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プロモーション動画の特徴と制作する上で準備すること

プロモーション動画の特徴と制作する上で準備すること

プロモーション動画は商品の購買促進や認知拡大などに活躍します。動画は伝えられる情報量が多かったり、画像やテキストでは表現しきれない商品や企業の魅力を映し出せたりとたくさんの特徴があります。

そうした動画の特徴を活かしてプロモーション活動を行えば、さらなる顧客獲得や自社の成長にも繋げられるでしょう。

本記事では、プロモーション動画とは何を指すのか、プロモーション動画の特徴、実際に制作する前に自社で整理しておくべきことをご紹介していきます。また、自社ではどのような動画を制作するべきか検討中の方に向け制作事例もご紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

 

プロモーション動画とは

まずはじめに整理しておきたいのが「プロモーション」という言葉の意味ですが、プロモーションとは以下のように定義されています。

プロモーション

消費者に製品やサービスを認識させ、購買へと誘導するための活動のこと。

引用「コトバンク」:https://kotobank.jp/word/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-22487

つまり、プロモーション動画とは企業や商品の認知拡大や販売促進を目的に制作される動画といえます。テレビCMはもちろんのこと、SNSのタイムライン上に流れてくる動画広告や、認知度向上を目指したWeb上の企業紹介動画、人を集めるための観光動画などはプロモーション動画に該当します。

では、なぜ多くの企業が動画を使ってプロモーションを行っているのか。次項でプロモーション動画の特徴についてご紹介していきます。

 

プロモーション動画の特徴

プロモーション動画は、商品・サービスなどについて短時間でわかりやすく伝えるだけでなく、視聴者に利用シーンを想起させられるといった特徴があります。見ていて心躍るような動画や、実生活で商品やサービスの利便性を想像できる動画などは集客や販売促進に効果を発揮するでしょう。では、実際にプロモーション動画の特徴をもう少し分解してご説明していきます。

 

短い時間で商品やサービスの特徴を伝えられる

1分間の動画は一般的なWEBページの3600ページ分の情報量と言われるほど、短時間で多くの情報を伝えることができます。保険会社のCMを例に出すと、わずか30秒の動画でもプランやどんなサポートが売りなのかなど、パンフレットで訴求したい内容をぎゅっと詰め込むことができます。音声やテロップで伝えたい要素をまとめられるため、より簡潔に商品の特徴を認知してもらえます。

 

実生活でのイメージを想起させ購買のハードルを下げることができる

実際の利用シーンを映すことで、購買や利用への心理的なハードルを下げることができます。自分の生活にどんな変化をもたらしてくれるのかをイメージできれば、「想像と違うものだったらどうしよう」といった不安を軽減でき、購買への懸念要素を取り除くことができるかもしれません。よりイメージが湧くように想定しているターゲットに近いキャストを起用すれば、さらなる共感を誘い販売促進にも繋げていけるでしょう。

 

幅広い表現方法があり絶妙なニュアンスも表現できる

動画は内容をわかりやすく伝えるだけでなく、CGやアニメーションで絶妙なニュアンスを詳細に表現できます。ナレーションやテロップで商品説明をしつつも、背景デザインやBGMといった装飾部分を工夫することで他社商品との差別化にも繋がります。ちょっとした工夫でしっかりと差別化ができていれば、検討中の方に対しても「雰囲気が好きな方にしよう」と判断の後押しをすることができるでしょう。

 

動画コンテンツはSNSで拡散されやすい

SNS上での動画コンテンツはエンゲージメントが高く拡散されやすいため、商品やサービスの認知拡大に繋げることができます。Digital Strategy Consultingの報告結果によると、動画はテキストベースの投稿よりも共有・拡散される割合が高いことがわかっています。拡散理由も「ユーモアがあった」「他の人にも見てほしいと思った」というものが多く、キャッチーな動画などは視聴者の興味関心を集められるのも特徴です。

 

聴覚・視覚情報は人の記憶に残りやすい

動画は聴覚・視覚情報のどちらの要素も持ち合わせているため、効率よく視聴者に記憶してもらうことができます。心理学者であるアルバート・メラビアンが行った実験によると、人の記憶に影響を与える割合は「言語情報:7%」「聴覚情報:38%」「視覚情報:55%」だと言われています。視聴者に商品や企業名を記憶してもらうことができれば、いざ行動しようと思い立った時に思い出してもらえる可能性が高まるでしょう。

 

