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インバウンド動画の事例10選|特色を表現するための動画制作のポイントをご紹介

インバウンド動画の事例10選|特色を表現するための動画制作のポイントをご紹介

近年、インバウンドプロモーション手段として注目されているのが、インバウンド動画の活用です。インターネットやSNSなどのプラットフォームが普及し、全世界に向けて動画を配信できる現在、地域のありのままの魅力を映すことができる動画は、効果的なプロモーション手法の1つといえるでしょう。

そこで、今回は「インバウンド施策で動画の活用を検討している方」に向けて、動画活用の効果、事例、活用方法、制作時のポイントなどをご紹介します。動画制作会社である弊社でもご相談を受けることが多い「観光」を目的とした事例を中心にご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

インバウンド動画とは

インバウンド動画とは、観光事業などにおいて外国人を海外から日本に誘致することを目的に制作されている動画を指します。近年では、自然のありのままの美しさにフォーカスした映像を自社サイトに掲載したり、インフルエンサーがレビューのような形で紹介している動画が多数YouTubeに公開されています。

出典:WAO RYU!ONLY in JAPAN

こちらの事例は福島県いわき市の事例です。日本に特化した情報を発信しているYouTubeチャンネルで、運営元は日本の企業ですが外国人の視点で日本の歴史や文化、食べ物などを多数紹介しています。これまでは、綺麗な風景やグルメを映すような映像美に寄った動画が多かったですが、近年では海外の人に訴求力のあるチャンネルやインフルエンサーに依頼するケースも増えてきています。外国人視点で紹介することで情報への信頼感にも繋がるでしょう。

また、国土交通省・観光庁「訪日外国人の消費動向・2019年年次報告書」によると、SNSや個人ブログなどをはじめ、各所ホームページなどデジタル媒体から旅行先の情報を収集し、実際に役立ったと回答している方が多くいます。海外でも活用が盛んなYouTubeやFacebookなどへ動画を発信することで、より外国人に情報を届けやすくなるでしょう。

引用:国土交通省・観光庁「訪日外国人の消費動向・2019年年次報告書」

 

インバウンド動画の特徴

インバウンド動画の特徴は、言語の壁を超えてその場の空気感や臨場感を直感的に伝えられることです。動画はありのままの情報を届けることができるため、動画を通して観光を疑似体験してもらうことが可能です。

壮大な景色や日本らしい街並み・風情を映像とBGMのみで魅了するケースもあれば、キャストを起用し実際の体験イメージを一つのストーリーとして訴求するケース、さらにインフルエンサーによってレビューしてもらうケースなどがあります。

そうした地域の魅力をダイレクトに訴求する動画を作成してSNSやYouTubeにアップロードすれば、世界中の人が自由に閲覧できるようになるため、観光地をアピールすることに繋がるでしょう。

観光を疑似体験してもらえる

動画であれば足を運ばずとも、その場を臨場感をもって疑似体験してもらえます。訪日前の情報収集、アジアはFacebook・アメリカはYouTube【訪日外国人トレンド調査】によると、訪日の際に参考にしている情報は、旅行会社/メディアのSNSアカウントの投稿の他に、「インフルエンサー」や「著名人の投稿」「友達の投稿」など、リアルな情報を重視する傾向にあると報告されています。

特に個人のYouTubeチャンネルによるレビュー系の動画では、風景や体験、旅行者のリアクションまでも視覚的に届けることが可能です。そのような動画は視聴者にとってもイメージが湧きやすく、「自分も行って体験してみたい」とわくわく感に繋がりやすいといえるでしょう。

言語の壁を感じさせず直感的に伝えられる

言語の壁を超えて直感的に物事を伝えることができるのも動画の特徴です。動画は文字情報がなくても、視覚的にどんな場所でどんな特色があるのかを理解してもらえます。例えば、景色だけなくグルメのシズル感やお祭りの熱気、神社の神聖な空気感など、動画では画像やテキスト以上に伝えることができます。

多言語に対応させるという文字情報やナレーションの制限がなくなるため、リアルな魅力を多くの国の人々に届けることができるでしょう。

SNSで拡散され、注目されやすい

動画コンテンツはユーザーの目を引けるためSNS上で拡散されやすく、拡散によって興味を持ってもらいやすいのも特徴です。皆さんも知人がシェアした内容だから気になった、という経験が一度はあるのではないでしょうか。そのように二次拡散には、“知人が良いと思っている”という価値がつきます。海外では特にFacebookやTwitterの利用者数が多く、両メディアともシェアやリツイート機能があり拡散力が高いです。

