HOW TO・TIPS
商品やサービス、施設の特徴を魅力的に伝えるイメージ動画の作り方
イメージ動画とは、商品やサービス、施設のイメージを表現した動画のことです。この記事では、使用感や世界観を演出したイメージ動画の制作をしたいという依頼主の方へ向けて、ターゲットに興味を持ってもらえるような動画づくりをするためのコツをお伝えします。
イメージ動画と一言でいっても、制作目的は依頼主によってさまざまあるでしょう。イメージやクオリティとズレのない、効果的な動画づくりをするためには、何よりまず具体的な制作目的を明確にしておくこと。そして、制作会社と密に連携・共有しておくべきポイントを押さえておくことが大切です。
イメージ動画の制作目的を具体的に設定する
実際に作られたイメージ動画を参考にしつつ、構成や体裁を制作会社と共有して決めていきましょう。目的別に事例をご紹介いたします。
商品やサービスの利用イメージを具体的に伝える
- ハサミ<サクサ>商品紹介動画|コクヨ
こちらはコクヨ株式会社のハサミ<サクサ>の商品紹介動画です。4種類の刃から用途に合わせて選ぶことができ、薄いものから厚いものまで、どんな素材もサクサクと軽快に切れる様子を実演しています。視覚情報は、単に文字で説明するよりも直感的でわかりやすいため、消費者が商品の特性と機能を理解しやすくなります。商品の使い方や性能を実演することで、消費者の信頼を得やすくなります。
サービスが持つ世界観を伝える
- assetforce コンセプト動画
こちらは三井住友ファイナンス&リースグループから生まれた、資産管理クラウドサービス「assetforce」が目指す世界観を表現したコンセプト動画です。倉庫や工場でうまく活かされていない資産を管理して潜在力を引き出すという、サービスが実現したい未来や世界観を言葉と演出で伝えています。
提供しているサービスの説明や流れを説明する
- エレファントストーン 制作フロー動画
こちらは当メディアを運営しているエレファントストーンが、映像制作サービスの流れをご紹介するために制作したアニメーション動画です。初めて映像制作を行うお客様にとって、最初のお打ち合わせから映像を納品するまでの全体的な流れというのは想像しにくいもの。
もちろん口頭での説明も行いますが、動画としてサービスの流れを可視化させることで、より興味をお持ちいただけたり、記憶に残していただくやすくなったりします。制作当時の弊社スタッフをイラスト化して、全員登場させているのもポイント。(現在は当時よりもスタッフが増えました!)
展示会でのアイキャッチとして活用する
- 日建塗装工業株式会社 展示会アイキャッチ動画
こちらは日建塗装工業株式会社様の展示会アイキャッチ動画です。来場者に事業に興味を持ってもらう、ブースに立ち寄ってもらうためには、会場の数あるブースの中で来場者の目を引くことが求められます。次々と画面が動き変化していく、クールなアニメーションが特徴的。BGMも何かが始まりそうなワクワク感を与えてくれます。
施設や空間をイメージさせる
- 東京国際大学 池袋キャンパス(イメージ動画)
2023年9月に開校予定の東京国際大学の新しいキャンパスの様子をイメージさせる動画です。外観イメージだけでなくキャンパスの内部の教室やデッキ、食堂の完成イメージを盛り込んでいます。四季折々の景色やイベントの様子など、キャンパスライフがより楽しみになるような演出も加えられています。
映像制作会社と連携すべきこと
イメージ動画を映像制作会社に依頼するときは、以下4つのポイントをできるだけ明確にして担当者に伝えるよう心がけましょう。4つのポイントを依頼側と制作側で共有できると「考えていた演出と違った」「思っていた完成形と違った」など、動画に対して生じうる「言語化できない感覚のズレ」を減らすことにつながります。
目的とターゲットを明確にする
イメージ通りの映像を制作するために大切なのは制作目的を明確にし、それを制作会社とも共有しておくことです。映像は目的に応じて企画内容や構成、訴求ポイントが異なってくるため、そもそもの目的がボンヤリとしていると目指している効果、クオリティを満たせないということになりかねません。
また、目的とあわせてメインのターゲットも設定しておきましょう。視聴者を具体的にイメージして、その人たちにどんな風に感じてほしいか、どんな意識変容や行動変容を起こしてほしいかを考えておくと、より効果的な完成品を目指せます。
目指したいイメージを共有する
具体的な完成形のイメージをテキストや口頭ベースだけですりあわせるのは難しいものです。
例えば「おしゃれな映像イメージ」といっても、依頼主と制作会社で「おしゃれ」の認識やイメージが異なっているということが考えられます。このズレをなくしていくためにも、より具体的に言語化したり、参考動画を共有したりすることが大切です。
他社事例を探し「こういう要素を取り入れたい」「こういうクオリティを目指したい」というかたちで共有していくと、よりイメージのすり合わせがしやすくなります。
配信する媒体を決める
制作目的と連動する可能性が高いですが、どのような媒体を通して配信するかも事前に整理し、制作会社に伝えておきましょう。Webサイトやアプリに掲載するのか、それともYouTubeやSNSなどオープンなところに掲載するのか。これにより最適な見せ方や尺も変わってくることがあります。
もし具体的に決まっていない場合には、制作会社に相談するのもおすすめです。プロの視点や経験からの提案も期待できるといえます。
商品・サービスの強みや差別化ポイントを伝える
商品やサービスの強みや他社との差別化ポイントはどこなのかという点もあわせて伝えておくと良いでしょう。
特に訴求したいポイントが分かると、それを主軸に動画が作られることも珍しくはありません。他社の商品・サービスではなく自社のものを選んでもらえる理由を言語化しておくと、メッセージ性の強いイメージ動画にできることでしょう。
イメージ動画の制作費用について
イメージ動画の作成にあたって、費用を左右するポイントについてみていきましょう。動画制作の費用は主に、企画や撮影、編集の各工程にかかわる「人件費」と、スタジオや機材のレンタル、出演者にかかる「諸経費」で構成されます。
費用を左右するポイント
実際のところどのようなターゲットに対してどのような目的で動画を制作、配信するのかによって最適な見せ方は異なります。そして制作にかかる費用は、動画の形式や作り方、尺、本数などに応じて大きく異なります。
たとえば、実写にアニメーションを加えて分かりやすく商品やサービスの魅力を伝えるパターン、CGを活用して施設のリアルな完成イメージを作成するパターンなどさまざまなケースが考えられますが、撮影が数日におよんだり、オリジナルのCGを作成したりする場合は費用が高くなります。
できるだけ費用を抑えて動画制作をしたい場合は、撮影場所をスタジオレンタルではなくオフィス内にする、できるだけコンパクトな時間で撮影を行う、あらかじめ画像素材や動画素材を用意しておくなどといった工夫をすると良いでしょう。
映像制作の費用に関する詳細はこちらの記事でご紹介しています。ぜひご覧ください。
関連記事:動画制作や映像制作の費用相場について
まとめ
まずはどんな目的やシーンで活用する動画なのを明確にしておくと、制作会社もそれにあわせたご提案を進めていくことができます。商品やサービスが持つ独自の強みを、企業の持つ理念や世界観という要素とかけあわせると効果的な動画が仕上がるでしょう。当サイトを運営するエレファントストーンは映像を主軸とした事業を展開している会社です。商品・サービスのイメージ動画やプロモーションムービーをはじめとして、業界・業態を問わず幅広い映像制作実績がございます。