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元ミニシアターバイトが選ぶ!おすすめミニシアター4選
こんにちは。ディレクターの河井です!
「ミニシアター」と聞いて、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?学生時代、2つのミニシアターで計3年半働いていた私ですが、実は働き始める前はミニシアターに足を踏み入れたことがほとんどありませんでした。
「なんか難しい映画しかやってなさそう…」「映画に詳しくない人に厳しそう…」など、ネガティブなイメージに引っ張られてびびっていたからです。ですが、縁あってアルバイトとして働くようになってから、ミニシアターの魅力をたくさん発見しました。
そこでこの記事では、そんな元バイトの私が都内のおすすめのミニシアターをご紹介していきます。
「ミニシアター」とは?
そもそも、ミニシアターとはどんな映画館なのでしょうか?
ミニシアターとは、ロードショーなどのブロックブッキングシステム(事前に決められた作品を同系列のすべての映画館で一定期間上映する方式)を取らない、独立した形態の映画館のことです。「単館系」と呼ばれることもあります。ミニシアターでは、独自の判断基準で上映作品を選ぶため、映画館によって好みや特徴が現れるのもおもしろいところです。そのため、この映画館で上映されるものは必ず見る、というように、映画館自体に固定ファンがつくことも珍しくありません。
ミニシアターと呼ばれるのは、一般的に、定員が200席未満の小さな劇場であることが由来となっています。ミニシアターが誕生したことで、海外メディアや日本の一部では評価が高いにもかかわらず、ロードショーでは上映されない無名の監督の作品や個性的な作品が見られるようになりました。また、地方ではシネコンの一部のスクリーンをミニシアター枠として運営しているところもあります。
TOHOシネマズや109シネマズのような大きな映画館(以下、シネコン)とは異なり、こじんまりとした劇場が多く、上映作品数が比較的限られるのが特徴です。劇場ごとにこだわりがあり、個性を感じられるのが面白いところ。映画好きの友人の中には「この監督の作品を見るならこの劇場」と決めている人もいます!
ここからは都内のミニシアターの中から、私が特におすすめしたい、映画愛に溢れたミニシアターをご紹介します。
おすすめミニシアター① アップリンク吉祥寺
吉祥寺駅から徒歩3分ほど、吉祥寺パルコの地下にあるミニシアターです。個人的にはミニシアター初心者が最初に行きやすい劇場だと思っています(私のミニシアターデビューもここでした!)。
画像参照:https://imatama.jp/contents/mini_special/uplink_kichijoji/
青い壁、トンネルのような廊下、カラフルな椅子など、内装がおしゃれでワクワクする空間です。スクリーン数はミニシアターの中では多めな5つ。1日に上映している作品数も多いので、きっと気になる作品があるはず。
コンセッションのメニューも充実しており、上映中の作品をイメージしたドリンク・フードが販売されていることもあります。私のおすすめはスパイスが効いている「辛口ジンジャーエール」です。
そしてぜひチェックしてほしいのがグッズ売り場です。上映中の作品の物販はもちろん、アップリンクが配給した作品のパンフレットやDVD・書籍が置いてあったり、Tシャツやビンテージアクセサリーがあったり、充実した品揃えで小さなお店をのぞいているような満足感があります。
お買い物ついでにも寄りやすいので、「ミニシアター怖いなあ…」と思っている方はぜひ最初の一歩を踏み出すきっかけにしてみてください。
おすすめミニシアター② ユーロスペース
渋谷駅から徒歩5〜10分ほど、円山町にあるミニシアターです。ヨーロッパ系の作品や日本のインディーズ作品を多く上映しています。今では珍しくなったフィルム上映もできるため、かなり貴重な作品が上映されることも。
コンクリート打ちっぱなしのロビーには、これまでの配給作品のポスターが貼られていたり、ベンチの下にフィルム缶が並べられていたりして、映画への愛を感じます。
画像参照:https://rurubu.jp/andmore/article/14048
上映作品は、映画好きが喜ぶようなマニアックな作品も多く、シネコンでは観られない映画が観たい時におすすめです。「〇〇映画祭」と銘打った特集上映が開催されることもあります。滅多に観ることができない海外の作品・インディーズ作品を鑑賞するチャンスです(私のおすすめは毎年開催される「イスラーム映画祭」です!)。
4階にはかなりマニアックな映画が楽しめる名画座「シネマヴェーラ」もあるので、上級者の方はぜひ合わせて足を運んでみてください。
おすすめミニシアター③ 下高井戸シネマ
下高井戸駅徒歩3分ほど、建物2階にあるミニシアターです。どことなくのんびりした雰囲気のある劇場で、つっかけサンダル姿のご近所さんらしき人や、ふらっと入ってくる人が多い気がします。
チケットは劇場外の窓口で買うシステムです。予約はできず、朝の開館時間からその日の全上映チケットを販売しています。席は昔ながらの自由席。チケットの代わりに番号札が渡され、上映前になるとスタッフさんが「1番、2番、3番…」と呼び出してくれます。自動発券システムや予約制に慣れていると不便に感じるかもしれませんが、自分の番号の呼び出しを待つ時間もわくわくして楽しいです!
上映作品は毎週変わるので、気になる作品が見つかりやすいはず。当日券のみなので、思い立ったその日にふらっと観に行くのも良いですね。
おすすめミニシアター④ 早稲田松竹
高田馬場駅から徒歩5分ほどの位置にある名画座です。ミニシアターでは新作を上映しますが、名画座では過去の作品のみを上映します。早稲田松竹も名画座なので、ちょっと前に上映していた作品や、昔の名作が上映されています。
上映は2本立てで、一般1,300円で2本観られます。邦画洋画問わず、名作と呼ばれる作品を多く上映している劇場。2週間ほどで変わる上映にはタイトルが付くこともあり、テーマに沿って作品が厳選されていることが伝わります。私が考える早稲田松竹の魅力の一つに「スタッフさんの映画愛の強さ」があります!その最たるものが毎月手作りされているチラシです。
画像参照:http://www.wasedashochiku.co.jp/aboutws/special.html
毎月のスケジュールをお知らせしてくれるチラシですが、なんと表紙のデザインは毎月スタッフさんがデザインしているそうです。その月の上映作品に合わせたおしゃれな表紙で、公式サイトには毎月のチラシをアーカイブしたチラシギャラリーがあるほど。映画愛がビシビシ伝わってきます!
チラシはWebでも見られるので、気になる作品があればぜひ足を運んでみてください。ちなみに劇場の椅子がふかふかで座り心地が良いので、うっかり寝てしまわないように気をつけてくださいね…!
まとめ
ここまで、都内のおすすめミニシアターを4館紹介しました。気になる劇場はありましたか?
どの劇場も映画が好きな人が集まる、映画への愛に溢れた空間です。上映作品で選ぶのはもちろん、劇場目当てで選ぶのも楽しいので、ぜひ一度気になるミニシアターに足を運んでみてください!
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