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家族×テック企業の意外性!マクニカCMシリーズが伝える“企業文化”とは
画像引用:https://www.macnica.co.jp/public-relations/news/2025/148426/
こんにちは!ZOORELを運営する映像制作会社・エレファントストーンです。
近年、BtoB向けプロモーションや採用シーンなど、さまざまな目的で映像を活用する企業が増えてきました。その一方で、「他社と差別化できるコンテンツをどう作るか?」という悩みを抱える声も少なくありません。
そこで今回は、家族の温かさと企業の“らしさ”を自然に掛け合わせ、見る人の親近感をぐっと高めた株式会社マクニカのCMシリーズ「マクニかぞく」をピックアップ。その魅力をたっぷりとご紹介します!
マクニカのCMシリーズ「マクニかぞく」について
1972年創業の半導体商社としてスタートし、現在はサイバーセキュリティやAIなど、最先端のテクノロジーを幅広く手がけるマクニカ。
そんなマクニカが、2024年に初のテレビCMとなるブランドムービーを公開しました。
2025年10月から始動した2回目の本格的なCMシリーズ「マクニかぞく」では、これまでの“企業紹介”中心の抽象的な内容から大きく方向転換。家族の日常をコミカルに切り取った、ストーリー性の高いPRへと進化しています。
新作の「授業参観」篇、「帰り道」篇、「フットサル教室」篇では、社員夫婦役にタレントの要潤さんと、お笑いタレントのキンタロー。さん、さらに子役の金井晶さんが出演。キャスティングとストーリーの両輪で、放送直後から大きな注目を集めています。
マクニカ テレビCM事例紹介
「マクニかぞく」シリーズ最大の魅力は、家族の絆と企業の「らしさ」を自然に融合させたストーリーテリングにあります。
以下では、注目したい3つの特徴について、実例を交えながらご紹介します。
1. 独自の企業文化をユーモラスにアピール
マクニカには、「挑戦しないより、挑戦して失敗するほうがよい」「人に始まり、人に終わる」といった価値観が企業文化として深く根付いています。
CMシリーズでは、こうした“挑戦を後押しするマクニカらしさ”を、家族のコミカルなやり取りを通じて軽やかに表現。堅い説明ではなく、日常のワンシーンとして描くことで、視聴者に自然と企業文化が伝わる構成になっています。
「フットサル教室」篇では、フットサルに励む金井くんを夫婦が全力で応援。試合中にハンドの反則をしてしまった金井くんに対して、「ハンド to ハンドだ!」とポジティブに声をかけるシーンが描かれています。このユーモラスな励ましを通じて、「マクニカは失敗を恐れず挑戦する姿勢を応援する会社である」という企業の価値観が自然と伝わる構成になっています。
また、技術力や独自の企業文化といった“会社らしさ”を、クセの強い夫婦のやり取りから描くアプローチは、他ジャンルの映像制作にも応用しやすい手法。参考になるポイントが多く、企業PRの新しいヒントを与えてくれます。
2. 社員夫婦の設定で“親近感”をアップ
テック系企業と夫婦愛の組み合わせに、意外性を感じる人も多いのではないでしょうか。
「社員夫婦とその家族」という設定には、普段はあまり知られていないマクニカの文化や、挑戦を支える価値観を親しみやすく伝える狙いがあります。企業としての真面目な側面だけでなく、“人”を中心にした温度感を描くことで、視聴者にぐっと距離の近さを感じさせる構成になっています。
上記動画のように、マクニカのDNAを受け継ぐ社員夫婦の愛情を、その子どもである “生粋のマクニカっ子”(金井晶さん)を通じて描いている点も印象的です。その背景には、視聴者の共感を引き出し、ブランド認知の向上や、若年層の入社意欲を高めたいという狙いがあります。
また、「子どもの視点」から家族の絆や愛情を描くアプローチは、幅広い層に自然と親しみを持ってもらえる非常に効果的な方法。企業の人間味をさりげなく伝えるうえでも、優れた手法といえるでしょう。
3. 認知度向上と新卒募集への効果
社員とその子どもの視点を通じて、同社独自の企業文化や価値観を等身大に描いたマクニカのCMシリーズ。家族の日常を題材にすることで、これまで企業に触れてこなかった層にも共感が広がり、ブランドの親しみやすさが大きく向上しています。
さらに、単なる認知拡大にとどまらず、若年層の入社意欲を高めることも明確な目的のひとつ。家族の物語を通して企業の“人を大切にする姿勢”や“挑戦を後押しする文化”を描くことで、「ここで働いてみたい」と感じる学生に、ダイレクトに響く施策となっています。
人材募集を目的としたPR動画では、まず“マクニカという企業に興味を持ってもらい、社名を覚えてもらうこと”が重要になります。上記動画では、子どもが社名をリズムよく口ずさむ演出によって、視聴者に自然な形で名前を印象づける工夫がされています。
キャッチーで違和感のない見せ方により、視聴後もしっかり社名が記憶に残りやすい構成になっています。
また、年齢に関係なく活躍できる会社であることを映像で示し、若い世代が「ここで働いてみたい」と思うきっかけをつくることも、マクニカのCMシリーズが目指す重要なポイントです。
マス向けCMから社員募集動画へと、短期間で自然にバトンを渡すようにつながっていく展開は、“認知 → 興味 → 志望” という流れをスムーズに生み出すうえで非常に効果的。この連動性は、マクニカが実現したい思いを形にした、まさにプロモーションのお手本といえるでしょう。
まとめ
このように、マクニカ初のブランドムービーとなるテレビCMシリーズは、家族という身近なテーマを扱いながらも、BtoB企業の魅力をしっかりと引き立てる構成になっています。ストーリー性・キャスティング・企業文化の描き方がうまく融合し、視聴者に「マクニカらしさ」を自然に伝える点は、BtoB領域の映像制作においても参考になる内容ではないでしょうか。