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【各サービスのCMを比較!】転職サービスの最新CM5選

【各サービスのCMを比較!】転職サービスの最新CM5選

動画コンテンツの多様化にともない企業CMのユースケースやバリエーションも豊かな広がりを見せています。CMという限られた尺のなかで自社が伝えたい情報をどのように発信していくのか?

今回は、それぞれのプロモーションのアプローチについて、転職サービスの最新CMをもとにご紹介いたします。どれもコンテンツ制作のモデルケースとなるようなものばかりですので、ぜひチェックしてみて下さいね。

視聴のポイント

ひとくちに転職サービスのCMと言っても、表現する内容や映像に対するアプローチは企業によって大きく異なります。一例を挙げるとマスに向けたTVCMと視聴者層が限定されるタクシー広告では、同じテーマのコンテンツを制作してもまったく色合いの違うものになります。

同様に新しい転職サービスを周知したいのか、自社企業の変わらぬ価値観を伝えたいのかと言ったプロモーションの目的によって、最適な媒体も変わってきます。

・どの媒体を利用するのか
・伝えたいメッセージは何か
・どのような映像表現で訴求するのか

媒体・メッセージ・表現方法の3点がうまく噛み合ったコンテンツ作りを意識することが、プロモーションの成功には欠かせません。ここからは転職サービスの最新CMを紹介いたしますので、上記ポイントを意識しながら視聴してみて下さい。

1.Wantedly

ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリー株式会社のTVCMは、「想いを伝える」をテーマに制作されています。

「なぜ?どうして?何のために?」と働き手が仕事において大切にしている価値観について語る夏帆さんのモノローグがとても印象的ですよね。

「Wantedly」は、「何のために働きたいのか?」「なぜ働くのか?」といった求職者の想いとフィットした企業との出会いを実現する転職サービスです。CMでもその想いに寄り添いながら、企業のパーパス(社会的な存在意義)と自社サービスの強みを視聴者の心に深く浸透させることに成功しています。

販売促進的な要素を極力控え、顧客の共感を作り出すことを大切にした視聴者目線のプロモーションを模索する上で大きなヒントを与えてくれる一本です。

2.YOUTRUST

プロフィールを埋めて友達とつながるだけで、スタートアップ企業などから副職・転職のスカウトが届くキャリアSNSとして人気の「YOUTRUST」。

YOUTRUSTを提供する株式会社YOUTRUSTが7月25日から公開しているタクシーCMがこちらです。

テンポ感のよい寿司ネタに絡め「YOUTRUST」の魅力をコミカルに伝えているのが面白いですよね。広告宣伝のように商品・サービスの特徴を前面に押し出すのではなく、エンターテイメント性を重視した内容になっているため、タクシー移動のスキマ時間にリラックスして視聴できる内容になっています。

自社サービスのの特徴とプロモーション上の表現方法、そして発信媒体の3つの要素がうまく噛み合った好例のような一本と言えるでしょう。

3.Indeed Japan

Indeed JapanのCMでは、斎藤工さんと泉里香さんがラジオパーソナリティとなり、転職活動をしているリスナーの想いや気づきを情感たっぷりに紹介しています。

TVドラマ風の映像になっているため、30秒という短い時間の中で「発想を変えることでやりたいことが見えてくる」というIndeedの特徴と企業の価値観を伝えつつ、視聴者の感情にも訴えかける内容になっています。さりげなく挿し込まれる自社アプリのカットにもまったく嫌味がなく、すんなりと頭の中に入ってきたのではないでしょうか。

ラジオに送られたお便りという形で顧客とのコミュニーケーションを間接的に実現している点もユニークな一本です。

4. doda

総合的な求人情報サイトとして確固たる地位を築いているdoda(デューダ)の最新CM『変えるなら、きっと今だ。』篇は、石橋静河さんを起用し、再生回数は189万回(2022年8月時)超えと大きな反響を呼んでいます。

仕事で悩みを抱える女性が、転職を決意するにいたった決定的な瞬間を描いています。転職活動に寄り添った転職サービスを提供しているdodaらしい、転職者の目線に立った内容になっていますよね。

サービスの詳細やメリットをダイレクトに伝えるのではなく、サービスに興味・関心を持つ可能性の高い人たちの決断を後押しするプロモーションとなっているのも特徴的です。見込み顧客にリーチしたプロモーション作りを考える上でも非常に参考になる一本です。

5. リクルートダイレクトスカウト

松坂桃李さんと貫地谷しほりさんの共演が話題を呼んでいるリクルートダイレクトスカウトの新CMがこちらです。

ハイキャリア向けの転職実績に定評があるサービスの仕組みを「登録して待つだけ」というキャッチーなフレーズで分かりやすく伝えています。テンポ良くスタイリッシュな映像表現も印象的。商品やサービスの認知度拡大を目的とした広告宣伝でありながらも、ショートストーリーの要素を加えた味付けがユニークな一本です。

転職を考える人たちの日常と自社サービスの強みのどちらを主体に描くのかという難問に対して最適なバランスで答えた内容になっており、プロモーションにおける販売促進とパブリック・リレーションズの配分を考える上でも非常に参考になります。

まとめ

今回は最新の転職サービスのCM5選をお届けしました。ご紹介した5つのCMは、ドラマ仕立てでブランドの価値を高め良いイメージを持たせてサービスの登録につなげようとするCMと、サービスの仕組みをわかりやすく伝えようとするCMに分けられるでしょう。

ただ、転職は求職者にとってはその後のキャリアを決める大きな決断が必要になるため、どのCMも求職者や企業に寄り添った内容になっていることが印象的でした。今後も、さまざまな手法のCMを比較してご紹介していきます。お楽しみに!

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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