他にはTikTokなども世界的に利用者数が多く、Global social networks ranked by number of users 2022では、2022年1月時点で利用者数は全世界で10億人を突破したと報告されています。また、Influencer Marketing Benchmark Reportでは、TikTokにはインフルエンサーが5万人(フォロワー1,000人以上)いるとの報告もあり、友人からの口コミと同じ効果を発揮するといわれるインフルエンサーマーケティングがより活発になってきています。

例えば、下記の事例は日本人の投稿ですが、日本の風景を多く投稿しておりコメント欄では外国人からもたくさんのコメントが寄せられています。ターゲットに合わせて、海外のインフルエンサーに依頼するだけでなく、日本人に依頼するのも1つの手かもしれません。

@teamrt001 Tokyoまたね✋🏼#japan #teamrt001 #東京 ♬ Sound by ajwavy – John Zimmer


出典:teamrt001

国によって人気の媒体や利用者数は異なるため、ターゲットが決まっているのであれば、その国の利用者数が多い媒体を中心に活用するなど検討していくのがおすすめです。

 

インバウンド動画の活用事例10選と工夫されているポイント

実際にどのようなインバウンド動画が活用されているのか、他社事例と当メディアを運営するエレファントストーンの事例、さらにインフルエンサー動画を交えて計10事例をご紹介します。それぞれの動画で工夫がされているポイントを解説しながらご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

地方自治体の事例7選

【インバウンド】岩見沢観光PRムービー / IWAMIZAWA TRIP ~full ver.~


出典:岩見沢市観光協会 公式チャンネル
掲載先:YouTube

北海道 岩見沢市の事例です。1泊2日の観光モデルコースをたどる内容で、稲作に触れる体験や着物を来て観光できることなど、限られた日程の中でも十分に楽しめることが訴求されています。動画概要から飛べる誘導先Webサイトの画像が動画とリンクしているため、視聴後の案内をよりわかりやすくしたい場合におすすめです。

出典:San’in JAPAN
掲載先:YouTube、Webサイト

こちらは山陰地方の事例です。迫力のある景色と重厚感のあるBGMから始まり、山陰の世界観に引き込まれ新しい旅が始まるようなドキドキ感を与えて視聴者の興味を引きつけています。誘導先Webサイトも日本人ライクというよりかは、海外のWebサイトを意識した配色や構成になっています。海外の方にとっても馴染みやすいビジュアルのため、より親近感を持ってもらいたい場合におすすめの事例です。

[Four Seasons] Izumo, Japan 8K – 出雲

出典:Izumo JAPAN
掲載先:YouTube、Webサイト TOP

島根県出雲市の事例です。この動画では伝統工芸や料理にまつわる職人が多く出演しているのが特徴的で、日本文化に関心のある人にとっては特に訪れたくなるような内容です。また、誘導先Webサイトも日本の神社らしさを感じさせるテキストフォントと色味になっています。動画を見てサイトに訪れた人を、その世界観に引き込みたい場合に真似したい事例です。

KUSHIRO Hokkaido Japan in 8K HDR – 釧路 [summer ver.]

出典:KUSHIRO Hokkaido Japan
掲載先:YouTube、Webサイト TOP

北海道釧路の事例です。本動画は軽快な音楽で夏の青々とした植物の鮮やかさや、下町感のあるシーンが多く映し出されていて日本の暮らしがよりダイレクトに感じられる内容になっています。ローカル感を求めて訪日したい方にとって、釧路の土地や食文化の魅力がより伝わるでしょう。誘導先WebサイトのTOPには再編集した動画が掲載されています。動画とはまた違った印象を与えたい場合には、再編集した動画を活用するのも検討してみると良いでしょう。

【4K】Experience Ehime Japan – Gastronomy & Craft

出典:Experience Ehime Japan
掲載先:YouTube

愛媛県の事例で、この他にもYouTubeチャンネルに多数の動画が掲載されています。街の人々との交流を通してストーリーが進んでいき、現地での体験や出会いといった人との繋がりに特化した訴求がされているのが特徴です。本動画は外国人キャストを主人公にしているため外国人観光客が自分ごと化しやすく、訪日のハードルを下げられるよう工夫されています。誘導先Webサイトでは観光客向けのマップや案内が充実しており、スポットや体験を楽しみながら探してもらいたい場合に参考にしてみると良いでしょう。

The Four Seasons TOHOKU JAPAN

出典:TOHOKU JAPAN
掲載先:YouTube、Webサイト TOP

東北地方全域のインバウンド事例です。多くの場所を映しているため特定の地域への訴求力は下がりますが、印象に残る壮大なスポットが多数紹介されているため、いつか行ってみたい場所として記憶に残りやすいでしょう。本事例も誘導先Webサイトで各県のモデルコース紹介や各スポットの説明が充実しています。特定の地域だけではなく、全域を訴求したい場合は、動画の作り方から誘導先Webサイトの構成まで参考にしてみても良いかもしれません。

