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宮崎の地域の魅力を伝える観光誘致の背景には映像戦略あり?
画像参照:宮崎県観光協会
こんにちは、映像制作のエレファントストーンが運営するオウンドメディア「ZOOREL」です。元宮崎県知事の東国原英夫さんが宮崎県を「どげんかせんといかん」として宮崎県の魅力をアピールしたのも今は昔、現在は地域をあげて観光誘致に取り組んでいます。
「宮崎県観光入込客統計調査結果」によると令和4年は前年比約25%の成長となり、感染症流行前の約8割まで観光客が回復したといいます。復活を遂げ、さらなる成長を目指す宮崎の観光ですが、その下地となり得るのが宮崎県の魅力を伝える映像戦略です。
宮崎県各市の映像戦略
1. 宮崎市
公益社団法人 宮崎市観光協会は3月に宮崎市新PR動画「来たらいっちゃが!宮崎CITY!」を公開しています。
「夫婦で宮崎旅行に行きたくなる!ゆったりプランの夫婦篇」、「家族で宮崎旅行に行きたくなる!アクティブファミリー篇」、「友達同士で行きたくなる!活発な宮崎旅行を楽しむ女子旅篇」として、ターゲットにあわせて三つの映像が制作されました。世代別に楽しめるポイントを紹介しています。
ホテルでゆっくりしたい、寝ていたい、1分たりとも無駄にせず外に行きたい…。世代別に観光動画にすることで、色々な旅の楽しみ方を伝えています。
2. 小林市
宮崎県小林市は、過去にこちらの動画で大きなバズを生み出しました。
こちらは或るフランス人男性の視点を通して描きだされる、その素晴らしくもちょっぴり不思議な小林市の風景が描かれていますが、2015年に投稿されると、フランス語のように聞こえる西諸弁が話題となり、300万回以上再生されました。
現在も小林市は映像を公開しており、その中でも面白いのが「ハッシンコバヤシ!!」シリーズです。こちらは「方言を話すおじさん3人組が小林市の魅力を発信しよう!」というもの。方言の特徴を活かして人や地域の魅力をクローズアップする手法は、「ンダモシタン小林」からの伝統かもしれません。
3. 日南市
日南市は、「にちなん大好きPVチャンネル「日南市役所 好きぃ~部」」というチャンネルを保持。宮崎県といえばプロ野球のキャンプ地として知られていますが、こちらのチャンネルでは松井稼頭央監督(西武)をはじめ、プロ野球の錚々たる顔ぶれの取材動画を公開しています。
新聞やテレビ以外の取材の門戸がほぼ開かれていないと言えるプロ野球の世界で、こうした取材ができるのはとてもすごいことなのではないかと思います。
こちらは、同チャンネルで公開されている、JR日南線全線開業60周年を記念して制作された周年記念映像。音楽デュオのコブクロの「風」をバックに、日南線を利用する学生と宮崎の美しい風景を映す動画は、映像美という観点で象徴的な1本です。
4. 高原町
最後にご紹介するのが高原町です。
過去、PR動画 “GOD WALK in TAKAHARU 天孫降臨少女”をアップロードし、特設サイトを公開。透明感あふれる女性の姿とBGM、美しい宮崎県の風景を映し出した映像が反響を呼び、18万回以上の再生数を記録しました。
まとめ
宮崎県では、各市の観光協会が県への観光誘致の礎にしようと独自のブランディング戦略を模索、奮闘しています。「方言を売りにする」「現地取材をする」といった、他の地域振興ではあまり見かけない手法をとっているのも面白いポイントでした。宮崎県の映像プロモーション戦略から目が離せませんね。
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