醸造にかける人々の働く様子や、ビールの解説が分かりやすく描かれています。
こちらはYouTubeらしい企画で醸造所見学ツアー。大人の社会科見学のイメージで、ホップジャパンのクラフトビールのつくられ方を分かりやすく紹介しています。
3. よなよなエール
長野のクラフトビール醸造所、ヤッホーブルーイングのYouTube映像。よなよなエールの名前でYouTubeチャンネルを運営しており、他のクラフトビールメーカーと比較するとチャンネル登録者数も比較的多いのが特徴です。
3年前の感染症禍には多くの映像を更新しており、「クラフトビールって何?」と称した初心者向け映像から、家で社会科見学的に醸造を勉強できる映像や、クラフトビール飲み比べ映像まで、初心者がクラフトビールの世界に踏み出すことを後押ししてくれるようなチャンネル運営がされています。
まとめ
クラフトビールは地域振興、町おこしの「地ビール」としての側面があります。そのため、映像でもその地域性や風景を映し出すことが多い印象です。一方で最近は大手メーカーの参入も盛んになっており、今後は大手vs.地域の戦いも激化しそうなため、各社、今まで以上に個性を映し出した魅力的なPR映像が出てくることが予想されます。今後のクラフトビール業界、注目です。