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【中途ディレクター】慣れた環境に妥協せず、新たな挑戦を選ぶ—社会人11年目、沖縄から東京へ

みなさん、こんにちは!エレファントストーンの大江です。
エレファントストーンは、事業の成長に伴い、社員数は約60名にまで拡大し、さまざまなバックグラウンドを持つ中途入社のメンバーも今では多くが活躍しています。
そんな成長の中で、お客様の想いを形にできるのが、エレファントストーンのディレクターです。ディレクターは単なる制作担当ではなく、お客様とのコミュニケーションを通して、企画から撮影、編集まで一貫して関わることができます。
今回は、そのディレクターの一人、2025年6月に加わった諸見さんにお話を伺いました!
こんな方におすすめ▼
「もっとお客様と直接向き合って企画から関わりたい」
「制作進行だけでなく、表現や提案まで踏み込んでみたい」
「一人ではなく、チームで本気のものづくりをしたい」
【諸見 愛美/映像ディレクター】
沖縄県出身。大学時代に受けた講義や絵コンテイラストのアルバイトがきっかけで、広告映像業界に興味が湧き、卒業後沖縄県内の広告代理店に就職。ローカルCMの企画・ディレクション・編集など、映像制作に携わった。沖縄以外に出たことがなかったことから、知見を広げたいという思いが大きくなり、2025年沖縄を飛び出してエレファントストーンへ入社。
漫画家志望だった私が、制作も営業もこなす広告代理店で見つけたキャリア
大江:本日はよろしくお願いします!諸見さんがどんな人なのか色々聞かせてください!
諸見:少し緊張しますね(笑)よろしくお願いします〜!
大江:諸見さんは前職まで沖縄の広告代理店で務めていたとお伺いしたのですが、そもそも映像業界に進もうと思ったきっかけはあったんですか?
諸見:実は、最初から映像をやろうと思ってたわけじゃないんです。元々は漫画家かイラストレーターになりたくて、沖縄の芸術大学でグラフィックデザインを中心に学んでました。たまたま大学の授業で出会った非常勤講師の方がコマ撮りアニメーターで、「絵も描けるし、絵コンテ手伝ってみない?」って声をかけてくれたんですよ。それが映像の世界に入るきっかけになりました。
大江:そうだったんですね!入社の際に自己紹介でイラストがとても上手だったのを思い出しました(キラキラ)そこからどんな経緯で就職先を決めたんですか?
諸見:大学で映像の仕事に少しずつ関わっていた頃、ちょうど就職活動を始めようというタイミングで、父が実写映像の音声の仕事をしていたこともあり『親も知っている業界だし、テレビ業界に進むのも面白そう』と思い始めて。東京のテレビ制作会社をいくつか受けてみたんですが、経済的な理由もあって断念することにしました。それで、絵コンテのアルバイトでお世話になっていた企業にエントリーして運良く採用してもらえたんです。
大江:漫画家やイラストをやりたい気持ちから映像に携わりたいと変化していったんですね!
諸見:本当に偶然が重なってのスタートでした。そもそも大学に入る前なんて『広告代理店には入りたくない』くらいに思ってたんですけど、授業や先生との出会いがきっかけでその立ち位置の魅力に気づきました。『人のためになることがしたい』という自分の性格にも合っているなと感じたんです。

前職時代の諸見さん
大江:その想いが諸見さんのクリエイターとしての原点かもしれないですね。沖縄の広告代理店へ入社された後、具体的にはどんな業務を担当されていたんですか?