ここまでプロモーション動画の特徴をご紹介してきましたが、動画活用のイメージが湧いてきたでしょうか。次項では、実際に企業がどんなプロモーション動画を制作し活用しているのか事例と一緒にご紹介していきます。

 

プロモーション動画の事例を種類別にご紹介

本項では、プロモーション動画の種類について当メディアを運営するエレファントストーンの制作事例と一緒にご紹介します。各種類の動画について詳しく知りたい方のために、専用の記事リンクも貼ってありますのでこちらも是非チェックしてみてください。

 

商品・サービス紹介動画

商品・サービス紹介では「商品の特徴」「導入イメージ」「効果」をいかに伝え、覚えてもらうかが大切です。そのため、商品概要だけでなく実際の利用シーンなどを映すことで商品・サービス利用時の解像度が上がり、購入のハードルを下げることができます。

本作は「CITTA’ WEDDING」の新しい結婚式の認知度向上を目的に制作。施設紹介にキャストを出演させることで会場での雰囲気をよりイメージしやすくなっています。さらに、想定ターゲットに近いキャストを起用することで共感を呼び行動喚起も目指しています。

商品・サービス紹介動画についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてチェックしてみてください。

関連記事:欲しいと思わせる商品紹介動画の作り方とは? 事例を踏まえて解説!

サービス紹介動画の事例13選と作成と活用のポイント

 

学校紹介動画

学校検討では「知ること」が入学志願の一歩目になります。そのため、学校検討中の学生に「自分がその学校で生活しているイメージ」をどれだけ持ってもらえるかが重要です。学校紹介動画では日々の授業の様子や部活動に励んでいる様子など学生のリアルな日常を映すことができるため、より具体的な学校生活のイメージを持ってもらえるでしょう。

本作は、受験生に「この学校に入りたい」と憧れる、かつ母校を誇りに思える映像を目指しました。口頭説明や資料では伝えきれない放課後や昼休みなど、学校のあらゆるシーンを映すことで学生にとって検討の判断材料になる内容になっています。

学校紹介動画についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

関連記事:学校紹介動画の作り方を1から教えます!外部に依頼せず、魅力的な動画を作ろう

 

アプリ紹介動画

アプリ紹介動画ではアプリの利便性や特徴だけでなく、実際の操作方法などもテロップやアニメーションを用いることでわかりやすく伝えることができます。「思ったより使いやすそう」「こんな使い方もできるんだ」などと視聴者に実生活での利用イメージを想起させることができればダウンロード数増加も期待できるでしょう。

本作は、PlayStationのハード機を使用するユーザーに向けて、スマートフォンアプリの活用により利便性が向上することを訴求しています。映像で実際のアプリ画面を表示してアプリ内アイコンを動かしたり、エフェクトでどのボタンを押したのかを示したりすることで、視聴者が操作性をイメージしやすくなり、アプリ導入のハードルを低くすることに繋げています。

こちらは、ユーザー視点でIoTアプリを活用している場面を見せ、視聴者の生活にアプリが活きることを訴求する映像です。実生活で小さな家電の悩みが生まれる場面を切り取って見せると同時に、その悩みをアプリが解決する様子を映像化。アプリの使用シーンを視聴者が自分ごと化して捉えられるため、導入メリットを感じてもらいやすいでしょう。

アプリ紹介動画についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

関連記事:効果的なアプリ紹介動画を作るために押さえておきたい4つのポイント

 

会社紹介動画

自社をプロモーションしていく際にも動画は活躍します。動画の展開を早めてワクワクさせる演出にしたり、BGMを和のテイストにして伝統のある企業ということを表現することもできます。退屈な動画になりがちな会社紹介動画ですが、このように演出やカットのテンポ感を工夫するだけでも視聴者に与える印象を大きく変えることができます。

本作は、アネスト岩田株式会社様の採用向け会社紹介動画です。「スキルを生かす多様なフィールドがあり、非常に挑戦的で成長できる」という点を訴求するため、入口から研究所などをワンカット風(映像が繋がって見える)構成にして企業の疾走感を表現しています。

会社紹介動画についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

関連記事:会社紹介動画の種類をイメージ通りに制作するためのポイント

 

ゲーム紹介動画

ゲームのプロモーション動画はプレイシーンを映している動画が多いのが特徴です。みんなで楽しんで欲しいのか、ソロプレイで没入感を楽しんで欲しいのか。想定ユーザーに楽しみ方を提案するような動画内容にすることで「自分もやってみたい」と購入意欲を上げることができ、より効果的なプロモーション動画になるでしょう。

