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ヨーロッパを代表する人気都市は「観光PR動画をこう作る」

ヨーロッパを代表する人気都市は「観光PR動画をこう作る」

すっかり日常から遠のいてしまっている海外旅行ですが、インバウンド向けのシティプロモーション動画には観光誘致や映像制作のアイデア・ヒントがたくさん詰まっています。国内旅行の動画に比べると目にする機会も少ない海外諸国のシティプロモーション。いったいどのような観光PRを行っているのか興味深いものがありますよね。

そこで今回は、ロンドン・パリ・ローマ・プラハといったヨーロッパを代表する人気観光都市の観光PR動画をご紹介。観光大国だけあって本格的な力作揃いなので、ぜひチェックしてみて下さい!

ロンドン

由緒正しい歴史と新しいモダン文化が共存するロンドン。世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」のランキング(2019年度)で堂々の一位に輝いた人気都市は、タワーブリッジ、ビッグベン、ウェストミンスター寺院、バッギンガム宮殿など見どころがたっぷり。

そのプロモーション動画もまた、街の魅力をあますことなく捉えた非常に魅力的な一本に仕上がっています。

2016年に発表されたこの作品では、公募によって選ばれたアメリカン人教師のツーリストがロンドン観光を満喫する様子が描かれています。

フード、ファッション、アート、展示、お店、ナイトライフなど、クリエイティブなエネルギーと文化的な息遣いを街の至るところから感じさせてくれる素敵な一本です。なにより外国人旅行者目線で撮影されていて、旅の幸福感がダイレクトに伝わってくるのが良いですよね。

また、YouTubeにとどまらずメディアミックスも展開され、テレビやソーシャルメディアでも観光動画を発信することでバズを起こすことに成功(2021年2月現在で300万再生近い総視聴回数)したプロモーション戦略も参考にしたいところです。

パリ

誰もが一度は憧れる花の都パリ。

ヨーロッパを象徴するような歴史的な建造物、神聖な聖堂、世界的な美術館などさまざまな観光地を擁する人気都市をプロモーションしているパリ観光局では、お洒落でエスプリに満ちたパリらしい映像作品が数多く制作されています。

こちらの一本は、空港に降り立った男性が、一目惚れをした女性を追いかけてパリの街を駆け回るという内容になっています。

なんというか、いかにもパリと言った感じの設定ですよね。男性が旅行客なのか、パリに帰省した現地の人なのか曖昧に描かれているのがうまいです。ショートムービーのような物語性を持ちながらも、説明しすぎないことで観るものの想像を掻き立てるクリエイティブな作品に仕上げる手法が、とても参考になります。

「Paris, Make it real」

パリは、夢を現実にする。最後に登場するキャッチコピーがまた素敵ですね。

こちらの作品では、手を繋ぎながら二人だけの時間を楽しむ、あるカップルの一日を描いています。旅行客ではなく、街の生活者の目線で世界的な観光地を撮影するアプローチが面白いなあと思いました。パリの名所も随所に登場し、そのロマンティックで美しい街並みの魅力が映像の端々から伝わってきます。

ローマ

トレビの泉、パンテシオン、コロッセウム、カラカラ浴場、青空市場……数多くの史跡が存在し、“街そのものが巨大な美術館のよう”とも称えられるヨーロッパの古都ローマ。

Vimeoの「Staff Picks」にも選出された本作では、壮大な音楽を背景に美しいローマの風景が紡がれてます。

特別なストーリーは持たないものの、伝統的な芸術や文化、歴史の爪痕がカフェ、レストラン、市場、アパートメントといった身近な生活の隅々にまで深く刻みこまれた街の日常が、映像に見事に落とし込まれています。

多用される空撮、高速のパンやティルト、ズームアウトによるカットもまたスタイリッシュで印象的ですよね。名画『ローマの休日』の舞台にもなった古都のトラディショナルな魅力をモダンな手法で撮影したプロモーション動画の名作です。

プラハ

ヨーロッパの古城の趣きを今なお残すチェコの首都プラハ。ユネスコの世界遺産にも登録されているクラシカルな街並みを、美しい映像と音楽で表現した観光PR動画がこちらです。

街の風景そのものが観光資源であることがよく伝わってくるシンプル・イズ・ベストのな作品になってますよね。それだけに、カメラワークやカットつなぎの妙が詰まっていて映像編集の参考にもなる一本です。

こちらは2019年に公開された観光PR動画で、いかにも今風な若者たちがプラハの街を観光する内容になっています。制作は先ほどど同じくチェコ観光局が手掛けているものの、まったく異なったテイストになっていますよね。同じ街の景色でも見せ方ひとつで印象がガラリと変わるのがわかって、とても面白いです。

まとめ

いかがだったでしょうか。ロンドン、パリ、ローマ、プラハ。

どの作品もお国柄や街ならではの個性を感じさせつつも、言葉を使わずに世界中の人々へまちの魅力をアピールすることが出来る「映像の圧倒的な訴求力」という点では共通した要素を持った内容になっていると思います。また、自明ではありますが、シティプロモーション動画の制作スタイルは、どのようなタイプのツーリストをターゲットにするかによって決まってきます。

インバウンド向けの観光PR動画でも国内向けと同じように、「一人旅」「友人との旅行」「カップル向け」などやはり複数のバリエーションを用意するのが定番になってきています。今回の作品でそれを確認できたことも、個人的には面白いなと感じました。海外の観光PR動画はまだまだ素敵な作品がたくさんあるので、今後も継続的にご紹介するつもりです。お楽しみに!

–関連動画–
ステイホームを呼びかけながら積極PR! フィリピン観光省の取り組み

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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