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「一緒にカメラをまわしましょう」地域ブランディングを主軸とした映像制作サービス「フィルさと」の映像制作の魅力

「一緒にカメラをまわしましょう」地域ブランディングを主軸とした映像制作サービス「フィルさと」の映像制作の魅力

こんにちは、エレファントストーン プロデューサーの高橋です!

今回は、私が当メディアを運営しているエレファントストーンを知るきっかけとなった「フィルさと」というサービスの映像制作について、2本の映像とともにご紹介いたします。

なぜ、フィルさとの映像は魅力的なのか?

私の感想のみならず、実際に映像の制作に関わった監督にも話を伺っているので、ぜひご覧ください!

フィルさとの映像制作が大好きなんです…

まずは自己紹介をさせていただきます。2022年4月に新卒入社しました、プロデューサーの“タカホノ”こと高橋ほのかです。

私は、映像や舞台の裏方として実習に打ち込む学生時代を過ごしていました。

画像のような学生生活終盤、みんなと同じように就活を始めるも、映像制作会社、舞台関係の会社、どちらも“ココで働きたい!”と思うところを見つけられず…。

就活に苦戦する中、学生時代に興味を持ち始めた地域復興や町おこしに携わる仕事も視野に入れながら探し始めたところ、今回ご紹介する「フィルさと」のサイトに出会いました。

“まずは、聞かせてください。一緒にカメラをまわしましょう。”というサイト上の言葉に惹かれ、“ここしかない!”と入社し、現在はプロデューサーとして営業/企画に携わっています。

そんな生粋のフィルさとファン高橋が、大好きな作品とフィルさとの好きなところを綴らせていただきます。

「ありのままの家族をそっと撮らせてもらった。」熊本県長洲町プロモーション映像

最初にご紹介するのは、熊本県長洲町のUターンIターン向けのサイト「ぎゅっと長洲」に掲載された長洲町プロモーション映像です。

なんだか…胸がいっぱいになりませんか?

通学路、街の仕事、学校、家族との時間など、「当たり前」に流れる生活風景がとても丁寧に切り取られています。当たり前だったはずなのに、今は少し遠く感じて、でもそこに帰ればまた温かく迎えてくれるような…

こちらの動画は、観光地の紹介や説明などのナレーションは入れず、日常の風景をオールドレンズで撮影しています。そのため、どこか懐かしく、素朴に映し出されているのです。

監督の嶺は、「都会に出ていくことは否定しない。でも戻りたい時に戻ってこれる故郷としてずっとあり続けること、その奇跡みたいなものを表現しよう」と思ったそうです。

ここでフィルさとファン高橋、気になるのは「まずは、聞かせてください。一緒にカメラをまわしましょう。」が実行されていたのか…。実際に聞いてみました。

プロデューサー 高橋
撮影〜納品までの過程で、お客様と「一緒にカメラを回している」ように感じたタイミングや出来事はありましたか?

ディレクター 嶺
一番印象深く残っているのは、映像の途中から登場する家族の撮影です。長洲町役場で働く方のご自宅で、祖父母と子供たち3人の7人家族。本当に素敵なご家族でした。

撮影日、自分はまず子どもたちとひたすら遊んで仲良くなりました。多分1時間くらい…外で遊んで、部屋を案内してもらって、お馬さんになって、ひたすら遊ぶ。2:28〜2:50くらいのシーンは、監督の自分が子どもたちと遊んでいるところをカメラマンが撮っていたみたいな感じです(笑)。

この日の撮影はもうずっと、カメラと被写体というよりも、一緒に過ごした時間、ありのままの家族の時間をそっと撮らせてもらうというような感じでした。カメラを向けられている中、家族の皆さんが緊張しているような様子もあまり無かった気がします。

ただ撮影隊がお家にお邪魔してカメラを一方的に向けるのではなく、一緒に楽しい時間を共有し、そっと撮らせてもらう。

そう言われてみると確かに映像には自然体な家族が映されており、会った事はないのに懐かしく感じるような温かい団欒を感じます。

さらに、嶺はロケハンの時に見た風景や感じたことがそのまま映像に現れていると言います。

ディレクター 嶺
皆が幸せそうに食卓を囲んでいる「もしかしたら二度と訪れないかもしれないこの瞬間は、ご家族にとってその後の人生の支えになる。」そんな時間になるかもしれないですね。

撮った映像がプロモーション映像として残るだけでなく、誰かにとってかけがえのない時間になっているかもしれない。紛れもなく町の皆さんと一緒にカメラを回してできた映像ですね。

「自分の住む街が映画になるって想像できますか?」千葉県長生村プロモーション映画

次にご紹介するのは、千葉県長生村を舞台にしたプロモーション映画「長生ノスタルジア」です。

皆さんは自分の住む街が映画になるって想像できますか?

