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マーケティングの“今”を映す「YouTube Works Awards Japan 2025」の受賞作紹介!生成AIから観光プロモーションまで

マーケティングの“今”を映す「YouTube Works Awards Japan 2025」の受賞作紹介!生成AIから観光プロモーションまで

画像引用:https://www.youtube.com/intl/ja/ads/youtube-works/

こんにちは。ZOORELを運営する映像制作会社エレファントストーンです!

優れた撮影手法や編集技術など、総合的な作品力を評価する場所であるコンペティションの舞台。プロモーションの世界でも、業界を飛び越えて国内外に魅力を発信できる手段として大きな役割を担っており、そこには創造的なインスピレーションの源泉を数多く見出すことができます。そこで本記事では、グローバルな関心が寄せられている「YouTube Works Awards Japan 2025」の受賞作を独自テーマに基づいてご紹介します!

YouTube Works Awardsって?

マーケティングの“今”を最も映す賞

YouTubeを活用して高いコンバージョンを達成した広告を表彰する「YouTube Works Awards」は、現在のプロモーション業界のなかで、マーケティングとしての”今”を最も映し出している賞の一つです。5度目の開催となる2025年は、世界15以上の地域で開催され、グローバルな評価を確立しています。その日本版「YouTube Works Awards Japan」も“広告とマーケティングの質を底上げする指標”として、国内の様々な分野から大きな注目を集めています。

コンバージョンと創造性を独自データで評価

「YouTube Works Awards」の最大の特徴は、映像広告という評価が難しくあいまいなコンテンツを、YouTubeの強みを最大限に活かし、独自データで数量的に評価している点にあります。

従来の広告賞とは異なり、再生回数や総エンゲージメント数といった具体的な指標に基づいて、「視聴者が広告をスキップせずに見たか」「ブランドに好感を持ったか」「実際に行動に移したか」など、視聴・共感・購買の目標達成度を審査。「Best Brand Lift」「Best AI Usage」「Best Shorts Ads」「Best Direct Conversion」など、“生成AI”や“ショート動画”といったトレンド要素を含む全8部門で、クリエイティビティとビジネス成果の両立を評価しています。

ここからは、4つのテーマに沿って今年の受賞作をご紹介していきます!

YouTube Works Awards 事例紹介

1. 共感×ブランド提案 サントリーホールディングス株式会社『飲みに誘うのムズすぎ問題』

【再生回数】
2000万回以上

【総エンゲージメント数】
25.5万回

【作品の魅力】

サントリーホールディングス株式会社の『飲みに誘うのムズすぎ問題』は、セオリーを超えた新しい表現に挑戦した作品です。職場で増える“誘いづらさ”を先輩社員のリアルな心の声で表現。若者世代の飲み会文化の葛藤を巧みに描きつつ、“頑張った自分へのごほうび”としてプレモルを提示する、巧みなブランドリフトも要注目の一本です。

現在のビジネスシーンで話題になっている社会生活や企業文化を切り取った「共感クリエイティブ」が支持され、全8部門受賞作品からナンバーワンの作品を選出する「グランプリ」を獲得しています。

2. 観光×体験価値 星野リゾート『テンションあがる“街ナカ”ホテル OMO』

【再生回数】
160万回以上

【ワクワク感】
13.5%増

【作品の魅力】
株式会社星野リゾートの『テンションあがる“街ナカ”ホテル OMO』は、戦略的に成果を上げたキャンペーンを表彰する「 Breakthrough Advertiser 」部門受賞作です。

テンションが上がる体験へ導く演出とメディア設計に優れた本作では、テレビCMにはないインタラクティブ性を持つYouTube独自のコミュニケーションツールを有効活用。「体験価値」をキーワードにした地方とホテルをつなぐ演出が魅力的で、ホテルをただ泊まる場所ではなく、街そのものを体験するプラットフォームとして描いた観光プロモーション映像になっています。視聴者の「ワクワク感」を大幅に上昇させることに成功し、地方/観光業における映像広告の使い方に新しい道筋を示しました。

3. AI×広告の先駆け PayPay株式会社『PayPay 生成AIを活用した動画クリエイティブ』

【再生回数】
100万回以上

【広告経由での増分決済数】
307%増

【作品の魅力】
国内初の「Best AI Usage」部門では、生成AI活用で制作/戦略にイノベーションを起こした作品を評価。PayPay株式会社の『PayPay 生成AIを活用した動画クリエイティブ』が受賞作に輝いています。広告クリエイティブ設計にAIが全面的に組み込まれた国内初の事例である本作では、従来と比べて制作スピードと柔軟性が大幅に向上。動画制作から配信までを効率化しながら、とてもAIとは思えない高品質の映像で視聴者からの高いアテンションを獲得し、広告効果と創造性の両立に成功しています。

単なる実験ではなく、「AIを本気で活かす実践的な広告戦略」として、今後の動画マーケティングを革新する重要なモデルケースです。

4. ショート動画×コラボレーション 日本ハム株式会社『シャウエッセン ショート動画プロモーション』

【再生回数】
690万回以上

【購入指標】
20ポイント以上増加(興味関心、購入経験、直近1週間購入、購入意向すべての視聴で達成)

【作品の魅力】
クリエーターとのコラボレーションで成果を上げたキャンペーンを表彰する「YouTube Creator Collaboration」部門を受賞したのは、日本ハム株式会社の『シャウエッセン ショート動画プロモーション』です。Z世代をターゲットに、エンタメ性の高いクリエイティブでブランド接点を増やす設計の下、HIKAKINやはじめしゃちょーといった日本を代表するクリエーターが多数所属するUUUM株式会社と共同でショート動画を制作。

単なる有名なクリエーターとのコラボレーションという枠を超え、企業とクリエイターの間のコミュニケーションに工夫と戦略が見られる好例です。興味関心、購入経験、直近1週間購入、購入意向といった購入に関するすべての視聴で大幅なブランドリフトを達成しています。

まとめ

以上、YouTube Works Awardsの受賞作の中から、大事と思われるキーワード、指標を紹介しながら作品を紹介しました。生成AIからショート動画に観光プロモーションまでその範囲は幅広く、マーケティングの“今”を映す賞と言えるでしょう。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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