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スニーカーブランドの最新プロモーション映像!音楽やダンスとの融合に注目

スニーカーブランドの最新プロモーション映像!音楽やダンスとの融合に注目

こんにちは!ZOORELを運営する映像制作会社エレファントストーンです。

現代は、スポーツ、音楽、ファッション、アートなど、さまざまなカルチャーが交差する時代。
アスリートの活躍を足元から支えるスニーカーブランドでは、スポーツをモチーフにしながらも、音楽やダンスといった異なる分野とのコラボレーションを取り入れた映像作品が数多く生まれています。そこで本記事では、adidas、PUMA、CONVERSE、Nikeといった世界的スニーカーブランドによる、最新のプロモーション映像をご紹介します!

スニーカーブランドのプロモーション映像 事例紹介

adidas

スポーツパフォーマンスを重視した通常ラインとは異なり、ストリートカルチャーや音楽とミックスしたスタイルで若者から人気を集めている「adidas Originals」。2025年春夏シーズンでは、「The Original」というキャンペーンを展開中。ブランドの歴史を振り返りながら、インスピレーションたっぷりの映像コンテンツを発信しています。

革新的な変化が一人の行動から始まるという力強いメッセージを発信しているキャンペーンの中心には、ダンスや音楽を通じてオリジナリティの力を表現した映像作品があります。「Before there are a thousand, there is The Original.」という上記映像では、個々の創造性がどのようにして文化的なムーブメントを生み出すかを描いています。

「adidas SPZL」は、ブランドの豊富なアーカイブを再解釈し、今のファッションシーンに合わせてリミックスした特別なコレクション。2025年春夏シーズンは、ブランド誕生10周年を記念したスペシャルなラインアップになっています。キャンペーン映像の撮影を手がけたのは、ジョイ・ディヴィジョンやザ・スミスなどを撮影し、80年代のマンチェスター音楽シーンを記録してきた写真家ケヴィン・カミンズ。“音楽と写真の融合”をテーマに掲げる彼らしく、adidasの過去と現在を、未来へとつなげるシネマティックな映像に仕上がっています。

PUMA

2025年3月にスタートしたPUMAの最新グローバルキャンペーン「GO WILD」は、ブランド史上最大規模のプロジェクト。

ランニングはもちろん、バスケットボールやサッカーなど、さまざまなスポーツカテゴリーで展開されているこのキャンペーンでは、スポーツの本質を「自分らしさ」や「感情の解放」として再定義し、誰もが自由にスポーツを楽しめることを提案しています。なかでも、Z世代やミレニアル世代に向けたキャンペーンムービー「PUMA. GO WILD.」では、音楽がそのメッセージをより強く印象づける重要な要素として使われています。

Afromanの名曲「Because I Got High」のメロディーやリズムを活かしながら、新たなビートやサウンドエフェクトを加えることで、現代的でエネルギッシュな雰囲気にアレンジ。キャンペーンのテーマでもある「ランナーズハイ」(=ランニング中に感じる高揚感)を象徴する1曲としてリメイクされ、スポーツの楽しさや自由さを大胆に表現しています。若い世代をターゲットに、ブランドの新しいイメージを打ち出した今回のアプローチは、従来のスポーツ広告とは一味違うユニークさがあり、とても参考になる内容です。

CONVERSE

この春からスタートしたCONVERSEの「Love, Chuck」キャンペーンは、ブランドのアイコンともいえるスニーカー「Chuck Taylor All Star」を称えるグローバルプロジェクト。

音楽、ファッション、アートなど、さまざまなカルチャーが交わる今の時代において、「Chuck Taylor」をその象徴として再定義しています。カルチャーとの融合を通じて、長年にわたって築いてきたブランドのアイデンティティを、いまの世代に向けてしっかりと表現しているのが印象的です。

この映像では、音楽と映像の融合を通して、「Chuck Taylor」がただのスニーカーではなく、自己表現の手段であり、創造性を解き放つアイテムであることをスタイリッシュに伝えています。登場するのは、タイラー・ザ・クリエイターやビリー・アイリッシュ、NBA選手のシェイ・ギルジャス・アレクサンダー、スケートボード界のスター アレクシス・サブローンなど、多彩な音楽&スポーツの才能たち。彼らがそれぞれの個性を活かして、自由なスタイルでChuck Taylorを履きこなす姿は、観る人にインスピレーションを与えてくれます。

Nike

Nikeのキャンペーン「WHAT IF YOU CAN?」は、スポーツを通じて自己の可能性を広げる力を感じさせてくれる映像作品です。サウジアラビアの映画監督 ハイファ・アル=マンスールと提携し、全編をリヤドで撮影。​スポーツへの敷居が高く、サポートや情報が不足している同国の女性たちをエンパワーメントした本作は、世界的な反響を呼び再生回数は3700万回(2025年5月現在)を突破。名作を数多く生み出してきたNikeのプロモーションの歴史でも極めて重要な意義を持っています。

図書館の本棚がクライミングウォールに、ベンチが平均台に変わるなど、リヤドの日常の風景がそのままスポーツの舞台へ。鮮やかな場面転換が印象的なビジュアルの中でもぜひ注目してほしいのは、体操や水泳、サッカーのアクションと路上でのストリートダンスの動き、そしてBGMのリズムが完璧にシンクロしている点です。

スポーツ、ダンス、音楽が一つに溶け合い、世界中の視聴者に勇気を与えた本作は、まさにNikeが掲げる“JUST DO IT.”の精神を体現した名プロモーションと言えるでしょう。

まとめ

2025年に1,224億8,471万ドル(約12兆円)の市場規模があるスニーカー市場は、今後も伸び続けると言われています。SALOMONやOnといったメーカーの売り上げが伸びている中で、Nikeをはじめ定番ブランドの映像は世界観を魅せるため、音楽や出演者と一体になってストリートムーブメントをつくっていることを伺わせます。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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