SPECIAL

GWにおすすめ!お家で旅気分が味わえる映画4選

GWにおすすめ!お家で旅気分が味わえる映画4選

どうやら今年もステイホームな生活になりそうなGWのホリデーシーズン。気ままな外出や自由な旅行が正直恋しくて仕方ありませんが、ここは一つ割り切ってインドアライフを充実させましょう。

巣ごもり時間の頼もしい見方といえば、やっぱり映画の配信サービスですよね。そこで今回は、お家にいながら旅気分が味わえる4作品をご紹介。こんないまだからこそ、普段は見ないような国の映画を見て心の旅を楽しみましょう!

きっと、うまくいく(2009)

【監督】ラージクマール・ヒラーニ
【制作国】インド
【舞台】インド
【あらすじ】
インドの未来を担う超名門の理系大学に入学した、型破りな天才肌の自由人“ランチョー”、プレッシャーに弱い苦学生の“ラージュー”、ほんとうはエンジニアよりカメラマンになりたい”ファルハーン“の3人。

嫌味なお金持ちの同級生、理不尽な上級生、厳格なエリート主義者の学長から目をつけられ、度重なる落第の危機に直面しながらも、ピンチをチャンスに変えて成長していく3人の姿と、その後の再会が描かれます。

おすすめポイント

日本の東京大学にあたるような超難関理系の理系大学を舞台に、エンジニアを目指す3バカトリオ(といっても超エリートなのですが)が、学校のいじめや過酷な競争社会、世間の古い常識といった壁にぶち当たりながら”自分たちはどう生きるか“を模索していくインド発の青春群像劇です。

“こんな友だちがいたら素敵だなあ”と思わずにはいられない身分や環境を超えた「本物の友情」、“こんな人が社会をより良いものにしてきたんだろうなあ“としみじみ実感する「等身大の偉人」がハートフルに描かれています。

公開当時、興行収入で歴代ナンバーワンに輝いたインドの国民的人気作でもあり、どなたにも自信を持っておすすめできる正真正銘の名画です。3時間とちょっと長い作品ですが、見終えたときにはきっとあなたにとって忘れられない1本になっているはず!

Amazon Prime Videoで見る
U-NEXTで見る
Huluで見る

かもめ食堂(2006)

【監督】荻上直子
【制作国】日本
【舞台】フィンランド
【あらすじ】
ヘルシンキの街角に小さな食堂「かもめ食堂」をオープンしたサチエ。お客さんは「ガッチャマンの歌」が大好きな青年トンミ・フィルトネンしかおらず、通行人は遠巻きに店を覗くばかり。

まったく来客のない状態が続いていたが、ある日、町の書店で偶然出会った日本人女性ミドリがお店を手伝い始めたことから次第に変化が訪れ、エアギター選手権に憧れてフィンランドを訪れた中年女性のマサコをはじめ個性的な人々が「かもめ食堂」に集まりはじめる。

おすすめポイント

ちょっと訳ありな女性たちが、フィンランドの食堂でゆったりとした交流を繰り広げていく様子を描いた作品です。テンポが独特で、登場人物たちの風変わりなキャラクターが魅力的。

フィンランド政府観光局が、観光誘致の一環として撮影に全面的に協力しているだけあって、ヘルシンキの街や森の景色が素晴らしく、お店のインテリアも北欧らしいセンスに溢れていてとても素敵です。

個人的には、ある日本の定番料理をフィンランドの現地の人たちが恐る恐る口にするシーンがすごく好きなんですよね。コーヒーを淹れるシーンもシズル感があって、「ご飯が美味しくなる映画」としても最高な作品。休日のティータイムとかに気楽に見るホームムービーとしてめちゃくちゃおすすめです。

Amazon Prime Videoで見る
Netflixで見る
U-NEXTで見る
Huluで見る

悪い男(2001)

【監督】キム・ギドク
【制作国】キム・ギドク
【舞台】韓国
【あらすじ】
売春街を取り仕切るヤクザのハンギは、ある日、繁華街のベンチに腰をかけていた清楚な女子大生ソナに一目惚れをする。そこに待ち合わせをしていたソナの恋人があらわれると、ハンギは2人の仲を裂くように強引にソナの唇を奪う。

ソナのから侮蔑の言葉を浴びせられるハンギだが、ソナを執拗に追い回し、非道な手段を使ってソナを遊女の身へと突き落とす。そこから2人の極限の交流がはじまって……。

おすすめポイント

日本だと、飛田新地(大阪)やかつての黄金町(横浜)といった場所にあたるでしょうか。場末の売春街を舞台に、韓国の奇才キム・ギドク監督(惜しくも昨年コロナ禍で他界)が、傷付けることでしか好意を表現できない“悪い男“の歪んだ純情を描いた衝撃作です。

主人公のハンギは、今まで観た映画の中でも一・ニを争うくらい身勝手でほんとうに胸くその悪くなる人物です。共感したら危険です。モラル的な観点からこの映画をレビューするなら、多くの人が迷うことなく最低点を付けることでしょう。

ですが、狂おしいほど心を掻きむしる「究極のラブストーリー」が描かれていることもまた事実なんです。「ありきたりな恋愛なんて、まっぴらごめん!」とちょっとロックな精神にあふれた方は、ぜひ実際にその目で衝撃のラストシーンを確かめてみてください。胸が震えますよ。

Amazon Prime Videoで見る
U-NEXTで見る

ROMA/ローマ(2018)

【監督】アルフォンソ・キュアロン
【制作国】メキシコ・アメリカ
【舞台】メキシコ(1970年代初頭)
【あらすじ】
オリンピック(1968年)から間もない1971年のメキシコシティー。中流階級の人々が多く生活するコロニア・ローマ地区で、医師アントニオの家族のもと、住み込みで家政婦をするクレオ。アントニオの妻ソフィは、夫の不倫に心を痛め別居を決意するが、ある日クレオの妊娠が発覚する……。

おすすめポイント

Netflix配信作ながらアカデミー賞で10部門にノミネートされたことでも大きな話題をさらった作品。全編モノクロで撮られた本作の素晴らしい点は、古典的な映像美と圧倒的なリアリティー。

アルフォンソ・キュアロン監督が生まれ育ったメキシコシティーに暮らす人々の日常や街の風景が迫真の映像で紡がれていて、まるで自分が当時のメキシコにタイムトリップしたかのような錯覚さえ覚えます。

主人公にぴったりと寄り添う独特のカメラワークには魔術的なものがあり、レストラン、バー、クラブ、商店、都市公園、カルチャーセンター、教会などが立ち並ぶ街のランドスケープを眺めているだけでも楽しいです。

アルフォンソ・キュアロン監督作としては真っ暗な宇宙空間に放り出された極限状態を描いたSFサスペンス『ゼロ・グラビティ』(第86回アカデミー賞で7部門受賞)もおすすめです。『ROMA』とは、まったく異なる作風になっているので、ぜひあわせてご覧になってみてください!

Netflixで見る

▼「映画」に関連する他の記事
エヴァブームで復活の予感!?名画に見るオープニングクレジット
マーケターが見るべきNetflixの映画・映像(前編)

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

ZOOREL編集部/コスモス武田の書いた記事一覧へ

タグ

RELATED ARTICLES 関連記事