本作は、イラストが得意なユーザーだけなくイラストが苦手なユーザーも手軽に楽しめることを訴求するため、幅広い年代のキャストを起用しています。伝えたいメッセージがあればゲームの画面ばかりでなくプレイしている人に焦点を当てることも有効です。

ゲーム紹介動画についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

関連記事:ゲーム紹介動画を作るうえで押さえたい3つのポイント

 

ブランディングムービー

「ブランディング」とは、あらゆる戦略で自社と他社とを区別するためのイメージ作りをしていくことです。動画の表現方法は幅広く、ストーリーや演出などによって自社のイメージを作り上げ訴求することができます。そのため、ブランディングムービーはドキュメンタリーやドラマ調で作られることも多いのが特徴です。

本作は「映画」という形で村のあらゆる場所を映すストーリーにしており、長生村の認知度向上や魅力を訴求しています。また、村のお祭りや日常などが映ることで、そこに住んでいる人に誇りを感じてもらうことも目指しています。

ブランディングムービーについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

関連記事:ブランディングムービーの事例を解説!依頼するときに伝えるべき4つのポイントとは?

 

観光動画

年代や世帯によって行動範囲は大きく変わります。例えば、子連れ家族がターゲットなのであれば子供でも楽しめる施設を紹介したり、若者向けであればドライブでおすすめのスポットを紹介したり。ターゲットにあわせた内容にすれば「自分達にぴったりな観光スポットだ」と感じさせ、つい足を運びたくなる観光動画を目指せるでしょう。

本作は電車で気軽に行けて、開放感を味わいながら楽しめる観光スポットを紹介したプロモーション動画です。女性二人組、子連れ家族、外国籍の方をキャストで起用し、特定のターゲットに絞らずどんな方でも楽しめる場所があるということを訴求しています。

観光動画についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

関連記事:地方の魅力を伝えるその先へ 新しい表現を取り入れた観光動画

 

ここまで、あらゆる種類のプロモーション動画をご紹介してきましたが、自社で作るならこんな感じかな?とイメージが浮かんだ方もいるのではないでしょうか。

次項では、実際にプロモーション動画を制作する方に向け、動画制作を成功させるために準備しておくべき要件をご説明していきます。制作時のポイントを押さえて、より効果的なプロモーション動画作りを目指しましょう。

 

プロモーション動画を作る上で整理しておくべきこと

動画制作を依頼する際にあらかじめ自社で準備しておくことでスムーズかつクオリティの高い動画制作を目指すことができます。実際に、プロモーション動画を作る上ではどのような準備をしておけばいいのかご説明していきます。

 

動画制作の目的を明確にしておく

プロモーション動画の制作で最も大切なのは動画の目的を設定することです。動画制作は最終的な目的をもとに企画を進めるため、企画が目的に沿っているかがとても重要になります。認知拡大を目指すなら記憶に残るインパクトのある動画にしたり、販売促進なら利用シーンをイメージできる具体的な内容を入れたり。このように、はじめに目的を明確にしておけばより効果的なプロモーション動画に繋げることができるでしょう。

 

想定ターゲット

商品・サービスを買ってくれる人は誰なのかなど、想定ターゲットを明確にしておきましょう。というのも、動画のシナリオや方向性は想定ターゲットに合わせて決まっていくからです。ターゲットはどのようなことに日々悩んでおり、どのような言葉が購入の後押しになりそうかを軸にストーリーを組み立てていきます。想定ターゲットを決める際は、年齢層、性別、エリア、職業などを起点にペルソナ設定をしておくといいでしょう。

 

配信媒体

配信媒体ごとに適切な動画の尺や規格があるため、制作前に配信媒体を決めておきましょう。例えば、FacebookやInstagramのストーリーズに掲載するのであれば縦長の動画の方が没入感を生み出せます。また、配信先に最適な尺(5秒、15秒、1分など)に合わせることで、違和感なく視聴してもらえます。プロモーション効果をより高めるために、ターゲットとの接点を考えながら配信媒体も検討しておくといいでしょう。

 

 一番伝えたいメッセージ

その動画でターゲットに対して「何を一番に伝えたいのか」、動画の軸となるメッセージを決めておきましょう。商品・サービスの強みやその企業や場所でしかできないことを起点にプロモーションのテーマを決めておくことで、動画にオリジナリティを加えやすくなります。プロモーションとして他社との差別化にもつながり、より記憶に残る動画を目指していけるでしょう。

