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休校中もオンラインや映像で学べる新型コロナウイルス感染症の対策まとめ
日本では新型コロナウイルス感染症の予防対策として、大学を中心に授業のオンライン化が進んでいます。オンラインレッスン、映像による授業の展開はこれまでも衛星予備校など塾の形態ではありましたが、突然のことで対応しきれていない学校も多いでしょう。
そんな中、学校や教える側をサポートしようという取り組みが行われています。紹介していきましょう。
Adobe Creative Cloudが5月まで無償提供
今月13日、Adobeがblog等で発表したのが、デスクトップアプリ「Adobe Creative Cloud」のアクセスを拡大することです。新型コロナウイルス感染拡大に伴い多くの学校が閉鎖され、オンライン授業へとシフトしている状況を受けてのことで、学生や先生は自宅からCreative Cloudにアクセスできるようになり、授業、グループワーク、学習の遅れを防ぐことができるようになります。
つまり、学生や先生は学校からでないとCreative Cloudにアクセスできなかったわけですが、一時的に自宅からでもアクセスできる権限を付与するとのことです。追加料金は無料、5月31日までとなっています。
また、Adobeは先生を対象にしてリモート学習、オンラインでの授業でのアイデアをまとめたケーススタディをまとめたAdobe Education Exchangeを作っています。現在は英語版のみですが、初心者向けPhotoshopの使い方のようなものから、学校のブランディングのようなものまで多彩なアイデアが掲載されています。
GoogleはHangouts meetを無償提供
Googleは新型コロナウイルス感染症の潜在的な症状がある場合、また検査のため仕事ができない場合でも有給休暇をとることができる基金を設立しています。これは派遣社員を含むすべての人材が対象です。
GoogleはG Suiteを使っているすべてのユーザーに対してビデオ会議サービス「Hangouts Meet」を7月1日まで無料で利用できるようにしています。Hangouts Meetではドメインごとに最大250人の参加者と最大100,000人のライブストリーミングが可能です。会議を記録して保存することもできます。
LinkedInはリモートワークをサポート
SNS「LinkedIn」は、リモートワークをサポートするため「Remote Working: Setting Yourself and Your Teams Up for Success」を公開しています。
その中には16のオンラインレッスンが含まれており、家族と仕事の両立、リモートワークでも生産性を維持する方法、対面しないでも関係を築く方法などが掲載されています。
Z会はドリルを公開
これまでは思うに欧米発のものでしたが、日本も負けていません。Z会は全国の小学生の学びをサポートするために、3月2日(月)より一部の教材を無料で提供しています。小学生の各学年に適した教材をご用意しています。自宅でドリルなどの教材がPDFの形で落とすことができます。
LINEは予備校とタッグ
LINEは3月2日に公式アカウント「新型肺炎休校サポート LINEみらい財団」を開設し、そのアカウント上で、国語・数学・理科・社会の学習動画を無償で提供を開始しました。これによって、中・高校生の自宅学習を支援します。
利用者は、自分の学年や学習進度にあった動画を選び、スマートフォンなどで閲覧することができるようになっていて、臨時休校中の自宅学習の補助教材として活用していただくことが可能です。
国語・理科・社会の学習動画は、市進ホールディングスが制作・配信しているもので、数学については、数学検定協会が監修しKJSが開発した動画を提供しています。また、英語については、学研ホールディングスが運営している、英語学習用の公式アカウントへのリンクを掲載していて、友だち追加していただくことで英語学習教材を無料で利用いただけます。
また、3月6日より学校向けに「LINE公式アカウントを無償で利用できる」学校プランを公開しました。
ディズニー・プログラミング教材も無料
ライフイズテック(Life id Tech)は、3月4日から3月31日までディズニー・プログラミング学習教材「テクノロジア魔法学校」を無料提供することを発表しました。
対象は小中高校生と教職員です。ただし、製品版では、1章からスタートになりますが、今回はシステムの都合上、4章まで既にプレイ済みとして登録された特別アカウントになるとのこと。また、製品版と異なり、ストーリーに沿った学習に必要な魔導書・謎解きアイテム・オリジナルポストカードは含まれないので注意してください。
まとめ
このように休みになっている学校をサポートしようと数々の企業が支援を発表しています。まだ、ここに掲載できなかったものでも10以上のサービスが学びの場を提供しています。家でも勉強ができる、親や教職員にも役が立つ!そんなものを引き続きそうしたものを紹介していきます。
「Impress Watch」の【随時更新】新型コロナウイルス休校中の学習支援サービスまとめというページでは情報が随時更新されていますのでご確認ください。