観光事業会社の事例3選

Discover Kyoto Website: Your Guide to Kyoto [4K]

出典:Discover Kyoto
掲載先:YouTube、Webサイト

株式会社 俄様が運営する「Discover Kyoto(ディスカバー京都)編集部」が配信している京都府の事例です。Discover Kyotoがスムーズな観光の手助けとなることが訴求されており、旅行のハードルを下げられる内容になっています。外国に利用者の多いFacebookやInstagramにも関連写真を多数掲載していて、両メディアでの総フォロワー数は970万人にも及びます。多数のSNSを組み合わせてファンを増やしていきたい場合に、SNSの活用方法なども含めて参考にしてみると良いでしょう。

IS JAPAN COOL? Ramen

出典:ANA Global Channel
掲載先:YouTube、Webサイト

航空会社ANA様の日本文化「ラーメン」に特化した事例です。このチャンネルでは「IS JAPAN COOL?」と題して、ターゲットを日本のカルチャーに興味がある人に絞り、より訴求力をあげた動画を多数紹介しています。その分野の多様な情報を紹介することで、行ってみたいという気持ちを増幅させることができます。また、誘導先のWebサイトも、日本のカルチャーをまとめたページがテーマごとに用意されているのも特徴です。その場所だけでなく、無形の伝統や文化を訴求したい場合にも参考にしたい事例です。

HAKONE One-Day Tour

出典:小田急電鉄公式チャンネル「OdakyuMovie」
掲載先:YouTube、Webサイト

こちらは当メディアを運営するエレファントストーンが制作した、小田急電鉄株式会社様の箱根のインバウンド事例です。「小田急のお得なきっぷ」を用いた1日旅行プランの提案として、外国人キャストが様々な箱根の観光スポットを巡る様子を映し、手軽さをアピールし箱根への集客を促しています。観光スポットが密集していてコンパクトな旅行の楽しみ方を訴求したい場合に、1日モデルコースを映す事例として参考にしてみると良いでしょう。

インフルエンサーによる動画事例

Staying at a Traditional Japanese Inn & Hot Spring | Ryokan

出典:Abroad in Japan
掲載先:YouTube

こちらは日本に特化した動画を投稿している個人のYouTubeチャンネルです。注目すべきはフォロワーの多さで、各種SNSの総フォロワー数は363万人以上となっています。インフルエンサーを起用することで、より鮮度の高い情報として視聴者に届けることができています。インフルエンサーを起用する際は、飾らずリアルな反応を発信してもらうことでより興味や信頼感に繋げられるでしょう。より自然でありのままの地域の魅力を発信したい場合には、インフルエンサーを起用した動画を制作するのも検討してみても良いでしょう。

 

インバウンド動画を制作する際のポイント

インバウンド動画の制作で大切なのが、視聴後に心に残り感情を動かすことができるかどうかです。ただ良い映像を作るだけでなく、思わず行きたくなる動画にするためには押さえておくべきポイントがいくつかあります。順に制作時のポイントをお伝えしていきます。

目的を具体的に決めておく

まずはじめに動画を制作する目的を明確にしておきましょう。目的が「認知拡大」なのか、「訪日外国人旅行者の消費活動の促進」なのかによって、動画の方向性が変わってきます。認知拡大であれば興味を引けるよう、ぱっと見のビジュアルで魅了できる動画構成にした方が良いでしょう。一方、消費活動を促進したいのであれば体験やグルメなどをレポートしているような構成にするのがおすすめです。

目的を明確にした上で動画の中身が決まってくるため、まずは動画を活用して目指したい効果を検討しておきましょう。

ターゲットを詳細に決めておく

目的が決まったら、次にどの地域の外国人を誘致してくべきかターゲットを決めましょう。交通官公庁「訪日外国人(観光・レジャー目的)の宿泊費上位15%の旅行者に関する詳細分析」のデータよると、アジア圏からの旅行客は買い物などへの消費金額が高いのに対して、欧米豪圏ではアジア圏に比べて飲食費や娯楽サービスでの消費金額が高いという結果になっています。

国や地域ごとに消費活動には傾向があるため、促したいことが買い物などのモノ消費か、娯楽などのコト消費かによって、特定の国や地域を想定してターゲットを決めていくのがおすすめです。

