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YouTube2021年のロードマップから見るインターネット動画のキーワード
YouTubeは2月17日に公式ブログで2021年のロードマップを発表した。
YouTube2021年のロードマップ
それによると、
- チャプター機能の強化。1日20,000動画以上作られているチャプター機能を強化し、一部動画は自動でチャプター化される。ユーザーはリンクでそのチャプターに飛ぶことができる。
- YouTube Shortsを米国でローンチ。現在世界では35億回以上の再生を獲得しているという。TikTokに対抗する。
- YouTube VRアプリのデザインリニューアル。
- YouTubeTVの強化。近年最も伸びているのはYouTubeTVだといい、視聴可能な番組の4Kストリーミング、DVRにダウンロードして後でオフラインで視聴する機能などが追加される予定。
- YouTube Musicのよりパーソナライズ化。また作成したミックスリストをほかのユーザーがより見つけられるように。
- 動画内eコマースショッピングエクスペリエンスを現在の限定ベータを超えて拡張。
- YouTube Kidsの安全性の確保。保護者は、子供が視聴できるコンテンツを選択したり、利用時間を制限したり、動画をブロックしたりできます。
- クリエイターへのビジネス構築支援。具体的には新しい拍手機能のテスト。
- eコマースの強化。ユーザーはYouTubeの信頼できるコンテンツクリエーターから直接購入することができるように。
ニール・モハンは公式ブログにて「すべての人に声を届け、世界に見せること」というYouTubeの使命が、プラットフォームを改善するための私たちの取り組みをどのように推進しているかを共有できることをうれしく思います。」と述べています。
また、その後も続報がありました。
・『Gadget360』によると3月10日にアメリカ以外のクリエイターは税金が控除されることになりました。これにより税務情報を登録しないクリエイターに対して24%の収益を控除して差し引くことができるようになります。
各社が注目したポイントは?
ブログの更新に合わせて各社がこのロードマップについて紹介しましたが、見出しに使われたポイントは主に3つでした。
・動画内eコマースの拡大
・Shortsのアメリカでのローンチ
・YouTubeTVでの4K対応
ニール・モハンは10年前に動画業界がインターネット広告をリードすると述べていましたがその通りになっています。彼の予測は業界を占うキーワードになっています。
緊急事態宣言やステイホームといったニューノーマルに合わせて、eコマースの拡大は彼の想像を超えたものであるという分析もあります。一方で、YouTubeTV、つまりコネクテッドTV(CTV)を使いストリーミングサービスを利用する人々が増えていることは事態を難しくしています。
TVでYouTubeを見る人たちは18~49歳と幅広い年齢層があり、広告がきちんと想定したオーディエンスにリーチしているのかという疑問があるからだといいます。そして、YouTubeはそこに多額の投資を続けておりリーチするだけでなくどのように有効性があるのかを見られるようにすることを目指しているそうです。
YouTubeを仕事として考えると、クリエイターでなくてもビジネスとして取り入れることは「やる」「やらない」ではなくて、マスト。どういった人や機能を使いどのような動画をアップロードしていくかという時代が来ていると感じます。