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新宿駅南口構内に新たなデジタルサイネージ「新宿BBB」

新宿駅南口構内に新たなデジタルサイネージ「新宿BBB」

乗降客数が日本一を誇る新宿駅。交通の拠点としてだけでなく、最新のデジタルサイネージが次々と導入されている広告の最先端ステーションともいえます。

新宿駅の東口と西口をつなぐ東西自由通路に「新宿ウォール456」が登場したのが2021年のこと。そして、2023年に発表され、2024年の春から稼働している新しいデジタルサイネージがあります。「新宿BBB(スリービー)」です。


 

JR東日本の構想

JR東日本は「Beyond Stations 構想」と称して、グループ経営ビジョンに掲げる「くらしづくり」の実現を進めてきました。それによると、下記2つの施策を中心にしています。

➀駅のあり方を「交通の拠点」という役割を超えて、「暮らしのプラットフォーム」へ転換。
➁社外パートナーと共創しながら、リアルな交通拠点の強みを活かし、駅を「新たなビジネスを創発する拠点」に変革。

Beyond Stations 構想の実装として、新宿駅南改札内にBeyondメディアが誕生。新たな発見・体験・交流の場が創出されるイマーシブなメディア空間を目指して、大規模なサイネージとリアルな駅空間を一体として活用していくそうです。
 

新宿BBBとは?

BBBとは、「BOX」「BLOCK」「BELT」という3つのデジタルサイネージの名称の頭文字からきています。どんな特徴があるのでしょうか?

BOX:W5.76m×H3.24m×3面(約55㎡)

 

BLOCK:W1.25m×H2.23m×4面×12柱(約133㎡)

 

BELT:W59.52m×H1.08m(約64㎡)

 

・継ぎ目、フレームがない

いずれも柱の4面がすべて広告になっています。実際に私が見た日は、先日漫画が最終回を迎えたアニメ『僕のヒーローアカデミア』がジャック広告を出していました。それに伴い、記念撮影をしている方が多くいました。同じ画面を出力することはもちろんですが、今後はこの柱という形状を活かして、あえて違う映像を組み合わせる手法も登場するのではないかと睨まれています。

・BOXは音声出力が可能

3つのうちBOXは音声出力も可能になっており、より高い訴求力を期待できます。

・気になる広告料金は?

1週間単位での出稿になり、1社でジャックするとBOXが1,000万円、BLOCKが800万円、BELTが800万円となっています。BBB全てをジャックすると1,500万円!!新宿駅南口の利用者はJR東日本の駅で最も多く、約60万人が利用しているということもあり、費用感も最大級です。

新宿BBB 広告出稿事例のご紹介

それでは、実際に広告出稿をされた事例を紹介しましょう。

1.BEYOND AQUA

本来交わることのない別の海域で生息する生き物たちが、映像の中で邂逅し、美しく共演しました。

 

海の生き物のスケール感やスピード感、表情や愛らしさを表現しながら、3つのメディアを幻想的な向こう側の水の世界とつなぐ窓として、リアルな水の世界を超えた映像空間を創出したといいます。BEYOND AQUAでは、3つのエリアを以下のように使い分けています。
  

【BOX】現実では共存しない生物たちが共演し、クジラやジンベイザメ、イルカなどのスケール感を感じさせる生き物の姿と、光り輝く胞子やクラゲなどの美しい神秘的な世界を融合させ、新宿BBBの誕生を壮大に幻想的に祝います。スクリーンの大きさを生かしたインパクトのある映像は、視聴者を惹きつけます。
 
【BLOCK】BEYOND AQUAの世界の大小さまざまな生き物たちが、BLOCKの窓からこちら側を愛らしく覗き込みます。 通行者の視線を正面で受けるBLOCKの特性を利用し、視聴者に癒しと共感を与えます。
 
【BELT】南極海域、温帯~熱帯海域、夜の熱帯海域と、世界の海がシームレスにつながった「BEYOND AQUA」を横長のビジョンで表現。海域を越え、現実では出会うことのない海洋生物が一緒に泳ぐ様を優雅に描きます。
 
プレスリリースより引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000189.000016942.htmlより

2. 僕のヒーローアカデミア

リリースなどはなく新宿駅でジャックを行ったのが『僕のヒーローアカデミア』です。

映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE #ユアネクスト』の広告です。

3つのエリアをジャックして、ディスプレイによってデザインを変えるといった工夫がありました。最終回の告知やそれに伴う原画展についての言及はなく、あくまでイメージ映像というかたちでした。

3.花王

渋谷駅、さらにはトレインチャンネル(電車内広告)、そして新宿BBBと3か所で同時に広告を展開したのが花王です。ヘアケアブランド「Essential(エッセンシャル)」をリブランディング。新たに「Brighten Me Up!<ときめきが世界を変える>」をブランドコンセプトに、NewJeansを起用しました。

 

 

新宿BBBでは、NewJeans出演の新CMが放映。12本の柱サイネージには、メンバー5人の個人カットのビジュアルが一斉に放映され、「Essential」の新しい世界観に包まれました。

まとめ

進化していく新宿駅構内のデジタルサイネージ。今回ご紹介した南口の新宿BBBは、より一層没入感のある体験が得られるはずです。また新しいデジタルサイネージの情報を発見したらお届けしてまいりますのでお楽しみに!

この記事を書いた人

ZOOREL編集部
エレファントストーンが運営する「ZOOREL」の編集部です!映像のトレンドにまつわることなどをピックアップしてご紹介します。

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