動画に取り入れる要素を検討する

インバウンド目的の動画では多言語に配慮する必要があり、その手間を省くために言語情報を控えるケースがあります。言語での訴求がしにくい分、内容を整理してわかりやすく伝えたり、その場の世界観をイメージしやすくしたりすることが大切です。目的・コンセプト・目指す世界観からズレていないかを慎重に検討しながら取り入れる要素を検討していきましょう。検討したい要素を順にご紹介していきます。

地域性などオリジナルの情報をとり入れる

他の地域との差別化を図るために、その場でしか体験できないことや見れないものを積極的に映し出しましょう。例えば、脈々と受け継がれている伝統産業や季節ごとのお祭り、郷土料理など、まずは地域特性についてアイデアを出し尽くします。そこからオリジナルのものはないかを整理し、オリジナリティを取り入れていきましょう。

ターゲットや与えたい印象によってキャストとBGMを決める

キャストやBGMによって動画の世界観は大きく変化するため、特にこだわりたいポイントの一つです。例えば、ターゲットにしている国の方をキャスト起用することで親近感を抱かせることができたり、ポップな印象や神聖な印象もBGMによって与えることができたりします。キャストやBGMを検討する際は、ターゲットにしたい国や地域のトレンドを意識して検討してみると良いでしょう。

飽きさせない演出にする

いくら差別化させるとはいえ、訴求点が似ている地域との差別化は難しく内容が似てしまう場合もあります。その場合は、テンポ感や場面展開に演出を加えることで最後まで飽きない工夫を取り入れると良いでしょう。部分的にアニメーションを取り入れると動画にメリハリがつくためおすすめです。シーンやBGMに合わせて、テンポの緩急やアニメーションのテイストを検討してみましょう。

視聴後の誘導先を決めておく

動画視聴後の誘導先はあらかじめ決めておきましょう。動画を見て興味を持ってもらったのに、次の情報を探す手間で離脱されてしまってはせっかく作った動画もその効果を発揮できません。目的に立ち返り、認知拡大であればまず全体的な魅力がわかりやすいサイトに誘導する方が良いでしょう。一方、具体的な消費活動を促したいのであれば、アクティビティやワークショップの体験案内、おすすめの飲食店案内などへ誘導するとより直接的な訴求に繋がります。

 

インバウンド動画制作の依頼先と依頼する際のポイント

インバウンド動画制作の依頼先は、制作会社とフリーランスに分けられます。制作会社は内製している会社もあれば外注している会社もあります。また、会社ごとの業務形態によっても得意とする表現や費用に特徴があります。一方、フリーランスは個人で活動しているため要望にも柔軟に対応してもらいやすいのが特徴です。しかし、依頼する人のスキルに応じて動画のクオリティに差が出てしまうという懸念もあります。

依頼先を選ぶ際は、制作実績と見積もりを見るようにしましょう。問い合わせると掲載されてない事例を見せてもらえることがあるので、まずは気軽に聞いてみることをおすすめします。また、見積もりについては3社以上に相見積もりを取り、何にいくらかかっているのか、不明な金額がのせられていないかを数社照らし合わせながら確認しましょう。

こちらの記事で費用や依頼先の特徴を紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

動画制作や映像制作の費用相場について | ZOOREL

 

株式会社エレファントストーンでインバウンド動画制作の無料相談が可能

インバウンド動画の事例や制作のポイントをご紹介してきました。「なんとなくイメージはわかったけど、実際に制作するとなったら具体的にどうしていけば良いのか、費用はどのぐらいかかるのかピンとこない…」という方もご安心ください。エレファントストーンではまずはじめに無料相談を行っています。

これまで10年以上、業界業種問わず動画制作をしてきた中で蓄積した実績とノウハウがあります。自社で観光系動画サイト「フィルさと」を運営するなど、多数の動画制作をしてきました。ドローンや360度カメラを使った臨場感のある撮影から、シネマチックな動画制作も得意としています。

お客様のご要望に応じて、その表現を一番得意とするクリエイターをアサインし、オリジナルのプランをご提案している「ヨリゾウ」というサービスでのご案内が可能です。また、動画広告の配信先選定から広告設計、運用までサポートする「OTAKEBI」というサービスも展開中です。動画制作から視聴者に動画を届けるところまで、一貫してお客様の求める成果に寄り添います。お見積りも無料でお出ししていますので、まずはお気軽にご相談ください。


 

映像制作のエレファントストーンが運営する本メディアZOORELは、映像やクリエイティブにまつわるトレンドやノウハウを発信しています。最新情報は以下のメールマガジンにて更新中。お気軽にご登録ください!

この記事を書いた人

宮坂彩愛
エレファントストーン 経営戦略室企画課

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