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ボードゲームを使いエンターテイメント要素を盛り込んだ、全く新しいブランディング映像制作サービス『ROOT』

ボードゲームを使いエンターテイメント要素を盛り込んだ、全く新しいブランディング映像制作サービス『ROOT』

皆さまこんにちは、エレファントストーンの宮坂です!

今年の4月に、エレファントストーンのフィロソフィーを象徴する映像制作サービス、伴走型ブランディング映像制作『ROOT』をリリースしました。

「業界初のサービスって?」「伴走型って?」と、疑問に感じる方も多いかと思います。本記事では、フラグシップブランドを創ろうと思い至った背景や、何が業界初なのか、どのように伴走するのか、そして「ROOT」で目指すことをお伝えしていきます。

フラグシップブランド誕生の経緯

アパレル業界などでよく聞く“フラグシップブランド”という言葉。フラグシップとは、一般的に下記のように認識されています。

市場における知名度や歴史などが加味されて好評なベストセラー商品やその系譜を引き継ぐものなどで、メーカーとして「最も重要な位置づけの製品」である。一方はメーカーの商品群で特に性能、価格、機能などの最高級品である。
引用元:フラグシップ機 – Wikiwand

つまり、企業の価値を詰め込んだ象徴的な商品やサービスのこと。ここで混同されやすいのが「ハイエンド」ですが、ハイエンドは一般的に「最高価格の商品(郡)」のことを指します。

しかし、1,000万円をかけて有名な俳優を起用し、派手なCGで見栄えのいい映像をつくることが必ずしも企業のブランディングにつながるとは限りません。

ROOTは決して“一番高いサービス”というわけではなく、ROOTで目指すのは私たちなりの方法で企業の皆さまに寄り添い、誇りを創り出すことです。

そんなフラグシップブランドを、なぜ映像制作会社であるエレファントストーンが展開することになったのでしょうか。その経緯をお伝えしていきます。

象徴的なサービスのことは、リブランディングのずっと前から考えていた

エレファントストーンは、2021年4月にリブランディングを実施しました。リブランディングに伴いコーポレートロゴやスローガンを刷新し、新しいサービス「ヒトテマ」「OTAKEBI」をリリース。

2022年4月にはリブランディングの集大成として、コーポレートサイトをリニューアル。同タイミングでサービス体制も刷新し、サービスサイトも新しくリリースしています。そのリリースに合わせて発表したのが新サービス「ROOT」です。

ここまで聞くと、「リブランディングに合わせてフラグシップブランドを創り上げた」かのように聞こえてしまうかもしれません。しかし、この“エレファントストーンを象徴するサービス”の存在は、ずっと前から話題に上がっていました。

ここから代表取締役CEOの鶴目と、ROOTの立ち上げメンバーである経営戦略室の宍戸の言葉でお伝えしていきます。

 

鶴目「決して『フラグシップブランドを作ろう!』みたいに始まった訳ではなくて、ずっと前からいろんなところで「スローガンやMVVなどのフィロソフィーを象徴する、エレファントストーンを引っ張ってくれるものが欲しい」と思っていました。

エレファントストーンが普段依頼を受ける映像のジャンルや価格帯の幅って本当に広いんです。その中で「フィロソフィーを体現していくために、自分たちがやるべき映像制作ってどんなものだろう」という話が出てくることがありました。

でも、スタンス的にお客様からのご依頼を選別するのは違うよね、という話も出ていて。

エレファントストーンの強みや特徴を最大限活かすような、エレファントストーンという存在を引っ張ってくれるようなものを何かできないかな、というのはずっと考えていました。」

 

宍戸「数年前からそのような話は、事あるごとに出ていたんですよ。

実際にかたちにしようと思ったタイミングが、確かヒトテマ、OTAKEBIをリリースした時だったと思います。その2つのサービスにはロゴがありますし、ネーミングもキャッチーなので展示会の来場者やお客様からたくさんの反応をいただきました。

