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「AR」すごいのはわかるけど3大SNSで実際どう活用されているの?
前回、『Instagram』で起きている最新のトレンドについて紹介した。今回はそこで触れることができなかったSNSで起きている映像の取り組みからARの事例を紹介する。
Facebookの未来はVR、ARが描く
何度もVR、ARが来ると紹介したが、2019年のFacebookのF8 カンファレンスでも開発中のVR、スマートホームについて伝えられた。今年はF8カンファレンスは中止となったが、ライブストリーミングで配信されるという。その中でも主役はやはり、VR、ARになるのではないかとみられている。
世界を3D化する
すでに「Oculus Connect 6」というAR・VRイベントでARメガネを発表している。この眼鏡で何ができるかというと開発中の「LiveMaps」に活用するのだ。
世界を3D化してしまうというこの取り組みは、RPGゲーム「真・女神転生」の3Dダンジョンを探索しているようなイメージを彷彿とさせる。
決してリアルタイムで目の前の施設を3D地図化するわけではないようで、映画館に行けば映画の情報を、家に出る前にリマインダーを確認するといった「情報というフィルター」が一つ加わった感じだろうか。
すっかり若者から「年寄り」のメディアとして見られてきたFacebookだが、ARでの活用方法はGoogleのような正統派の未来を映し出してくれる。数年来にこの取り組みを実現したいとしているが、これは今年のカンファレンスが楽しみである。
Instagramのフェイスフィルター
『Instagram』ではすでにARはフェイスフィルターという形で第一線で導入されている。これは広告としても機能し、ブランドのフィルターを自分の顔に写し出す方法で使われている。
face.effect
例えば、face.effectというアカウントではChanelなど実際の実例を静止画で紹介している。
難しいと思ったあなたには朗報だ。
意外と?初級者でもARを作れるみたいで上記のYouTube動画ではARフィルターの使い方を紹介している。
ブランドのファッションショーと同じ体験を用意
いち早く目を付けたのがインフルエンサーだ。歌手のリアーナはクララライオネル財団(CLF)の第4回ダイヤモンドボールガラの認知度を高めるためにダイヤモンドボールというフィルターを用意。誰でもリアーナのランジェリーブランド『Savage X Fenry』のニューヨークコレクションのモデルと同じヘッドドレス装着体験ができると話題になった。
実際のショーはこちら。モデルのベラ・ハディッドが採用されている。
このInstagramのフィルターを使うにはあらかじめ「フォロー」をしないといけない。さらに、フィルターを使うとストーリーに使用者が一覧で表示されるという仕組みだ。つまり、世界各国のフィルター使用者を見る、リアーナのブランドへ集客するというステップに成功している。
カイリージェンナーはコスメで対抗
リアーナと同じくカイリージェンナーもInstagramのフィルターをいち早く使った一人だ。自身が手掛けるコスメティックブランド『KYLIE COSMETICS』の口紅をフィルター化。ユーザーはARでリップメイクを体験できる仕組みを提供した。
実際に使い方を開設している動画、いくつかのボタンをクリックするだけでLip Kitを試すことが出きる。
ルイ・ヴィトンも!?大手ブランドフィルターも続々と登場
上記はルイヴィトンの柄を肌の写し出すフィルターで、ファッションデザイナー兼ARクリエイターのdasha kochukovaによる作品だ。他にもイヴ・サンローラン、DIOR、バレンシアガなどのフィルターも用意されている。
大手のブランドロゴを自分の顔で試せるフィルターということから世界的な反響を呼んだ。
日本だと攻殻機動隊!
日本では渋谷を5G化してしまうというKDDIとNetflixの取り組みが意欲的だ。あの攻殻機動隊の世界観を渋谷でARを通して再現するというもので、4月23日から5月31日まで実施されている。
その中には自分の顔を草薙素子やバトーに変えられるという「#公安9課プロフハック」フィルターを用意している。
どうしても自粛ムードということもあってかまだ投稿は6件だが、これから広がりそうな予感も。何よりこのフィルターはファンにとっては非常に面白い。
公式サイトはこちらなので詳細を見たい人はぜひアクセスしてほしい。私も落ち着き次第体験レポートを届けしたいと思っている。
このようにInstagramはいち早くARを導入しそして成功している。これは画像や映像を中心としたソーシャルメディアだからできたことで、自分の顔を映し出して公開できるというある種の承認欲求をうまく広告として利用した格好だ。
遅れている?Twitterは?
どうしてもInstagramに比べて遅れていると言わざるを得ないのがTwitterだが、手を子招いているわけではない。2016年に元Appleのデザイナー、アレッサンドロ・サバテッリ氏を招へいしAR、VRチームを率いることを発表した。
サバテッリ氏はApple時代にARとVRに関連する特許を取得しているが、今のところTwitterでは大きな動きはないようだ。
サードパーティが頑張る
そこで注目したいのがオスカー・ファーマー氏が手掛けるTwitterを読むアプリが『Tweet Reality』だ。
ARデザイナーでも知られる彼は他にもレストランのARメニューなどARの活用方法を示しているが(彼のアイデアは後々紹介したい)、画面上に360度に照らし出されたツイートの山はまるでSF映画のワンシーンのようだ。
正直まだ実用的かと言われると怪しい部分がある。というのもiPhoneでこれだけの情報が映し出されても文字が小さくてわかりづらいのだ。また、まだいくつかTwitterではできている当たり前のことが実装できていない。
それでも、通常のTwitterを読むソフトとしてもタイムライン、検索、プロフィール、ツイートをする、リプライなど一通り兼ね備えており、SNSの活用ではなくて“そのものの”未来形を示してくれている。
まだ広まっているアプリではないが、10年後の未来にはAR、VRが当たり前にそして100年後の未来には攻殻機動隊よろしく脳内で再生がされる時代が来るのではないかと考えさせられる。
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