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圧巻!初音ミクを使った札幌のシティプロモーション
前回の記事で、初音ミクが札幌雪まつりにおいて「雪ミク」として雪像が作られたことを皮切りに、今ではシティプロモーションにつながっていることのさわりをお話しました。今回は実際に例を見ていきましょう。
多彩なコラボでプロモーション
雪ミクの大きな特徴は、多岐にわたってコラボレーションを展開していること。今では雪ミク総合サイトとして初音ミクのサイトとは別に案内がなされています。
その対象はフェスティバルにとどまらず、スポーツ、アミューズメント、電子マネー、ポイントカードなど非常にバリエーション豊かなものとなっています。
2015年シーズン以降、北海道を拠点としている日ハムとのコラボレーションが実現中。ホームスタジアムの札幌ドームでは雪ミクをフューチャーしたオフィシャル応援ソング「ファイターズ讃歌」も大音量で聴けちゃいます。
今年の10月からwithコロナでの新たな応援スタイルを提案するオフィシャルグッズも多数販売されています。
「雪ミク 函館限定クリアファイル+SONOCA」と「雪ミク 函館限定モバイルバッテリー」が、「函館山ロープウェイ(株)山麓売店」でも販売されることになりました。GWに函館に行く方は是非チェックしてみてくださいね!店舗の詳細はこちら→ https://t.co/CmJMS4Cwrf pic.twitter.com/Ljncn2EiUB
— 雪ミク(初音ミク) (@cfm_snowmiku) May 2, 2017
▼雪ミク×函館オフィシャルソング
今では雪ミクは札幌観光協会のホームページにもこう書かれています。
「真っ白い『初音ミク』の雪像」をモチーフにデザインされた、冬の北海道を応援するキャラクター仕様の『初音ミク』。2010年から「さっぽろ雪まつり」の応援キャラクターとして採用され、2013年の「さっぽろ雪まつり」では、雪像や道庁の展示なども。
2017年には函館市とコラボして限定グッズを販売
『SNOW MIKU2021』のテーマソングを手掛けている函館出身のボカロP、Heavensさんが特別に書き下ろしたオフィシャルソングも。函館山の夜景をイメージした楽曲になっていて、映像もまた素敵です。
架空のバーチャルアイドルが、ゆるキャラやご当地アイドルのような形で様々な地方の市町村とプロモーションしていく形が斬新で面白いです。
個人的には相反するイメージの組み合わせが好きなので、道内の小さな漁村や農村に雪ミクが降臨するような展開も期待!
▼雪ミクツーリング
▼ダイハツとのコラボソング
去る2014年には「LOVE LOCAL HOKKAIDO」をテーマに自動車メーカー・ダイハツとのコラボも始動。
これまでミラココア・キャストアクティバの車種が雪ミクカラーで販売され、ダイハツ主催のもと雪ミクCARオーナーが集結したツーリング会も毎年実施されています。当然のようにオフィシャルソングも発表されているのは、さすがはボカロ界のミューズ初音ミクと言えるでしょう!
雪ミク電車
上述の観光協会のホームページで雪ミクと共にコンテンツ紹介されているのが雪ミク電車です。12月中旬〜3月下旬に、札幌市内を走る市電車体の外装に初音ミクのイラストをあしらったラッピング電車が登場し話題を呼びました。
『SNOW MIKU』で名物の一つになっている雪ミク電車。
2021年には、VRを活用してPCや携帯から車内を自由に見学できる「雪ミク電車VR」の実施も予定されています。このように縦横無尽なシティプロモーションの幅の広さもバーチャルアイドルである雪ミクならではの大きな魅力です。
みんなで北海道をスケッチする「ミライノート」
北海道の未来大使である雪ミクをガイド役とし、北海道が見せる多彩な表情をみんなでスケッチしていく『北海道ミライノート』。『Instagram』を活用し、私たち一般市民が撮影した「北海道のお気に入りの一枚」を集めることで、新しい北海道の魅力を世界に発信するプロジェクトです。
自然の景色だけでなく、イベント・アート、食、暮らし、カルチャーなどさまざまな北海道のイメージを項目ごとに自由に投稿することができます。ガイドブックにはない北海道の意外な一面を窺い知ることができて、眺めているだけでも面白いです。
筆者も北海道に旅行する機会に恵まれたら、実際に自分でも投稿してみたいなと強く思いました。
ミライノートのショートムービー版を『TikTok』なんかで展開しても面白いですよね。こうした新しい視点から発見する地方の美しい姿をSNS上でみんなでシェアするシティプロモーションの形も、今後増えていくのではないでしょうか。
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