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イラストを使ったアニメーション手法をご紹介!

イラストを使ったアニメーション手法をご紹介!

こんにちは。エレファントストーン・エディターの西堀です!

「アニメーション」と一口に言っても、その手法は様々。それぞれ特徴や効果も違うので、自分がイメージしているアニメーションをネットで検索してみても、思っていたものと違う結果が出てくる…なんてことも。今回は弊社でもよくご相談のあるいくつかのアニメーション手法を、実際の事例も交えつつ、その特徴や効果をご紹介します!

インフォグラフィックを使ったアニメーション

最近何かとよく聞く、「インフォグラフィック」というワード。「インフォグラフィック」とは、「information」と「graphics」を掛け合わせた造語のことで、難しい数字が並んだデータなどをグラフやイラストを使った図に起こし、見る人にわかりやすくデザインしたもののことです。動画の場合、デザインされたグラフや図を順番に表示したり、形を変えて動かしたりすることで、視覚的にわかりやすいものをさらに直感的にわかりやすく表現することができます

株式会社 A PIECE様 – A PIECE「事業紹介ムービー」

イラストアニメーションと、後半にインフォグラフィックの要素を使った事業紹介ムービーです。前半部分でシンプルながら優しい雰囲気のイラストで事業に取り組んでいる様子を描き、後半では課題とそれに対する解決策をわかりやすく表現するために、ひとつひとつの取り組みをパズルで表し、ピースがはまるアニメーションを加えることで直感的にバラバラだった取り組みが連動する様子を伝えています。

<インフォグラフィックを使ったアニメーションの特徴まとめ>

・難しいデータをわかりやすく表現できる
・アニメーションで動かすことで、直感的に理解しやすいものにできる

数字などのデータからデザインを起こすので、グラフやイラストに個性を持たせたいときは少し工夫が必要です。一工夫加えたデザインで難しいデータを魅力的に見せた事例も多くあるので是非探してみてくださいね!

キャラクターを使ったアニメーション

可愛らしく、親しみの持てるキャラクターを使ったアニメーションも最近よく見られます。弊社でよくご相談を受けるキャラクターを使った場合のアニメーションはざっくりと以下のような2パターンが多いです。

①キャラクターを主役に目立たせた映像

キャラクター自身の魅力を存分に活かし、視聴者の目を引くことで商品や企業などのアピールをするタイプの映像。SNSなどでの話題作りや、有名なキャラクターとのコラボで固有のファンを引き込むような企画も効果的です。

②キャラクターを解説役など、脇役として使う映像

キャラクター自身には強い個性を持たせず、あくまで解説役や、顧客のイメージとして登場させることで、視聴者に親しみを持って映像を視聴してもらえます。キャラクターならではのコミカルな反応を持たせたり、映像のイメージに合わせたキャラクターを作ったりして世界観を統一することもできます。

今回は②のパターンに当てはまる、キャラクターアニメーションの事例をご紹介いたします。

株式会社集英社様のJブックス動画紹介『ハイキュー!! ショーセツバン!!』

『週刊少年ジャンプ』の漫画「ハイキュー!!」のスピンオフノベライズを『JUMP j BOOKS』のイメージキャラクターであるジェイミーちゃんや、『週刊少年ジャンプ』のジャンプパイレーツが実際の漫画のシーンを見ながら解説してくれる作品です。キャラクターが解説することで、クスッと笑えるような会話を交えるなど工夫ができ、淡々とした紹介にならず、見ている人に楽しんでもらえる工夫が散りばめられています。

フリーダムアーキテクツデザイン様のサービス紹介動画の制作実績 – DEZAMADO by FREEDOM ARCHITECTS サービス紹介

キャラクター自体はかなりシンプルに線画を使ったイラストで描かれ、実際にサービスを利用するお客様が自己を投影しやすいものになっています。アニメーションも複雑ではありませんが、猫のキャラクターが少し難しい情報の説明などをインフォグラフィックも交えながら解説することで、親しみやすく内容を理解しやすい映像になっています。

<キャラクターを使ったアニメーションの特徴まとめ>

・映像の目的別で、どんな風にキャラクターを扱うのか決めるのが◎
・映像のイメージに合わせたキャラクター作りで世界観を統一できる
・前述のインフォグラフィックを使った映像の解説役としてキャラクターを使うのも効果的!

手書きイラストを使ったアニメーション

アニメーション用のイラストは、多くの場合PCのソフトを使って描かれた、いわゆる「ベクターイラスト」を使用します。これには、滑らかな動きをつける編集がしやすいなど様々な理由があるのですが、一般的な手法ゆえに、似たようなテイストになってしまうことも…。

一方で手書きイラストを使った映像は、手書きイラストならではの温かみや親しみやすさが生まれ、個性的な映像に仕上がりやすいのが特徴です。複雑な動きを持たせるのは難しいので、イラストの魅力を活かしてあえてゆったり見せる演出にしたり、部分的に絵をパラパラ漫画のように動かして見せるなど、表現手法も特徴的です。
手書きイラストを使ったアニメーション事例をご紹介いたします。

株式会社フィネス様 – 人々の未来をつなぐ、フィネスの植林活動

企業のCSR活動をPRする目的で制作されている映像です。手書きイラストならではの親しみやすいテイストで映像全体が作られており、活動に対する企業の姿勢やイメージが視聴者に伝わりやすい作品になっています。

<手書きイラストを使ったアニメーションの特徴まとめ>

・手書きイラストならではの温かみ・親しみやすさが生まれる
・複雑な動きを持たせることは難しいが、パラパラ漫画のように絵を何枚か追加で描くことで表現の幅を広げられる

セルアニメーション

一般的に、「アニメ」と聞いたら真っ先にこの手法を思いつく人が多いのではないでしょうか。テレビアニメなどで使われている手法で、1秒間に25枚の静止画を連続して表示することで絵が動いているように見せる方法です。昔、セル画と呼ばれる特殊なシートに描いた絵を動かしていたことからこのような名前がつきました。今はアニメ制作のデジタル化が進み、セル画はほとんど使われていないとのことです。

セルアニメは、1秒25枚の静止画を描くので、制作に多くの時間と人員が必要です。その分、テレビアニメの影響もあり多くの人に親しまれている表現であるため、外部からの反応の良さも期待できますし、少し難しい内容でも受け入れられやすい特徴があります。ここぞ!という大作を考える際に検討したい手段かもしれません!
セルアニメーションを活用した事例をご紹介します。

株式会社コメダ様 – くつろぎのサステナブル物語 “いつものコメダで、”

企業のサステナビリティ活動について、お客様だけでなくコメダで働く従業員にも伝えるために制作された映像です。店舗の内装や実際に働いている従業員をキャラクター化してストーリーが進行していくため、実際に店舗に行ったことがある人ならとても親しみやすく、印象的に思うような映像になっているかと思います。

<セルアニメーションの特徴まとめ>

・制作には多くの時間とコストがかかる
・テレビで一般によく親しまれている手法のため、注目度が高い
・難しい内容でも、飽きずに最後まで見てもらえる可能性が高い

まとめ

いかがだったでしょうか?
ここで紹介したのは、まだまだほんの一部の手法ですが、一口にアニメーションと言っても、それぞれに違う特徴があって、効果も違うということを理解して映像を見てみると、今までとは少し違う視点で映像を楽しめるかもしれません!
是非、テレビやYoutubeなどのCMでアニメーション表現を見かけたときに、「どの手法をつかっているのかな?」と予想しながらみてみてください!

この記事を書いた人

西堀菜々子
エレファントストーンのエディター

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