私は想像できませんでした。地元って、都会でも田舎でもない、特に自慢に思っているところもない。でも別に嫌いではないし、帰りたいなあってふと思ったりするものですし。

という自分語りはさておき、こちらの映像は長生村で過ごす若い夫婦の姿を通じて村の魅力と地域活性を考慮したポイントを連動させ、ストーリーに落とし込んでいます。

主人公が長生村で過ごした若い頃の姿と、30代で村に戻ってきてからの姿、2つの視点で描くことで「若年層」「Iターン」「Uターン」それぞれの層が共感を抱けるよう、村の魅力を多面的に見せられるよう工夫されています。

でもやっぱり、フィルさとファン高橋、見過ごせないのはこのポイント。「まずは、聞かせてください。一緒にカメラをまわしましょう。」

どのようなコミュニケーションをとりながらカメラをまわしたのでしょうか。

過去に、監督の安田はこの映像についてこのように語っています。

「初めて打ち合わせをした際に、役場の方々は『うちの村には魅力がない』とおっしゃっていました。
それを受けて、じゃあ村を舞台にした物語を作ったらどうだろうかと。物語に登場する人たちの感情に共感してもらえたら、作品の舞台になっている長生村の良さも伝わるのではないか、と思って映画を提案しました。」

この映画を観た後では、「魅力がない」なんて到底思えませんが、企画に至るまでにどうやってその魅力を見つけていったのでしょうか。実際に聞いてみました。

ディレクター 安田
まず、村の担当者の方に紹介できそうな場所やイベント、特産物などをできる限り書き出してもらって、そのリストを見ながらどこを撮影しようかという話をしていきました。年間を通して見ると色々なイベントや特産物がある印象だったので、時期をまとめて撮影するのではなく1年間をかけてそれらを紹介することにしました。

ロケハン※では、村の担当者と一緒に長生村を回り案内していただきそれぞれの場所の魅力や裏話など聞きながら、映像で魅力的に映りそうな場所、長生村として紹介したい場所を担当者の方とすり合わせていきました。

※ロケハンとは、写真や映像を実際に撮影するより前に場所の下見をすることを指します。

安田さんは何度も足を運びながら、その度に新しい魅力を見つけていたそう。長生村の美しい景色は、村の方々にとっては“当たり前”の存在で魅力として感じていなかったのかもしれないですが、外から見るとそれが宝物のように輝いていることがあります。

“まずは聞かせてください”から実際に足を運び、村の方々と魅力を見つけていったことが伺えますね。

プロデューサー 高橋
撮影時も、「一緒にカメラを回している感覚」があったようですね。

ディレクター 安田
現場ではずっと村の方と一緒に動いていたので、常にそんな感覚でした。タイトなスケジュールの時もありましたが、村に流れるゆったりとした時間のように、とても穏やかで優しい現場だったと思います。

実施1週間ほど前に急遽「撮りたい!」という話になった駅のホームでの撮影も、ダメ元でお願いしたらすぐにJRへ掛け合ってくれて、撮影できるようになりました。いま思うとクライアントというより撮影隊の一員という感覚でした(失礼な話ですが…)。

まさに撮影隊と村が一丸となって企画や撮影が行われていたんですね!

そうやって完成した映画の上映会を行った際、たくさんの村の住民が見に来てくださり、改めて村と一緒になって映像をつくったなという実感が湧いたそうです。

ディレクター 安田
やっぱりリアルな反応ってすごく嬉しかったですね。

村の住民の方々も、当たり前だと思っていた暮らしが丁寧に映画の中できりとられているのを見て、嬉しく誇らしい気持ちになったのではないでしょうか。

私が考えるフィルさとの魅力

映像制作が多様化してきている近年、地域プロモーションもさまざまな形で行われています。インパクトを持たせたり、斬新で面白い企画が話題を呼んだり、一気に注目を集める映像を目にすることも多くなってきました。

そんな中で、フィルさとの映像制作の魅力はもう少し深いところにあるのではないかと私は思っています。

その地域の人々と一緒に魅力を見つけ、一緒に楽しみながら作った映像は、見る人にとって心温まる、もう一度みたいと思えるものになっているのではないでしょうか。

そしてそれは、地域の皆様が誇りに思えるような、自慢に思ってもらえるような映像になっているはずです。

私は、フィルさとのそんなところが大好きですし、映像制作を通してお客様の誇りをつくることを目指す、プライディングカンパニー:エレファントストーンが目指すものが詰まっている気がします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。完成品の映像だけでなく、その制作過程での地域との関わり方を紹介したくて、今回この記事を執筆しました。

自分が住んでいる街は、「こんな素敵なストーリーにはできない」「映せるような物が無い」そう思うかもしれませんが、きっと、当たり前の日常のなかに見えない魅力があるはずです。

「まずは、聞かせてください。毎日見ている風景や料理のことを。一緒にカメラを回しましょう」(これが言いたくて、そんな映像制作がしたくて入社しました…!)

普段気づいていないふるさとの魅力に気づかせてくれる「フィルさと」の魅力、伝わっていたら嬉しいです。

この記事を書いた人

高橋ほのか
エレファントストーンのプロデューサー。

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