SPECIAL

センサーサイズって何?ハイクオリティでお手頃なマイクロフォーサーズの魅力

センサーサイズって何?ハイクオリティでお手頃なマイクロフォーサーズの魅力

こんにちは、エレファントストーンの深津です。

これからカメラを買おうと思っている人、次に買い替えるカメラを検討している人、そんな方々に今オススメできる「マイクロフォーサーズ機の魅力」をお伝えしたいと思います!

センサーサイズって何?

カメラを買うために色々と調べているとき、最初にぶつかる壁が「センサーサイズってなんだろう?」だと思います。そもそもセンサーサイズとは、カメラで最も大切な部分であるイメージセンサー(光を取り込んでデータに変換する部分)のサイズのことを指します。
一眼レフカメラで主に採用されているセンサーサイズにはフルサイズ・APS-C・マイクロフォーサーズがあり、フルサイズは35mmフィルム※1と同等とされています。

※1:8mm 16mm 35mm 70mmなどフィルムにはさまざまな種類がある中で、標準サイズとして最も使用されているフィルムのサイズ。

昨今、人気とされているSONYのαシリーズなどでは多くのフルサイズ機が展開されていますよね。ジンバルとの相性もとてもよく、ビデオグラファーの方や趣味で映像を撮影する方の中には個人で所有されている方も多いのではないでしょうか?そして、映像用にカメラを探していると高確率でフルサイズカメラが候補に上がってくると思います。

ではなぜそれほど人気なのでしょうか。
人気の理由として、「ボケやすい」「暗所に強い」「広い画角が撮れる」ことなどが挙げられます。
特に「ボケやすい」「暗所に強い」ことは最大のメリットで、それを目的としてフルサイズを選ぶ方も多いと思います。ただ、フルサイズ機はカメラのボディとレンズが大きくて重く、なにより値段が高いのです。

これから映像を始めようとされる方にとっては、スペックと値段の塩梅は慎重に考えなくてはいけないポイントですよね。
そこで、私が今回おすすめするのは「マイクロフォーサーズ機」です。マイクロフォーサーズという言葉をあまり聞いたことがないという方もいらっしゃると思いますので簡潔に説明していきます。

マイクロフォーサーズって何?

マイクロフォーサーズとは2008年にPanasonicとオリンパスによって開発されたデジタル一眼レフの共通規格です。フルサイズよりもカメラとレンズのサイズは小さく軽く、そして低価格なのが特徴です。フルサイズよりもカメラとレンズが小さく、軽い理由には主にセンサーサイズの違いがあります。
マイクロフォーサーズに搭載されているイメージセンサーはフルサイズより小さい、4/3型のセンサーサイズとなっています。


引用:https://kakakumag.com/camera/?id=18487

センサーサイズが小さいと何が変わるのでしょうか?
マイクロフォーサーズの4/3型センサーの対角線の長さはフルサイズの1/2になるので、マイクロフォーサーズのレンズに記載されている2倍の値がフルサイズに換算したミリ数となります。初めて聞くと何がなんだかわかりませんよね。
簡単にお伝えしますと、「マイクロフォーサーズ用レンズの35mmはフルサイズでは70mmに値する」ということです。マイクロフォーサーズの24mmであればフルサイズ48mm。
カタログなどで見る「35mm換算」は主にこれらのことを指しているのです。

「え、つまり何がいいの?」って思いましたよね。
マイクロフォーサーズはフルサイズよりもカメラとボディが小さく軽いと先述しました。例えば、「200mmの望遠レンズで山頂から野鳥を撮りたいなぁ」と思ったとき、フルサイズよりも小さくて軽い100mmのレンズでそれが実現できるということです。
小さくて軽いのに望遠が得意、そんな特性を持つのがマイクロフォーサーズなのです。

しかし、不得意なことももちろんあります。センサーサイズが小さいことでボケが少ない、暗所に弱いなど、「夜景でポートレートを撮りたいな」と思っている人などには向いていない側面もあります。自分は何を撮影することが多いのかを一度考えてみることが大事になってきますね。

マイクロフォーサーズとフルサイズのボケ方の違い

フルサイズとマイクロフォーサーズの違いを知った上で、実際にどれくらい差があるのか気になりますよね。今回は弊社で所有しているa7SIIとLUMIX DMC-GH4を使って被写体を70mmで撮影した際のボケ感の違いについてみてみましょう。まずはスペック確認です。

α7SII 
センサーサイズ:35mm フルサイズ
重さ(本体のみ):584g
レンズ:CANON EF 24-70mm Metabonesを使用

GH4 
センサーサイズ:4/3型Live MOSセンサー
重さ(本体のみ):480g
レンズ:LUMIX 12-35mm

(左:a7SII、右:GH4で撮影した写真)
被写体強力:弊社ディレクター小濱

いかがでしょうか?
ボケ感はマイクロフォーサーズよりフルサイズの方が多いと感じますよね。
この「ボケ」を求めてフルサイズを手にする方が多いのも納得です。

マイクロフォーサーズの魅力・おすすめの機材

「フルサイズよりもあまりボケないし、暗所に弱いのか」と思った方もいると思います。
確かにフルサイズ機よりも劣る部分もあるのも事実。
しかし、昨今のマイクロフォーサーズ機はそれらのデメリットをカバーできる機能も搭載されていたりします。一概にフルサイズよりもデメリットが多いとは限りません。

