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YouTube、Instagram、Twitter、Facebook、それぞれ最適な動画の長さとは?
5G元年と呼ばれる2020年ですが、我々の生活にはまだ影響はないという人が多いでしょう。5Gの世界が普通になると「映像は長尺になる」つまり、より長くなっていくと言われています。
過去に取り上げたYouTube動画の最適な長さとは?では、ジャンルごとに長さが変わり料理レシピ動画では3分以内、おもしろ動画では10分程度のものが一番多いことをお伝えしました。調べていくと、動画プラットフォームによって最適な長さが変わることも判明しました。今回はサービスごとの最適な長さを探っていきます。
YouTube
YouTube動画の最適な長さは7~15分と言われています。SocialMediaExaminerによると、「かつては、短いビデオの方が良いと考えられていた。しかし今日では、動画が長いほど総再生時間が長くなり、アルゴリズム的に良い結果が得られる」とのこと。YouTubeのアルゴリズムは総再生時間を見ているのです。
YouTuberは自分の動画をランキングに載せてもらう、見つけてもらうために投稿動画の尺が伸びていったのです。その節は諸説あり7~15分ぐらいを主軸としながらも。6~8分派、7~12分派、10分以上欲しい派などがいます。
また、広告収入との関係性もあります。動画を見つけてもらうのはもちろんのことですが、動画内にミッドロールと呼ばれる広告動画を差し込めるかも鍵になってきます。2020年7月まではミッドロールを差し込むのに必要な長さは10分でしたが、同月に8分にまで短くなりました。
これは動画を10分にのせるために「内容を薄く引き伸ばす」「水増し」「コストが増大する」といった問題が横行し、動画のクオリティ全体が下がっているのではないかという危惧からだと言われています。
しかし、YouTubeのエンジニアリング担当副社長のクリストス・グッドロウはYouTube動画で自らこう発言していますす。「動画の時間は、コンテンツと一致している必要があります。時間を考えることなく、内容に最適な長さの映像を投稿してほしい」と呼びかけています。
『Social Video Plaza』では、ジャンルごとに大きな違いがあると記載しています。「ゲームの実況では30分の動画でも、視聴者維持率50%に簡単に到達できます。一方で、DJチャンネルでは、視聴者を50%維持するために15分間のビデオに真剣に取り組む必要があります」
結局のところは動画次第といったところなのですが、そう言われても納得できない人も多いでしょう。現在はミッドロールの広告で収入を得るため8分以上の動画を投稿する人が増えており、そこが標準となっていることは覚えておいて損はなさそうです。
次は『Instagram』についてです。『Hubspot』によると、平均26秒間の映像が最もコメントが多かったというデータがあるそうです。そもそも通常の投稿では1分が最長、ストーリーは15秒(60秒で投稿できるが4分割される)と短いものしか投稿できないのですが、より短い方が受けるようです。このサイトではYouTubeの最適な長さも2分と極端に短いデータがでていますが、この26秒説を支持しているサイトも多いようです。
また『wibbitz』によると、「平均的な人は約3〜10秒しか見ません」として、通常の投稿では6~10秒、IGTVでは最長1時間投稿できますが一番短くて3~10秒、ストーリーズは15~30秒が平均滞在時間と述べています。つまり、一番短い投稿のはずのストーリーズの方がより見られている傾向にあるというのが面白いですね。また、最新のリールは最大で15秒ですが、ベストな長さはまだ掲載されていませんでした。
『Instagram』はジャンルごとというよりも動画フォーマットがサービス内に複数あり、それぞれ使い分けをする方がよさそうです。覚えておきたいのは『Instagram』ならではのポイントです。動画はループで再生され巻き戻すことができないため、見逃したらまた見直さなければならない点。そして、Instagramのユーザーはスクロールすることに慣れていて次々に投稿を渡り歩いているという特性です。
『twitter』はInstagramよりもさらに短、く45秒がベストと上述の『Hubpost』などは述べています。以前は30秒までしか投稿できない時代もありましたが、現在は文字数にならって2分20秒まで投稿できるように長くなりました。動画でのツイートは写真でのツイートに比べて6倍ものリツイートを受けるとTwitter公式で述べられています。
しかし、調子にのって動画のツイートを長尺で投稿することは良くなさそうです。『Animoto』は、サービスは拡張しているが動画は引き続き30秒以内の投稿が良いとするなど、短い方が受けることを指摘しています。他にも『Equinet』によると、「#VideoOfTheDay(今日の動画)」のタグが付けられた動画の長さは平均43秒だったそうで、この値はベストとされる45秒に近くなっています。
『Facebook』もInstagramと同じく動画を投稿するためのフォーマットが多数あります。ストーリー、ライブビデオ、プロフィールビデオ、ビデオカバーといった具合です。
それぞれで投稿できる長さにも違いがありますが、上述の『Hubspot』は1分を適切な長さとして提示しています。また、Facebookではユーザーの95%がミュートで動画を視聴していることも指摘しており、音がなくても投稿した動画の情報がわかるような仕組みを作ることが大事だそうです。また、『Equinet』はFacebookフィードで最も成功したビデオの平均の長さは、「24秒から90秒」と記載しています。
Facebook自体はマックスで240分もの動画を投稿することができるものもあります。しかし、Boostwith Facebookのイベントで、『Facebook』は動画の価値の47%が最初の3秒で決まることを明かし、中小企業が動画を作るならば15秒以内が良いとより短い動画の長さの重要性を共有しました。
しかし、公式サイトでは1-3 minutes (good)、3+minutes (best)とより長い動画を推奨しているので、このあたりはジャンルによるのかもしれませんね。
以上4つのサイトで動画の最適な長さを調べてみました。参考にしてみてくださいね!