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「映像がすごい!」2019年の映画5選
年の瀬が近づいています。
街中の劇場では、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が賛否両論となっているようです。
今回は年末ということで2019年に日本で公開された映画の中で、個人的に「映像がすごい!」と感じた5作品をご紹介したいと思います。大の映画好きの方には、「あれが入ってないなんて……」と不満なセレクトになっているかもしれませんが、参考までにお目通しくださるとうれしいです。
エレファントストーンがセレクトした「すごい映画」はこちらからご連絡ください。こちらの記事は「映像がすごい」をテーマにしてみました。
海獣の子供
宇宙の始まりを目の当たりにしたい方がいたら、ぜひこの作品をご覧になってください。なにを言ってるんだ、と思われるかもしれませんが、生命誕生の神秘を圧倒的な映像美で表現してた本作を観終わった頃には、宇宙の秘密を知ってしまった衝撃で言葉を失い、しばらく正常に頭が働くなっていることでしょう。
原作は、独特の作風で知られる五十嵐大介氏による同名のマンガです。その物語は難解を極めており、抽象的な言いまわしも多く、もし一度観てすべてを理解した人がいたならば、その人は神さまか淀川長治さまかのどちらかでしょう。三回見た私ですが、いったい何が語られているのか、正直いまだによく分かっていません。『新世紀エヴァンゲリオン』や『エウレカセブン』が好きな人にもオススメしたい作品です。
ドラゴンクエストユアストーリー
おそらく2019年にいちばん賛否を巻き起こした作品がこちら。国民的PRG「ドラゴンクエスト」を3DCGでアニメ化。しかし、予想の斜め上すぎるエンディングが多くの観客を置き去りに。
原作やゲームへの愛にあふれた人には、劇薬となってしまう可能性が高いのですが、話のネタにはうってつけの映画なので、仲の良い友人を何人か集めて観ると、会話が弾んで良いかもしれません。
ハウス・ジャック・ビルド
評論サイトで「あなたの人生を狂わせる」などといううたい文句がさく裂した2019年でいちばんのトラウマ映画。一度観たら一生忘れられない悪夢のような、ダンテの「神曲」の地獄編を再現した世界は圧巻。もちろんR-18です。
アリータ:バトル・エンジェル
サイバーパンク作の金字塔である漫画『銃夢』の映画化権をジェームズ・キャメロンが取得し、ロバート・ロドリゲスが監督して映像化。没落戦争後の2563年。イドに再生されたサイボーグのアリータは、空中都市にあこがれるヒューゴと出会い…。ブレードランナーや攻殻機動隊のようなSF作品が好きな人は必見。
漫画『銃夢』は海外では「Battle Angel Alita」の名前で翻訳されており、主人公ガリィもAlitaに改められている。そのため本作は日本の原作ファンからするとタイトルと主人公の名前が違うという感じになっている。それでも、映画では変更点はあるものの原作の初期の話を中心に構築している。
人間失格
蜷川実花監督のあでやかな色彩美溢れる映像センスが炸裂!極彩色でいて退廃的。太宰治に興味がなくても、耽美な世界が好きな人にオススメ。
「カッコいい男しか撮れない」蜷川実花監督の業も“煮こごり”みたいに詰まっていて、映画に描かれている太宰治は、浮気上等で他人のきもちなんか御構い無し、控えめに言っても最低なクズ男なのですが、その自由でデカダンな生き様が最高にかっこよくて震えます。
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