でも、事業のメインである映像制作サービスにはまだサービス名もサービスロゴもなかったので、どこかパッとしない印象があったんですよね。

じゃあこれを機に、ジャンルも価格帯も幅広く映像制作している中で、特にフィロソフィーを詰め込んだエレファントストーンの象徴的なサービスを形にしよう、と動いていったのがROOT始動のきっかけの一つかもしれません。」

エレファントストーンを象徴する存在として新しく誕生したサービスである「ROOT」。ここから、ROOTのサービスについてご説明していきます。

「価値の発掘から」ROOTの映像制作とは

ROOT=「根」を意味する言葉通り、企業・サービスの根っこを掘り起こして映像化まで導く、これまでにはない新しい映像の作り方でブランディング映像を制作するサービスです。

では何が新しいのか、その秘密は制作過程にあります。

一般的には、映像制作の際はヒアリングやオリエンテーションなどを行った後に制作会社側で与件整理をして、企画を考えていきます。

しかし、ROOTでは一般的なヒアリングだけでなく、個別インタビューや弊社がオリジナルで製作した、お客様がずっと大事にしてきた想いを抽出するためのボードゲーム『THE KACHINKO』を使ってワークショップを行います。

そのワークショップを通じて企業の価値観を発掘するところから映像制作をスタートさせ、映像の企画、撮影準備や交渉、編集会議など、普段はなかなか携わることのない、映像制作一連のプロセスを社員の皆様にも体験していただきます。

なぜここまで一緒に作ることにこだわるのか。

それは、企業・サービスブランドとは、宣伝によって生まれたイメージづくりのことだけではなく、それを推進していく社員の想いや共感があってこそのものだと考えているからです。だから私たちは映像制作の過程を通じて、まずは携わる社員様に自社やサービス本来の魅力を再発見いただき、自社のことを好きになってもらうことを重要視しています。

そして自社やサービスに誇りを抱き、胸を張って語れる人になってもらいたい。そういったインナーブランディングが礎となり、企業を支える根っことなることで、本当の意味でのイメージづくりやアウターブランディングへつながる。

それこそが、本来あるべきブランディングの姿なのだと私たちは信じています。

また、ROOTの映像制作では、ブランディング映像の制作の他に制作過程を映したドキュメンタリー映像の制作や、実際に完成した映像の上映会の企画、広告運用サービス「OTAKEBI」等で、社内外に皆さまの想いを広げるところまで伴走していきます。

このようにお客様の想いが詰まった映像を輝かせるまで、その想いを社内外に浸透させていくところまでがROOTのブランディング映像制作の特徴です。

【ROOTの目玉】オリジナルのボードゲーム「THE KACHINKO」

ROOTの目玉でもある、弊社がオリジナルで製作したボードゲーム「THE KACHINKO」。

このボードゲームを通して企業の価値観を抽出し、最終的に4つのキーワードを見つけ出します。この言語化されたキーワードは企業やサービスに受け継がれる価値、あるいは社員の皆さまが大切にしたい“想い”です。このキーワードを基に映像制作を行うことで、全員が共通認識を持ち、そしてブランディングにも一貫したコンセプトを設けることができるのです。

業界にいらっしゃる方だとピンときたかと思いますが、THE KACHINKOの名前の由来は、映画やドラマ撮影の際に使用する、カメラの前で「カッチン」と鳴らす「カチンコ」という道具が由来になっています。 「カッチン」と鳴らすことでこのプロジェクトをスタートさせるといった意味合いと、企業理念や歴史、社員の想いといった“価値”という言葉を掛けています。

「3年前からずっとボードゲームをやりたいと思っていた」ボードゲームを取り入れた理由

鶴目「3年前ぐらいからボードゲームやりたいなってことは思っていたんですよね。今回フラグシップブランドを進めることになったので、「よし、ここだ!」と、満を持してボードゲームを作ることにしました。

映像に限らず他のクリエイティブ業界も含めて、何かを作っていく仕事って本当に手間がかかることや大変なことが多いんですよね。でも大変なのは制作側だけじゃなくて、お客様にも相当な負担があります。

例えば、普段馴染みのない仕事をすることになった時に、『右も左も、何を参考にして決定の判断するべきかがわからない』っていうのは誰しも経験があると思います。それっておそらく相当な負担なんですよね。