諸見:前職が、営業やプランナーだけでなく社内にグラフィックなどのクリエイティブを抱える組織で、入社1年目はグラフィックデザイナーとしてポスターやパンフレットのデザインを担当していました。
たまたま私が入社したタイミングで、グループ内に企画制作部隊のみの別会社を立ち上げられたんですよね。いわば「ダブル名刺状態」で本流のグラフィック業務をこなしつつ、イベントや番組、ホラードラマ、短編など、挑戦的なコンテンツにも関われる環境でした。
大江:グラフィックも映像も、企画制作も担当する環境だったんですね!その幅広い経験が、諸見さんの成長に直結したんですね。
諸見:そうですね。入社当初は会社の体制も知らなかったので、「グラフィックもやりたいし、CMもやりたいし、モーショングラフィックも気になるし」と、欲張って志望動機を書いたんですよ(笑)。でも、この環境のおかげで、グラフィックだけでなく映像や企画制作にも関わることができ、幅広いスキルと経験を積むことができました。
慣れた環境に妥協せず、社会人11年目に外の価値観とスピードを求めて東京へ
大江:前職での仕事にやりがいを感じながらも、転職・上京を考えるようになったきっかけはなんだったのでしょうか?
諸見:沖縄で11年間ずっと制作を続ける中で、『自分のこの感覚って正しいのかな?』と感じる瞬間が増えてきたんです。幼い頃から、大学も前職も、沖縄から出たことがなくて、外の世界を知らなくて。それで、自分が狭い世界で生きているような気がして、外の価値観やスピード感を感じたいと思うようになりました。
大江:沖縄独自のニーズや文化、クリエイティブの違いみたいなものがあるんですか?
諸見:沖縄独特の文化があるというのは感じていて。あとは、沖縄と東京(本州)の間に流行や、クリエイティブのスピードや感覚の違いがあると思っています。それをちゃんと自分の目で確かめて、ギャップを埋められるようになりたい、という気持ちが強くなっていったんです。
大江:そうだったんですね。そんな想いがありながら、今回どんなことが転職や上京の決め手になったのでしょうか?
諸見:一番大きかったのは、慣れてきた仕事の中で自分に妥協が生まれてきたことです。『これでいっか』って思う自分が嫌で、新しい刺激や成長のチャンスがほしいと強く思うようになりました。実際に転職活動に入る1年前くらいから、「転職しよう」と決めてはいたんですが、そのときはスキルが足りないと感じていて。原価管理や企画書づくり、ディレクションの経験も浅くて、正直『今じゃ無理だな』と感じてたんです。それで1年かけて実績を積んでから挑戦することに決めました。
沖縄のことは今でも大好きですが、外に出て“外から見た沖縄”も知りたかった。いつかその経験を、地元に還元できたらいいなと思っています。
大江:色々なスキルを習得した上で、転職活動をスタートされたんですね!いざ転職活動を進める中でエレファントストーンへ入社する決め手はなんだったんでしょうか?
諸見:エージェント経由で初めてエレファントストーンを知りましたが、Webサイトや制作実績を拝見して、掲げられている6つの行動指針「大らかにいこう。」に強く共感しました。また、“映像で感情を動かすこと”を大切にしている姿勢にも惹かれ、『ここなら人間らしいものづくりができそうだ』と感じたんです。
クオリティはもちろん、人の心に寄り添う姿勢が伝わってきて、『ここなら人間らしいものづくりができそう』と思ったんです。あとは、面接でお話したみなさんがすごく自然体で。いろいろと面接を受けましたが、『こんなにフラットでいられる会社があるんだ』と驚きました。
大江:私が入社した理由も同じでした!いい意味で、その人がどんな価値観を持っててどんな人なのか対話している感じがありましたね。他にも諸見さんの価値観と共通している部分はあったのでしょうか?
諸見:映像へのスタンスが自分と似ていると感じました。企業やお客様のことをちゃんと考えて、『この人のために』という気持ちでつくっているのが伝わってきて、『ここなら、自分も素直にがんばれそう』と思いました。
前職では、自分一人で進めたり、社外と連携することが多かったですが、今は社内にプロデューサーやディレクター、マーケターなどそれぞれのプロとチームでやれるのが楽しいです。自分にはなかった視点や考え方に触れることができるのも刺激的ですし、何より『誰かと一緒にやってる感覚』がうれしいですね。
大江:諸見さんが仕事をする上で大事にしている部分とリンクしていたんですね。
入社してから4ヶ月。表現で誰かの背中をそっと押せるようなディレクターを目指して
大江:エレファントストーンに入社後、現在ディレクターとしてどんなプロジェクトに携わっているんですか?
