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イメージと情緒の相乗効果。「桜」を活用した企業プロモーション

イメージと情緒の相乗効果。「桜」を活用した企業プロモーション

こんにちは!ZOORELを運営する映像制作会社エレファントストーンです。

冬が終わりを告げ、すっかり春になりました。柔らかな日差しと新鮮な風が心地よいこの時期、お花見を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか?そこで本記事では、春を象徴する「桜」をうまく活用したプロモーション動画をご紹介していきます!

桜を活用したプロモーション映像 事例紹介

サントリーホールディングス株式会社『伊右衛門 心に、京都を。春。』

サントリーは、俳優の奈緒さんと青木柚さんを起用した「伊右衛門」の新CMシリーズを放映しています。2025年3月からテレビでも放映されており、美しい情景とともにブランドの原点である京都の魅力を再認識させる内容となっています。

『伊右衛門 心に、京都を。春。』篇は、桜が舞う縁側や、静かな町並みが映し出され、視聴者に「京都にいるような感覚」を提供。花見を楽しみながら「伊右衛門」を味わい、静かなひとときを過ごす様子を、原由子さんの楽曲「花咲く旅路」に乗せて表現しています。2人の自然なやり取りが、まるで短編映画のような奥行きを感じさせます。

『伊右衛門 心に、京都を。一足お先に。』篇は、窓枠の中に飛び込み、京都へワープする奈緒さんの姿が印象的な1本です。伊右衛門を飲むことで、どこにいても京都のような“心落ち着くひととき”を感じてもらいたい。そんなブランドのメッセージが込められたCMのキャッチコピー「心に、京都を。」をユーモラスな演出で巧みに表現しています。また、京都の美しさを五感で感じるサムネイルも素晴らしく、視聴者に一目で桜の季節を感じさせるコンテンツになっています。

キリンビール株式会社『本麒麟 うまいが今日を明るくする 広瀬アリス篇』

「晴れ風ACTION 桜AIカメラ」をローンチしたキリンビール株式会社。このサービスは、スマートフォンで撮影した桜の写真からAIが健康状態や推定樹齢を判定し、自治体と共有することで桜の保全活動に役立てるものです。2025年2月公開の新CMでは、桜の木を意外な形で活用したプロモーションを展開しています。

人気商品「本麒麟」をPRする上記動画「うまいが今日を明るくする」では、俳優の広瀬アリスさんを起用。今回のリニューアルで味覚とパッケージが刷新された商品の魅力を、桜に誘われて思わず冷蔵庫に向かい、花見より本麒麟を選ぶ広瀬アリスさんのチャーミングな姿を通してアピールしています。

背景の鮮やかなレッドと桜の淡いピンクカラーの対比も美しく、CMのキャッチコピーである「うまいが今日を明るくする」とうまくリンクした映像になっています。

桜十字グループ 『概要紹介ムービー2024』

企業理念に合わせた花をセレクトすることで、効果的なブランディングを行っている事例を一つ紹介します。こちらは、予防医療、高齢者住宅、スポーツ事業やフィットネス事業などヘルスケア全般における事業を展開している桜十字グループの概要紹介ムービーです。

グループのスローガンである「生きる満たす」は、単に病気や怪我を治すだけでなく、一人ひとりが幸せに生きるという願いを実現するWell-beingな社会の創造を表しています。動画のエンディングでは、満開の桜に包まれた医療施設の景観が描き出されており、桜十字グループの包括的なヘルスケアサービスと、その社会的使命についての理解を深めることができる内容になっています。

東海旅客鉄道株式会社 そうだ京都、行こう。『2025年 東寺(桜) 春の特別拝観』

地方PRのモデルケースとして、ZOORELでもたびたび紹介しているJR東海の「そうだ京都、行こう。」キャンペーン。こちらは、2025年2月に公開された、京都・東寺の春の特別拝観を紹介する動画です。

見頃を迎えるシーズンに先駆け、桜が咲き誇る境内の美しい風景を特別な演出で映像化。スライダーショットを多用することで、多くの参拝者や観光客で賑わい、昼夜を問わず桜の美しさを堪能できる東寺の魅力をうまく引き立てています。

​2025年春のキャンペーンでは、桜や梅、椿などの美しい花々が咲き誇る京都の社寺を紹介しています。​その中でも、高精細な映像で鮮やかに映し出された桜の名所は、本作のハイライトの一つです。春の風景や文化を美しく映し出し視聴者に旅情を喚起させるアプローチは、映像でのプロモーションを考える上でとても参考になります。

5. 和歌山城

例年桜の見ごろを迎える3月下旬から4月上旬にかけて桜まつりを開催している和歌山城。ボンボリ約100本や提灯約400個がライトアップされる夜桜は、和歌山県屈指のお花見スポットです。桜まつりに合わせて和歌山城公園の四季を演出する「和歌山城~光の回廊~」は、昔からの風情が楽しめるだけでなく、色とりどりの照明によって、夜の公園がこれまでにない幻想的な空間に大変身。​2025年の春は、和歌山城の桜をテーマにしたプロモーションを幅広く展開しています。

リール動画では、青空に映える天守閣と、淡いピンクの桜のコラボレーションを美しい空撮映像でアピール。これらのプロモーション活動を通じて、和歌山城の歴史的価値と桜の美しさが広く発信され、多くの人々にその魅力を伝えています。

まとめ

このように桜は理屈抜きで惹きつけられる、圧倒的なビジュアル的魅力があります。そのインパクトを利用して毎年プロモーションに使われているのも納得ですね。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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