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13.5億の追加投資!
動画AIエンジンのSynthesiaとはなんなのか

13.5億の追加投資! 動画AIエンジンのSynthesiaとはなんなのか

動画制作を手軽にできるとして動画制作AIエンジンが好調です。日本では「Video BRAIN」が話題ですが世界はまた違った方向へ進んでいます。今回は4月にシリーズAで約13.5億円(1250万ドル)の追加投資を受けたSynthesiaを紹介します。

Synthesiaとは?

Synthesiaは教育、ビジネス分野に特化した説明動画を作るための動画制作AIエンジンです。「Create your own AI video. As easy as writing an email.」つまり、「メールを打つのと同じぐらい簡単にオリジナル動画を作る」をテーマに3ステップで動画完成するツールになっています。

ユーザーは自分自身またはツールに登録されている俳優の中から一人をチョイスして「AIプレゼンター」と呼ばれるアバターを作ります(STEP1)。その後、喋らせたい内容をタイピングすると(STEP2)、あたかも本当にそのアバターがしゃべっているかのような動画が完成する(STEP3)という仕組みです。

PERSONALプランでは月額約3,200円(30ドル)、10分/月までの動画が作成できます。CORPORATEプランは要相談となっていますが、月額500ドルからだそうです。

Synthesiaの素晴らしいビジネスモデル

Synthesiaが驚くべきは40以上の言語に対応していることです。もちろん、もしあなたが英語が喋れなくても英語の動画を作成できます。


左下の国旗のマークからほかの言語に変更することができます。ただスピーチをさせるのではなく映像にテキストによる字幕、図形、画像などを入れることも可能です。

Synthesiaのぬかりないディープフェイク対策

SynthesiaはこのAIプレゼンターと呼ばれる俳優がセレクトされるたびに使用料を払うことで合意しています。

しかし、俳優側が怖いのがディープフェイクや変な動画に自分自身が使われてしまい金銭と引き換えに評判を落とすことです。すでにアメリカなどでは有名人を使ったディープフェイクと呼ばれている虚偽の映像が多く登場しています。Synthesiaはいわばディープフェイク製造機になってしまうのではないか……という見方もできます。

それに対しても、変な動画に使われないように作られた動画がどのように使われているかセキュリティチェックができるようになっています。

SynthesiaのAPIがすごい

Synthesiaはビデオコンテンツの作成を可能な限りシンプルかつ効率的にすることを目指しているそうです。

動画制作のAIエンジンに関しては一見映像制作会社の敵であるように見えますが、実際はその限りではありません。何故ならば、顧客層が違うからです。映像制作に頼むほどではない、予算がない……といった企業に動画制作のAIエンジンは響きます。(ちなみにエレファントストーンでは動画AIエンジンが作った動画を、弊社監修のアジアリソースを活用してちょっとだけリッチに仕上げる「ヒトテマ」をご提供中です!)

実際に普段のメールを動画にする、パワーポイントを動画にする、Synthesiaは普段のビジネスを動画にすることでちょっとリッチになる未来を紹介してします。一方で、Synthesiaが本当に目指しているのはさらにその先です。例えば、APIを使った他システムとの連携です。すでに毎日の株価の動きを毎日自動で動画化するケーススタディを公開しています。

Synthesiaは2020年にベータ版を公開するとすでに1000社以上が契約をしています。この先動画AIエンジンはどうなっていくのでしょうか?

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/黄鳥木竜
慶應義塾大学経済学部、東京大学大学院情報学環教育部で学ぶ。複数のサイトを運営しZOORELでも編集及び寄稿。引きこもりに対して「開けこもり」を自称。毎日、知的好奇心をくすぐる何かを求めて街を徘徊もコロナで自粛中。

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