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ガーフィーがゆく【株式会社トヨコー編】

ガーフィーがゆく【株式会社トヨコー編】

はいさい!ZOORELを運営しているエレファントストーンでプロデューサーを務めております、沖縄出身ですが夏場に外を歩いていると熱中症の症状が出ることが多いガーフィーです。ゆたしく!

私は様々な地方の方の「ふるさと自慢」を聞くのが好きという性格が高じて、「地方PRムービーの制作」を多く手掛けております。ただ、地方撮影は必ずしも自治体や官公庁からの依頼だけではなく、さまざまな県に拠点を置く企業様からご依頼をいただくことも多くございます。

今回はそんなガーフィーが、静岡県富士市に拠点を置く「株式会社トヨコー(以下:トヨコー)」様での映像づくりの様子をご紹介致します。

この記事をお読みいただくことによって、下記2点に関して示唆を与える内容を目指しておりますので、ぜひ最後までお読みください!

  1. 企業ブランディング(特に商材がニッチなBtoB企業様向け)に関して
  2. 映像はかっこよさも大事だけど、アウトプットの方法も重要であること

株式会社トヨコー様について

ご依頼いただいたトヨコー様は、工場の屋根などを対象に3層の特殊吹き付け技術を駆使して、屋根を張り替えるのではなく延命させる技術「SOSEI」をメインサービスとした企業です。

引用:株式会社トヨコー

SOSEIは、老朽化してアスベストを含み水洗いができないスレート屋根でも、樹脂によってまるごと封じ込める技術なので、「防水」「断熱」「補強」「防音」「結露対策」等の効果が得られ、「台風」「地震」「ゲリラ豪雨」「気温上昇」など、昨今増えてきている自然災害の対策としても効果的な技術と言えます。

実際の作業としては屋根の上でSOSEIの技術職の方が丁寧に屋根への吹き付けを行います。

冬の厳しい寒さや炎天下の夏など季節を問わず多くの工場屋根を延命させ、施行中も工場の生産ラインをストップさせないために、多くの「SOSEI施工者」様が屋根の上で吹き付けに励んできました。

依頼の背景は、「3K」という固定観念を覆すこと

しかし、そんなトヨコー様には大きな課題が2点ございました。

  1. 「SOSEI」を広めて多くの工場屋根を延命させたいが、BtoB商材のため、キャッチーな宣伝の仕方が分からない。
  2. 工場や屋根を救う社会的意義のある作業にもかかわらず、実際の施工に対しては「3K(キツい・汚い・危険)」のイメージが強く中々意義が伝わらないため、イメージを変えたい。

そんな課題を抱えたトヨコー様が当社にお声をかけてくださり制作がスタートしました。

まずは映像の設計図となるコンテ作成が始まります。トヨコー様が映像のストーリー骨子を持っていたため、当社ではそれをコンテ化し、さらに映像のフックになりながらもトヨコー様の課題を解決するような「演出」を考案しました。

(当記事の最後に映像の紹介がございますので、もう暫しお付き合いください)

静岡県新富士にてロケハン

コンテがある程度固まってきたら、実際にSOSEIの作業を行う工場にロケハン(下見)に伺いました。

制作のフローの中ではかなり重要なロケハン。実際に撮影場所をカメラマン同伴で下見することで、想像の範疇では思いつかなかったカメラアングルを思いついたり、逆に撮影が難しい内容も、ロケハンを行って初めて浮かび上がってきたりします。

特に重要なのはSOSEIを実施する「屋根の上」のシーン。実際に屋根の上に上がってみると、SOSEI施工者の見える景色を体感できるので、撮影時の注意点、ポイントをかなり探ることができました。

いざ撮影!しかし、撮影当日に思わぬ懸念が……

ロケハンを終えて実際の撮影アングルを決めたら、いざ撮影です!スタッフ一同気合い十分で撮影に臨みます!そんな矢先、ガーフィーの脳裏にある懸念が浮かびました。

普段映像を制作する際は、よりクオリティを追求するために、映像のテーマに合ったお芝居ができる方や映像映えする方をキャスティングし、映像に出演していただくのが通例です。

一方、今回の映像はSOSEI施工シーンの撮影が必要。当然ですが、SOSEIの施工シーンを演じられるのは、実際のSOSEI施工経験のある作業者(つまりトヨコーの社員様)ということになります。

ここまで話しても「何が言いたいの?」と思われるかもしれませんが、

忖度なしに、ストレートに申し上げますと、「トヨコー様に手配いただいた「SOSEIの施工者」が、映像のイメージに合わなかったらどうしよう……。」そんな今思い返すと失礼極まりない懸念が頭をよぎったのです……。

「どうしよう?」
「いっそ俺が出演するか?(いやそれも違う)」
「土下座する?(誰に?)」
様々な思いが脳裏をよぎりますが、もう撮影日当日!

