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freeeから学ぶ!BtoB企業のYouTubeマーケティング

freeeから学ぶ!BtoB企業のYouTubeマーケティング

YouTubeの利用に興味があるものの、実際にどのように使ったら良いのか分からない──。そんなお悩みを抱える企業も少なくないのではないでしょうか。

動画や映像媒体でのプロモーションやブランディングが当たり前になっている中、商品・サービスの紹介にとどまらず、これまでにはなかったようなYouTubeの活用事例が、昨今のビジネスシーンでは多く見られようになってます。そこで今回は「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションのもと、新しい切り口でBtoB向けにYouTubeを活用した情報発信を行なっているfreee株式会社の取り組みをご紹介します。

freee株式会社とは?

クラウドの力を最大限に活用したスモールビジネスのプラットフォームを目指しているfreee株式会社。わかりやすくご紹介すると「面倒くさい社内の事務作業を最大限に効率化してくれる」ビジネスシーンの心強い味方、それがfreee株式会社です。

2012年の会社設立以降、シェア率No.1で知名度抜群の「クラウド会計ソフトfreee」や「人事労務freee」などを通じ、バックオフィス業務の効率化、人事労務や会社設立支援、経営の可視化、課題解決の提案をBtoB向けに実現。

これらの業務は、「スモールビジネスに関わるすべての人が、創造的な活動にフォーカスできるように」という企業フィロソフィーのもとに編み出され、そのミッションはYouTubeでの施策にも反映されています。それでは、実際にYouTubeでどんなことを行っているのでしょうか? 確認していきましょう。

「経営の裏側」をぶっちゃけトーク!

freee株式会社では、2020年1月以降、毎週水曜日にYouTubeチャンネルを通して新しいコンテンツを配信しています。

ここで注目したいポイントは、決められた曜日に定期的な情報発信を行っている点。基本的なことではありますが、愛着や信頼といったユーザーのロイヤリティ向上に直結する、大切なオペレートです。

その効果は絶大で、2013年のチャンネル設立から6年かけて増やしてきたチャンネル登録者数が、定期配信を導入してから半年で2倍に増加したそうです。

freee株式会社のYouTubeチャンネルの内容は、毎年のイベント/法改正/ターゲットの課題訴求など、時事ネタを織り交ぜつつ多岐にわたっています。その中でも、とりわけ独創的で斬新なのが「経営者の裏側」と題されたインタビュー動画コンテンツです。

「ふだんは語らない裏話をぶっちゃけてもらうことで、経営者の皆さまに思考のヒントをお届けする背面インタビュー」という紹介にある通り、このYouTube動画の大きな特徴は、視聴者のターゲットを経営者に絞っているところ。

昨今では、BtoB向けのYouTubeコンテンツも決して珍しくはありませんが、そこからさらに一歩踏み込んだ視点に立ってクリエイトしようという姿勢が斬新でとても素敵です。総集編だけでなく、各経営者ごとに全部で13のエピソードを公開中。(2021年3月現在)

動画を視聴していると、「経営者の悩み」が職種の枠を超え、一般の職業人にも通じる普遍的なものであることがよく伝わってきます。
背中向きでスタートしたインタビューが途中から横顔、正面でのインタビューとなり、徐々に経営者の素顔が明かされていく演出になっているのも印象的で面白いですよね。

この回では、テレビ番組『マネーの虎』に出演して話題を呼んだ博多豚骨ラーメンチェーン店「なんでんかんでん」経営者の川原ひろし氏が登場。

経営者向けのYouTube動画というとなにかニッチなコンテンツのような印象を受けますが、視聴者のターゲットを絞ったことでかえってより多くの人に刺さる内容になっているのではないでしょうか。

各エピソードに登場している経営者の職種も編集者や飲食業、板金会社、デザイン制作会社、不動産業、ビューティーサロン、ITコンサルなどさまざま。業態に捉われることのない横断的なアプローチを取っていることも新しいBtoBコンテンツとして非常に意義深いものがあり、今後の展開が楽しみなチャンネルです。

堅いモノ・コトを柔らかく!確定申告のチュートリアル動画

「バナナは……バナナは経費に入りますか?」
一度聞いたら忘れられないこの印象的なセリフを、CMで耳にしたことがある人も少なくないのではないでしょうか。

誰もが気乗りしないめんどうな大人のイベントを小学校の授業科目や宿題として取り扱う──。

本CMの発想からもそのポリシーが伺えますが、freee株式会社では、複雑なイメージのある確定申告の内容や方法についてYouTubeチャンネルで個人事業主や経営者向けにわかりやすく解説しています。

確定申告の基礎知識や疑問点をおさらいするのにうってつけなYouTube動画になっていますよね。

この動画では、源泉徴収の見方について詳しく教えてくれています。

この確定申告シリーズの特徴は、トピックごとに動画がまとまっていて非常に使い勝手が良く、ユーザーにとってお得な情報を継続して発信し続けていること。テーマを絞って説明することで、視聴者がとっつき易く、より分かりやすいものになる好例のようなYouTube動画になっています。

これまでも、住民税や年末調整などについて詳しく解説してくれています。複雑でめんどうな事柄をやさしく噛み砕いて説明してくれるチュートリアル系動画は、確定申告のような行政に関する事柄にとどまらず、専門性の分野になればなるほど確実な需要が見込めるコンテンツですので、YouTube活用の手始めとしてもおすすめです。

繰り返しになりますが、更新頻度の高さはYouTubeチャンネル登録者の増加に直結するので、制作の際は、その点も留意されるとよいでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

企業におけるYouTube活用というと自社商品・サービスのプロモーションが盛んに行われているイメージがありますが、今回はそうした傾向とはまったく異なる取り組みを行なっているfreee株式会社のYouTubeチャンネルをご紹介しました。

・ターゲット特性を活かしたコンテンツ作り
・ユーザーにとってお得な情報を定期的に発信
・複雑でお堅いモノ・コトを簡単に柔らかく伝える

こうした特性を持つその内容には、BtoB向けの YouTubeコンテンツ制作のヒントが詰まっていますよね。

とりわけ、誰かのためになる情報を発信する利他的な姿勢が、結果として新規顧客の創出に寄与する点はYouTube動画を制作するにあたって、看過することのできない大切なポイントです。

ビジネスシーンでも、動画・映像の有用性が日増しに高まっているので、今後も企業での面白いYouTube活用事例を見つけたら継続してご紹介していくつもりです。お楽しみに!

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この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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