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演出がおもしろいシティプロモーション動画4選
7月22日からスタートした「GoToトラベルキャンペーン」には賛否が大きく分かれていますが、季節は秋真っ盛り。紅葉がまちを彩るあざやかな四季の移り変わりを目にすると、自然と旅行熱も高まります。これまでもさまざまな地域の観光PR動画をご紹介してきましたが、秋冬の旅行シーズンを迎えたことで新たに面白いものもいくつか見つけました。
そこで今回は、その中から「斬新な演出が光るPR」をテーマに4作品厳選してお届けしたいと思います。
おもてなし再開!別府市の全力PR動画
世界一の温泉郷といっても過言ではないであろう別府市。大分が世界に誇る湯の里が、温泉旅行の新たなスタンダードを作り上げようと強い意気込みで取り組んでいるのが「温泉ハイスタンダード!地獄極楽別府」による観光PRです。
観海温泉寺に位置し、絶景露天風呂とバーベキューが自慢の「杉の井ホテル」によるこちらのPR動画。室内の温泉ですとどうしても三密や換気が気になってしまうところですが、このアクアガーデンの温泉は、巨大な開放感抜群で感染予防対策もバッチリです。
「ソーシャルディスタン湯」というちょっと強引さを感じさせるキャッチコピーもインパクト大で、クスッと笑わせてくれます。
別府市では、「おもてなし再開!」をテーマにまちぐるみで観光PR動画を制作している点も見逃せないポイントです。
上の動画は、その全作品を一挙にまとめたYouTube動画ですが、どれも三密やソーシャルディスタンス等、コロナを逆手に取った演出がとてもユニークで、おもわず温泉熱が爆上がりすることまちがいなしの内容になっています。また、「温泉ハイスタンダード!地獄極楽別府」では、Twitter上でもとても面白いPRを随時発信しているので、是非あわせてチェックしてみてください!
シンクロ×温泉!ユニークな演出でバズった大分県の傑作PR動画
大分県による温泉ネタを続けてもう一つ。芸術的かつ意外性あふれるユニークな演出で大きな話題を読んだのが、大分県の広報広聴課が手がけたこちらのPR動画です。
元日本代表率いるプロチームによる本気のシンクロナイドスイミングが繰り広げられている背景で、おじさんたちが平然とからだを洗っている演出が個人的にはかなりツボ。大好きな作品です。BGMには、日本の名歌として高名な「花」が用いられていますが、作曲者の滝廉太郎は大分県竹田市出身。
地元のリソースを最大限に活用することは、制作サイドの地元愛を視聴者により深く感じさせることにも繋がるので、こうしたゆかりのある音楽を映像とかけあわせる観光PRの手法がもっと広まってくれることを期待します。
シンクロと温泉をかけあわせた「シンフロ」のネーミングもインパクト抜群。“日本一の温泉で、世界のおんせんを沸かせたい“というキャッチコピーが流れるタイミングもバッチリで素敵ですよね。
TVCM用のショートバージョンも制作されています。こちらもまた、ミニマルな作りから世界的な温泉県の本気とチャレンジ精神を強く感じさせてくれる観光PRCMの傑作に仕上がっています。
PR動画における演出やストーリー性、映像美の重要性はいうまでもありませんが、一度耳にしただけで頭にのこるようなネーミングセンスやコピーライティングの訴求力も視聴にあたってつねに留意しておきたいところです。
地元愛を隠せない!広島県廿日市のPR動画
エレファントストーンの安田が監督を務めた映画『長生ノスタルジア』がファイナリストに選出された、ショートショートのフィルムフェスティバル第9回観光映像大賞ですが、他の作品もどれも素敵な映像に満ちあふれていてとても刺激的でしたのでご紹介します!
こちらの動画は、廿日市の2019年のシティプロモーションとして制作されたWeb動画ですが、ショートドラマのなかで地元愛や自慢特産品、観光地が惜しげもなく登場します。
廿日市というと誰もが知る世界遺産の「厳島神社」が世界的に有名な観光地ですが、海と山に囲まれスキーや海水浴まで楽しめる贅沢な自然環境や、地元の工芸品「杓子」や「けん玉」などあまり知られていない地元の資源をうまく紹介しているのが印象的な作品です。なにより愛にあふれた取締りを受けるという設定がおもしろいですよね。
ただ、見るからに絶品な牡蠣あなご飯は完全な飯テロなのでご注意を!
RPGな演出がインパクト抜群!香川県坂出市のPR動画
香川県の北部に位置し、瀬戸大橋の玄関口となっている坂出市ですが、インパクト抜群なプロモーション動画を発表してひそかに反響を呼んでいます。
いかかでしょうか? 10分越えとかなり長尺の作品ですが、ファミリーコンピューター時代のRPGゲームのようなレトロな演出が光っていて飽きのこない展開になっています。
いやー、この発想はなかったですね!
有名な讃岐うどんだけでなく、生産量日本一の金時人参や、海の香りいっぱいのところてん、老舗の茶店、町の伝説の天狗など坂出市の様々な魅力が、勇者「マドカ」の活躍とともに紹介されています。
気分はドラゴン〇エストってな感じでしょうか。