現場に施工者兼出演者の方がお越しくださいました。

施工者「今日はよろしくお願いします」

ガーフィー「お願いします!(めっちゃかっこいい)」

なんと現場に登場してくださったのは、ワイルドな施工者様!想定していた映像にぴったり合うと直感的に思い、数秒前までの懸念は一瞬で払拭されました。

むしろ弊社で手配していたとしても、ここまでイメージに合う人は見つから……
この先は問題発言になりそうなので控えさせていただきます。

トヨコー様のご協力のおかげで、カッコイイSOSEI施工シーンを撮影できました!それでは実際の映像をご覧ください。

完成作品には大きな反響!配信から2週間程度で問い合わせ獲得!

ここからは完成映像を見ながら、演出意図について解説致します。

トヨコー様の課題は下記2点でした。

  1. 「SOSEI」というBtoB商材を、キャッチーに宣伝したい
  2. 施工者に対しての「3K(キツい・汚い・危険)」のイメージ払拭

それを解決するための演出案として、弊社からは「マッシュアップ」という演出を提案しました。

引用:株式会社トヨコー

映像55秒以降の「音」に注目いただければと思います。

それまではセリフによる「音」表現でしたが、BGMとそれにリンクするような形でSOSEIの作業音、出演者の所作の音、工場の稼働音が重なって、1つの曲を構成していきます。

この手法によって、SOSEIのかっこよさを言葉ではなく、視覚にも聴覚にも訴えかける映像ならではの演出によって、出演する方々が無個性な作業者ではなく、世界観を構成するための「演奏者」として輝かせることを意図しました。

さらに、完成した映像をより多くの人に広め、屋根の修理依頼を獲得するための広告戦略もご提案しました。FacebookとYouTubeにて、それぞれのターゲティング機能を活用することで、工場を保有する企業や、工場の修繕に興味関心のある人に向けて動画広告を配信し、開始2週間で修理依頼の問い合わせを得るという成果を出しました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

私はこれまでの映像の仕事の中で多くの企業様や自治体様から「うちの企業(もしくは村)は特にアピールできることがなくて……」というお悩みを伺うことが多くあります。しかし、どんな企業や商材、地域であっても、それを輝かせる演出と可能性が映像にはあると思ってます。

引用:株式会社トヨコー

何より、どんなニッチな商材とポイントであっても、当事者(今回でいうSOSEI施工者様)が「誇り」を持っていれば、それを輝かせる方法はきっとあるはずです。それを探すところから、ぜひお手伝いしたいと思ってますので、この記事を読んでいただいている企業や自治体の皆様はガーフィーにご相談ください!

また、どんなにかっこいい映像を作っても、それを見せたい人にしっかり届けられないと、ブランディングの実現は難しいです。映像を作るだけではなく、発信まで担うのがエレファントストーンです。

ぜひあなたの企業や商品、街のブランディングを一緒に行っていきましょう!

最後に、今回ご紹介したトヨコー様の映像事例は、JLODという最大1,000万円までブランディング映像の制作経費を補助する助成金を活用して制作しております。

こちらの申請につきましては企業様が行う形式になっておりますが、弊社では助成金の申請に関するアドバイスや、映像の専門的な項目について執筆の代行も行えます。この助成金を活用してブランディング映像を作ってみたいという方はお気軽にご相談ください!

JLODについてさらに知りたい方はこちら
最大1,000万円の補助金J-LOD⑤の概要と申請時のポイント【早めの申請がカギ?】

以上、「ガーフィーがゆく【株式会社トヨコー編】」でした!

この記事を書いた人

比嘉賢多
エレファントストーンのプロデューサー

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