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アニメーションに釘付け!インディー・ゲームの世界

アニメーションに釘付け!インディー・ゲームの世界

エレファントストーンのエディター、坂内です。

皆さん、ゲームをやってますか? 私はほとんどやってこない人生でした……。しかしここ数年で、アニメーション作家が携わる「インディ・ーゲーム」が多くリリースされるようになり、一気に興味が湧いてきました。

スマホゲームでの展開が盛んなこともあり、日本でも注目され続けているインディー・ゲーム市場。2019年にはICCにて「イン・ア・ゲームスケープ」展が開催されたことも記憶に新しいですね。全体的に独創的な作品が多く、非常に刺激を受けます。

私ももちろん全作品を追えている訳ではないので、今回はアニメーションが魅力的な作品を中心として、簡単に紹介していきます!

Night In The Woods

アニメーションを手がけたのは、アニメーター・イラストレーターの スコット・ベンソン。(https://vimeo.com/bombsfall) まずはトレーラーをどうぞ。

とにかくグラフィックが可愛い〜! 2Dアドベンチャーゲームです。キャラクターの動きや、ちょっとした仕草のアニメーションも細かい!しかし単に可愛いだけではなく、内容はシリアスで非常に独創的。

キャラクターのリアルな感情や行動は、プレイをしていて胸がギュッとなります。小さな町で生きづらさを抱える主人公や、問題を抱えている町の住人に、ああ、こういう事あるよね……! と共感をしたり。INDEPENDENT GAMES FESTIVAL 2018でグランプリを受賞するなど実力派。

メインの物語とは別に、クオリティの高い「ゲーム内ゲーム」もあります。そちらも楽しい!PS4、Nintendo Switch、Steamでプレイできます!

EVERYTHING

アイルランド出身の映像作家、David OReillyによる作品。

「あなたがいま、誰であろうと、何であろうと、どこにいようと、世界の中心で観測するのはあなた、これはそんなゲームです。」(Steamストアページより)

名前の通り「何にでもなれる」シミュレーションゲーム。この宇宙に存在するもの(元素、虫、石、動物、惑星など!)に次々乗り移っていきます。目標は無く、ただその物の視点になって、AIにより自動生成・シミュレーションされた現実世界を体験するという変わった作品。

プレイせずに放置していたとしても、自動でどんどん世界が変わっていくのも面白いポイント。プレイ動画は短編映画としても成立し、映画祭に出品されるなど異例の作品!ゲーム初のアカデミー賞のノミネート候補だったとか(!)PS4、Nintendo Switch、Steamでプレイできます! こちらも大画面でぜひ。

Samorost 3 & Animata Design作品

Samorostシリーズはパズルゲームの要素がメインですが、作り込まれたグラフィックと退廃的な世界観は見ているだけでも楽しい。制作過程ではモチーフを一度アナログで作り、それをCG化するといったプロセスを踏んでいるようです。キャラクターたちの動きも愛おしい。そして意外と難しい!

Steam版の他、App Storeでの販売もしています。グラフィックがものすごく細かいので、なるべく大きい画面でプレイするのがおすすめ!

Samorostシリーズを制作したAnimata Designは、チェコを拠点とするスタジオ。(なんだか納得がいきますね)新作も続々と登場しているので、チェックしています。

My Exercise

日本のアニメーション作家、和田淳さんによる「腹筋」ゲーム。和田さんは国内外で高い評価を受けている作家の一人で、作品は非常に柔らかで心地よく、キャラクターになんとも言えない可笑しみがあるのが特徴です。

少年が腹筋をして、芝犬にめり込む……。だんだんと少年の周りに動物が増え、なんだか桃源郷のような……(?)ありがたい気持ちになってきます。シンプルでありながらも手が止まらなくなってしまう、不思議なゲームです。まだリリース前ですが、気になる方はぜひ!

このシュールな作風に惹かれた方は、パブリッシャーであるPlaybilsの作品も合わせてチェックしてみてください。

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インディー・ゲームが気になった方は、クリエイターたちのドキュメンタリー映画もご覧ください。純粋なゲームへの想いや、作ることの苦悩や喜びを描いた作品。

『Indie Game:The Movie』

紹介した作品以外にも、クオリティが高いゲームは国内外で数多くあります! お値段も比較的手に取りやすく、またスマートフォン版が出ていたりとチャレンジしやすい作品が多いのも嬉しいところ。普段からゲームに関心のある方はもちろん、そんなにやる機会がないなあ…という方も、ステイホームのお供にいかがでしょうか?

この記事を書いた人

坂内七菜
エレファントストーンのエディター

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