 

これらの項目は動画制作の基盤となるため、より効果的でクオリティの高い動画を目指すためにもしっかりと自社で整理しておきましょう。

 

プロモーション動画を実際につくるには

制作するプロモーション動画のイメージが固まってきたら、いよいよプロモーション動画制作に移りましょう。基本的には映像制作会社もしくはフリーランスに依頼するのがおすすめですが、予算が限られているのであれば自作することも可能です。

また、動画制作を外部に依頼する場合の費用についてはこちらの記事で詳しくご説明しています。クオリティに合わせた適正な費用で動画制作を進めたいという方はぜひご参考にしてみてください。

関連記事:動画制作や映像制作の費用相場について

それでは、自作する場合、会社(ないしはフリーランス)に依頼する場合に分けて制作方法についてご紹介していきます。

 

自作の場合

まずはじめに、整理した目的やターゲットなどの情報をもとに、動画のシナリオ=ストーリーを作っていきます。シナリオができたら「コンテ=動画の設計書のようなもの。どのようなカットを撮るかを具体的に書き起こしたもの」を作成しましょう。テキストで説明するのも良いですが、できればラフ画を用いた「絵コンテ」の方が周囲の人とのイメージの共有がしやすいです。

コンテを作成したら、撮影・編集に移ります。もし、撮影・編集のご経験がないのであれば周りにいる詳しい人を頼るか、ネット上で調べながら作成していきましょう。いまやYouTube上に無料でハウツー動画にアクセスできる時代なので、この点労力はかかるものの費用はぐっと抑えられます。

「自作したいけど、動画制作の経験がないためどうしたらいいのかわからない」「少しでも費用を抑えたい」という方もいるのではないでしょうか。そんな時は作業の一部だけを依頼することも可能です。動画制作会社やフリーランスでも、制作は企画・撮影・編集の流れで進みます。企画は自社で担い、撮影や編集だけを依頼すれば、一貫して依頼するよりも費用を抑えることができます。制作工程の一部だけ依頼することを検討してみてもいいかもしれません。

動画制作についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてチェックしてみてください。

関連記事:構成案ってなに?初心者でも簡単につくれる構成案の作り方

初心者でも実践できる動画編集の流れとコツを一から解説!

 

外部制作チームに依頼する場合

動画制作の依頼先としては、制作会社やフリーランスなどがあります。自作するよりも費用はかかってしまいますが、クリエイティブや動画の出来などクオリティをグッと上げることができます。依頼する際には、先ほどお伝えした動画の目的、ターゲット、配信媒体、一番伝えたいメッセージを整理しておくことでスムーズに話し合いを進められますよ。

また、「依頼先は何を判断基準に選べばいいのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。依頼先は、何を一番に優先させたいかで選ぶといいでしょう。例えば、クオリティを一番に考えたいのであれば動画制作会社、短納期で制作して欲しいのであれば外部クリエイターと連携している制作会社、費用を抑えたいならフリーランスなど、優先させたいことを起点に検討してみるといいかもしれません。

制作会社の選び方についてはこちらの資料で詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:ダウンロード資料「映像制作会社の選び方」

 

 私たちが伝えたい想いを動画でカタチ作ります

「正直、まだ想定ターゲットやメッセージは決めきれていないけれど……」という方もご安心ください。本記事内でご紹介してきたように、私たちエレファントストーンは業界や活用シーンを問わず、豊富な制作実績がございます。これまで積み上げてきた実績やノウハウを活かし、皆さまの想いを汲み取り映像としてカタチ作ります。

お客様が抱えている課題感や想いに寄り添うことを何よりも大切にしてきました。お客様から受け取った想いをもとに、動画の軸となるコンセプトを設定して動画制作をしています。そのコンセプトをお客様との共通認識として持ち、一緒にプロモーションを行う仲間として動画制作を進めていきます。

また、私たちは作った動画をそのまま広告運用まで代行する広告運用サービス「OTAKEBI」も展開しております。動画制作中に広告配信準備をすることで、納品後のスムーズな広告配信が可能になっています。

動画制作にまつわるご相談やご要望をまずは私たちにお伝えください。皆さまの全ての想いを受け止めます。ご連絡お待ちしております。

この記事を書いた人

登陽一朗
エレファントストーン経営戦略室企画課所属

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