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映像で振り返る渋谷の街並み

映像で振り返る渋谷の街並み

いま日本で一番景色が劇変している街といったら渋谷なんじゃないでしょうか? 100年に一度の大開発は日夜進展中。私自身、先日およそ1年ぶりに訪れたらまったく見知らぬ街並みになっていてとてもびっくりしました。

もちろんデジタル感あふれる未来都市になった現在の渋谷も素敵なのですが、それによって失われてしまった思い出の景色もあるんですよね。そこで今回は大正から昭和、平成の渋谷の街の様子を映像で振り返ってみたいと思います!

カラーで甦る!大正〜昭和期の渋谷ハチ公前

大正時代には、渋谷のど真ん中を路面電車が走っていたことをご存知でしょうか? 大正時代や戦前にあたる昭和初期の渋谷の街並みがカラーで楽しめる貴重な一本がこちらです。

1907年(明治40年)に開業した渋谷〜三軒茶屋〜下高井戸を結ぶ路面電車「東急玉川線」は、1969年に廃止されたものの、その一部は世田谷線として現在も運行しています。現在の渋谷駅前の原型はだいたい昭和初期には出来上がっていたようです。古い年代のものは写真中心ではありますが、渋谷のハチ公前周辺の景観の移り変わりがタイムラプス動画のように分かって面白いですよね。

1980年代の渋谷の風景

一般にビデオカメラが普及してまだ間もない80年代の渋谷のたいへん貴重な映像がこちらです。

詳しい年月日は記載されていませんが、民生用(アマチュア向け)8mmビデオカメラレコーダーが登場したのが1985年なので、おそらく撮影されているのは80年代半ばごろの渋谷だと思います。

この頃って、一般市民の何気ない生活をパーソナルな映像として記録することができるようになってまだ間もない時代なんですよね。映像から伺うにロケーションは、NHK放送センターの広場から渋谷公会堂(現LINE CUBE SHIBUYA)前の公園通り近辺ではないかと。

映画やテレビドラマで撮影された風景とは異なる、日常空間としてのリアルな80年代渋谷の景色を楽しめる映像はまさにレア。子どもの頃に遊んだ記憶がうっすら甦ってきてちょっと泣けてしまいました。

映像で擬似体験!1990年の渋谷のまち散歩

1990年の渋谷でほんとうにお散歩をしているような気分にさせてくれる一本がこちらです。

平成になって間もない渋谷の景色をここまで生々しく体感できる映像ってかなり貴重ですよね。撮影のロケーションは、渋谷駅のプラットホームからモヤイ像周辺の西口バスターミナル、東急プラザあたりだと思います。

撮影機材は、おそらくSonyの8mmビデオカメラ“ハンディカム”でしょうか? 手ブレ補正のないごくごく普通の撮影手法、高画質とは口がさけてもいえないThe90年代初頭な映像の質感だからこそ時代の空気感がよく伝わってきますよね。

今と変わらない?2002年のスクランブル交差点

日本でワールドカップが開催された2002年当時の渋谷のリアルな街の風景がこちらです。

街のシンボルとも言えるスクランブル交差点を中心に撮影されています。このエリアに限っていえば現在の景色とあまり変わっていませんよね。それだけに映像の古さが際立ちます。同じ場所を定点観測することで、映像機材の進化を振り返ってみるというのもまた面白いかもしれませんね。

まとめ

「中学生の時に渋谷にはロープウェイがあった。渋谷は渋い谷と書く。文字通り谷底に駅ができた街」だと、地理の授業で習ったのを今でも思い出します。

平成の時代には渋谷センター街を中心に女子校生ら若者の聖地としてコギャル、ヤマンバなど文化の最先端がそこにありました。また、音楽では渋谷系という言葉があり、ピチカート・ファイヴ、フリッパーズ・ギター、小山田圭吾などがその担い手とされた。いつも文化の発信源だった渋谷。今は渋谷ヒカリエ、スクランブルスクエアなど大きな箱モノが増えて綺麗な街になりました。

それでも、いつも工事をしていて気が付くと景観が変わる。何か新しいものを生み出すパワーにあふれる街であることには変わりがありません。これからどんな渋谷になっていくのでしょうか?

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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