そこにボードゲームというエンターテイメント要素を取り入れることで、「大変だな、辛いな」って部分を少しでも楽しいものに変えられるんじゃないかと思っています。さらに参加者同士の意思疎通を図りやすくしたり、関係性を少しでも深めたりできるんじゃないかなって。

これは参加者同士だけでなく、ボードゲームのファシリテーターを務める弊社の担当者ともコミュニケーションを取りやすくなると思うんです。

慣れない業務において、担当者との距離感の変化って実はすごく大切な部分でもあります。何か困ったことやわからないことがあったときに、気軽に聞ける相手がいるだけで業務のストレスはだいぶ減らせるはずなんですよね。」

 

宍戸「私たちの映像制作は“完全オーダーメイド”なので、構成だったり演出だったり、全ての過程においてお客様とコミュニケーションをとりながら進めるんですよ。それってお客様にとってはすごく大変で、不安とか精神的なストレスも多いと思います。

何が正解かわからないともやもやしてる中で、「これでいいのかな、合っているかな…」と迷っている時に、何か明確な判断基準があればもっとやりやすいのにって。

でもこのボードゲームをやることによって、プロジェクトに関わるメンバーの中でどういうものを作りたいのか、何を大切にしたいのかという認識合わせをちゃんとできる。それがなんとなくの感覚ではなくて、しっかりと言語化されているので、お客様にとってもその後ずっと判断基準にできる拠り所になると思います。

エレファントストーンでも、あらゆる決定をするときにフィロソフィーが立ち戻る場所になっているんです。それと同じように、THE KACHINKOで抽出された4つの言葉が、今後映像制作の場面に限らず、あらゆる施策を動かす際の立ち戻る指針になるのではないでしょうか。」

 

THE KACHINKOは、参加者それぞれが大切にしたいと思っていることを改めて考え、ゲームを通してお互いに伝え合います。

THE KACHINKOを楽しんでもらうことはもちろんですが、このボードゲームを通じて、参加者がお互いのことをより一層理解し距離が縮まる。そして、それが企業の根を強くするきっかけになることを私たちは期待しています。

「ROOTを通して私たちの考え方に共感してもらえるように、このサービスを育てていきたい」

鶴目「ROOTに期待することは、制作過程もこだわり丁寧に制作してお客様のブランディングに繋げていくことももちろんですが、「エレファントストーンって面白い会社だな」「エレファントストーンの考え方ってすごく良いな」と、より深く知ってもらうことです。

正直、ROOTで作る映像って毎年作るようなものではないと思っていて、企業の中でも一大イベントになるぐらい大掛かりなものだと思うんです。

例えば、企業やサービスのブランディングムービーや、会社の大きな節目となる周年記念映像といった、その企業にとって大切な映像を作りたいというタイミングに、「こういう考え方を持っているエレファントストーンに映像制作を頼みたい」と、エレファントストーンへの共感からROOTのご相談をいただくのが一番理想的だなと思います。

そしてROOTでの制作が終わった後に、「ブランディング映像だけでなく、普段の動画をエレファントストーンに作ってほしい」となっていけば最高だなと思いますし、今後そういったサービスに育てていきたいです。」

まとめ

私たちは誇りを創り出す会社、プライディングカンパニーと名乗っています。そこに辿り着くまでには、これまでいた社員分の個が集まったり、いろんな歴史が重なったりとたくさんの出来事がありました。

それぞれの想いの上でこのフィロソフィーが出来上がっています。これまでエレファントストーンが築いてきたものや想いをギュッと詰め込んで、体現する映像制作サービス「ROOT」。

このブランドを育てて浸透させていくことで、エレファントストーンの想いでもある『誇りづくり』を目指していきたいと思っています。

【ROOT第一弾制作中!】川崎フロンターレ様の26周年記念ムービー制作

現在ROOTの第一弾制作として、川崎フロンターレ様の26(フロ)周年記念ムービーを制作しています。

本制作では、ROOT密着レポートも作成予定です。これから随時発信していきますので、こちらもぜひチェックしてみてください!

この記事を書いた人

宮坂彩愛
エレファントストーン 経営戦略室企画課

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