諸見:業種はさまざまですが、企業のブランディングムービーやサービス紹介動画が多いです。演出として企画から入ることもあれば、コンテから関わることもあります。プロジェクトによっては編集も担当します!
大江:前職のダブル名刺の幅広いスキルが活きてますね!諸見さんが普段のお仕事の中で、意識していることを教えてください。
諸見:『これって、誰にとって大事な情報だろう?』と常に考えることだと思います。伝えたいことはたくさんありますが、全部を盛り込むのではなく、ちゃんと届けたい人に伝わるように取捨選択して構成していますね。
大江:たくさんの情報が伝えられる映像が故の大事なことですね。諸見さんはプロジェクトごとに複数のプロジェクトチームで動いているかと思いますが、チームで仕事する中で意識しているスタンスを知りたいです!
諸見:チームで仕事をする中では、必ず他のメンバーと一緒に考えることを大切にしています。『こういう構成にしたいと思ってるんだけど、どう思いますか?』と相談したり、撮影の進め方についてもアイデアをもらったり。自分ひとりで抱え込まず、オープンにやりとりするようにしています。エレファントストーンはそういったメンバーが多いようにも感じます。
大江:確かによく企画のアイディアをブレストしたりしているのを目にしますね!
諸見:あとは、一緒に仕事をする人が『やりやすい』と感じられるような存在でいたいと思っています。あれこれ抱え込まず、ちゃんと相談する。相手のやりやすさを尊重することで、結果として良いアウトプットが生まれると思うので。
大江:進捗状況が共有しあえるだけでも、安心して進められますもんね。(報連相は大事)今後はどんなディレクターを目指したいですか?
諸見:表現で誰かの背中をそっと押せるようなディレクターになりたいです。言葉にしにくい感情や、誰かの中にある不安や希望を映像でそっとすくい取れるような人になれたらと思っています。またお客様に『この人とやれてよかった』と思ってもらえるような、信頼されるディレクターになりたいです。ちゃんと考えて、丁寧につくっていることが伝わるような人でありたいですね。
これまではインタビュー中心の映像が多かったので、今後はもう少し“表現”寄りの映像にも挑戦していきたいと思っています。感情や空気感を映像でどう見せるか、ちゃんと考えてつくれるようになりたいです!
最後に読者の方へ一言
大江:最後に、スキルはあっても一歩踏み出せずにいる人へ、メッセージはありますか?
諸見:一歩踏み出すのって、すごくエネルギーがいりますよね。自分もめちゃくちゃ不安でした。でも、環境が変わったことで、自分がやりたかったことや、向き合いたかったことに改めて気づけたんです。私も沖縄から出てくるのは正直怖かったです。でも、『あのタイミングで転職に挑戦してよかった!』って実感しています。
私は、転職活動を決断してみたことで行動スイッチが入ったので、『今踏み出せてないな』とどこかで思っているなら、『とりあえず行ってみるか!』くらいの感情の勢いに任せてみるのもいいんじゃないでしょうか!
まとめ
諸見さん、ありがとうございました!大学時代から前職の経験まで、諸見さんが「人のために、寄り添う」ことを大切にしている姿勢が伝わってきました。インタビューの中で、「いつか沖縄に戻って貢献したい」と話していたのも印象的です。
現在エレファントストーンでは、一緒に働くディレクターの仲間を募集しています!少しでもご興味を持った方は、カジュアル面談からでもお気軽にご連絡ください。みなさまのご応募をお待ちしております!