改めてマイクロフォーサーズの利点を確認すると「ボディが軽い」「レンズが軽い」「低価格」であること。
個人として、そしてはじめて映像用のカメラを買うにフルサイズはハードルが高いなと感じる方にとってはベストな選択になるかもしれません。
手に入れやすく、持ち運びしやすい、そんなマイクロフォーサーズ機をはじめての1台にして、腕を磨き、フルサイズへステップアップなんてどうでしょうか。

そこで私がおススメするマイクロフォーサーズ機が「LUMIX GH6」です。発売時期がずれながらも満を持して2022年に発売されたPanasonic LUMIX Gシリーズのフラッグシップモデルです。

主なスペック
センサーサイズ:4/3型Live MOS センサー
重さ(本体のみ):739g

ポイント
①5..7k 60p 4k 120pに対応
②長時間撮影に耐えられる発熱構造
③PanasonicのハイエンドシネマカメラVaricam35と同等のVlog撮影が可能
④AF性能がアップしていること
⑤白トビや黒つぶれを抑えることのできるダイナミックブースト機能があること

GH6発売後、実際に私もRONIN RS2との組み合わせで使用しました。
これまでジンバルとはFX3 や a7sIIIなどのフルサイズ機を載せて撮影することが多かったのですが、GH6と組み合わせることで圧倒的に変化を感じることができました。

特に変化を感じることができたのは「重量」です。
これはジンバルユーザーであれば1gでも軽くしようと日々改善を模索している方もいらっしゃると思います。「少しでも軽くして長時間持っていたい!」そんな思いが私にもありました。
今まで、運用することが多かったカメラとレンズの組み合わせはFX3 + FE 24-70mmのレンズ(886g )でしたが、GH6 + LUMIX G X VARIO 12-35mm(305g)の組み合わせで試したところ、その著しい重量の変化に感動し、率直に「無限に持っていられる・・!」とすら感じたことを思い出します。

風景撮影が多かったこともあり、ボケ感にも十分に満足して撮影を終えることができました。これまでフルサイズばかり使っていた自分に「マイクロフォーサーズ」という選択肢を思い出させてくれた撮影でした。

マイクロフォーサーズとの出会い

ここまでマイクロフォーサーズに対する熱い想いを書いてきましたが、どうしてここまで私がマイクロフォーサーズ機を押すことになったのか・・・それにはきっかけとなるカメラがあります。
PanasonicのLUMIX GH5 です。

出会ったのは大学4年生の頃。当時は卒業制作の真っ只中でした。15分の短編映画の撮影をしており、メインカメラで使っていたのはPanasonicの Varicam 35。暗部の階調も良く、暗所での撮影も多い撮影でしたので学校から借りる形で使っていました。しかし、車内で撮影するシーンがあり、どう頑張っても当時の自分らの力でVaricam35を使って車内で撮影することは難しかったのです。

Varicam35

どうしようと悩んだ末、行き着いた答えは「GH5で撮影する」でした。
メインカメラをVaricam35にし、Varicam35が入れない狭い車内シーンではサブカメラとしてGH5を使うことにしたのです。

しかし、1本の作品として仕上げる際の懸念点が、映像の質感の差でした。カメラが変わることでルックが変わってしまうのではないか?と感じていましたが、検証を重ねていざ撮影してみるとハイエンドシネマカメラであるVaricam35と近しいルックを撮影することに成功したのです。Varicam35もGH5も源流をたどるとPanasonicのカメラであること、そしてルックが似ていることから実現できたのです。実際にVaricam35ではVlogで、GH5ではVlog-Lで撮影しました。
もちろんカメラの重量も価格もVaricamと比べて天と地ほどの差でしたが、当時の自分と撮影を救ってくれたカメラが小さくて軽いマイクロフォーサーズのGH5だったのです。

まとめ

フルサイズ機が当たり前となった今の時代にあらためてマイクロフォーサーズの魅力を紹介してみました。これから初めてカメラを購入しようとしている方や普段フルサイズを使われている方も、この機会にマイクロフォーサーズの魅力に少しでも気づいていただけると嬉しいなと思います!


 

映像制作のエレファントストーンが運営する本メディアZOORELは、映像やクリエイティブにまつわるトレンドやノウハウを発信しています。最新情報は以下のメールマガジンにて更新中。お気軽にご登録ください!

この記事を書いた人

深津大貴
エレファントストーンのディレクター

深津大貴の書いた記事一覧へ

タグ

RELATED ARTICLES 関連記事