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バーチャル店員が導くVRでの最新ショッピング体験

バーチャル店員が導くVRでの最新ショッピング体験

Netflixで『攻殻機動隊SAC_2045』を一気見したせいで寝不足の筆者です。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

1990年代にIoT社会の到来を予見し、近未来を描く創作物のテンプレート/世界基準としてエンターテイメントの世界を牽引し続けている「攻殻機動隊」シリーズ。3D表現への違和感の声も多い最新作ですが、実際に視聴して何より驚いたのは、4・5年前に前作を観たときより作品に登場するテクノロジーとの距離感がグッと縮まっていたことです。STAYHOME(ステイホーム)中についついeコマースに熱中してしまったときも、攻殻機動隊を想起させるようなECサイトのサービスを度々目にしたものです。

そこで今回は、VRのテクノロジーを使用した最新のショピングを具体例を示しながらいくつかご紹介してみたいと思います。

VRショッピングでバーチャル販売員が接客

ミニマムなコミュニケーションが求められるウイズコロナの社会で、今後その需要が急増しそうなのが遠隔操作によってリアルタイムな接客ができるバーチャル販売員。そんなのは未来の話?いいえ。すでにあるんです。

Eマンガ先生

大日本印刷(以下DNP)は、2020年3月21日〜4月26日にかけて人気アニメ『Eマンガ先生』のグッズを扱う公式アンテナショップを仮想空間上(VR)の「Gugenkaバーチャルショップ」で期間限定オープン。

VRチャットをプレイ可能な環境からバーチャルショップにアクセスすることで、自身のアバターを通してバーチャル販売員によるリアルタイムの接客を受けながら、3DCGで再現されたグッズを実際に手に取り、選び、購入するバーチャルショッピング体験を楽しむことが出来る画期的なイベントを実施しています。

ファンズちゃん

同じく、DNPは2019年春にエクシヴィと共同でバーチャルキャラクターが接客するサービスを開発。以前にも小売店や商業施設で接客のデモンストレーションを行なっています。

2019年の4月に秋葉原のソフマップAKIBA②号店パソコン館で実施されたバーチャル販売員「ファンズちゃん」によるバーチャル接客サービスの映像がこちら。

日常会話を楽しんだり、「買って、買って〜!」とおねだりしたり、リアルな対面接客ではありえないコミュニケーションが頻繁していて面白いです。

なによりオフィスや自宅などの遠隔地から操作することで、店舗に駐在せずに接客することが出来るのは、バーチャル販売員の大きなメリット。顔出しはNGだけど商品の知識がある人や、元販売員のシニア層を巻き込んでいけば、人手不足が深刻な課題とされる小売業界のソリューションの一つとしても、今後その必要性は急激に高まっていくのではないでしょうか。

住宅の内見はバーチャルアテンダントで

また、以前の記事でVRを使用した賃貸物件の内見について取り上げた不動産業界でも、すでにKDDIが仮想空間上でバーチャルアテンダントが物件を案内するコンテンツを開発しています。

やはり3Dのキャラクターをリモート操作することによって、お辞儀などの挨拶を交えつつ顧客とのインタラクティブなコミュニケーションを音声付きで可能なものになっているようです。

ファンズちゃんなどがいわゆる日本のアニメ調だったのに対してリアルな雰囲気がありますね。

KDDIはコロナ以前の2017年から不動産をVRで内見する取り組みを始めています。その時の最初の写真はこちら。

当時のプレスリリースでは、

VR空間の中において、ソファーの素材感やテーブルの反射度合いなどを正確に表現したフォトリアルな物件をご覧いただけます。さらに、このフォトリアルな世界の中で、髪や肌といった質感までを忠実に表現したバーチャルアテンダントとの会話やインタラクションをしながら内見体験をお楽しみいただけます。

と発表されていました。

以前、JR東日本が高輪ゲートウェイ駅でバーチャルアテンダントを同じく使ったことを紹介しました。しかし、不動産業界ではすでに3年も前からこうした取り組みが進んでいたことがわかるでしょうか?

コロナ禍によってレジの無人化が広まることが確実視されていますし、DNPは今回のVRショップでの検証結果をもとに、小売業界や日用品・食品メーカーと協働してサービスを拡充してい方針を発表しているので、バーチャル接客やバーチャル販売員、VRショッピングを私たちが気軽に体験出来る日もそう遠くはないでしょう。

次の記事では今度はVRではなく、ARを使ったショッピングの事例を紹介します。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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