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首都圏主要駅に広がる大型デジタルサイネージ
こんにちは、映像制作のエレファントストーンが運営するオウンドメディア「ZOOREL」です。JR新宿駅西口の改札外に大型のビジョンがありますよね。一度は目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?今、そうした大型ビジョンによるデジタルサイネージの勢いが止まりません。
新宿ウォール456
「新宿ウォール456」は、長さ45.6mのLED大型ビジョンです。7日間1,000万円でジャックできるとのことで、主にアニメやゲーム、芸能人の出演作品のプロモーションが展開されている印象があります。ファンの方が改札の外でスマホを片手に撮影しているケースも多いので、目にしたことのあるという方もいるのではないでしょうか?
2024年1月にはムーミンと新宿の街をウォーキングできるというキャンペーンが展開されていました。
また、新宿ウォール456の環境演出にはデジタルアート集団「Moment Factory (モーメントファクトリー)社」を起用。「新宿カラーバス(色彩に包まれる)」と名付けた、色・光・音の微細な変化により時々でその空間を一変させ、行き交う人々の心を豊かにしたいという想いを込めた空間コンセプトで演出を行なっています。
J・ADビジョン 新宿駅東西自由通路
新宿ウォール456の向いに位置する「J・ADビジョン 新宿駅東西自由通路」は、縦長のスマホディスプレイを思わせるデジタルサイネージ。こちらは350万円で全25面をジャックできるそうです。
上野広小路口ビジョン
2024年1月に発表された上野広小路口ビジョンは、1932年に落成した2代目上野駅舎のファサード横に設置。先述の新宿駅とは異なる屋外のビジョンとなっています。
高さ5m、幅9.5m、曲面角度110度で屋外型サイネージとしては最大級。3D映像放映にも適しているようです。こちらでは10分間のロール放映を採用し、時報コンテンツとオリジナルコンテンツが定期的に放映されています。
飛び出す3Dパンダが時報を伝える、という上野駅らしい時報コンテンツのアイデアも展開されています。
AKIBA“CAP”
新宿駅の活況を踏まえ、秋葉原駅でも「大型ビジョン×ショールーミング空間」一体型メディア<AKIBA“CAP”(アキバキャップ)>が開発されました。
AKIBA“CAP”という名称は、上部に幅30mの大型の湾曲サイネージ(帽子=キャップ)を冠した商業空間(顔=フェイス)という特徴から“CAP”と命名されたそうです。中央改札外正面という絶好の立地で、大型サイネージと商業空間を一体活用。新しい「体感型の価値訴求」を行える秋葉原駅ならではのショールーミングスペースとなる予定です。
LEDディスプレイ約60㎡で、新宿駅と同じように音声による演出や3D映像の放映が可能に。新宿駅ではアニメ、ゲームのジャンルのプロモーションが人気を博したため、次のターゲットとして秋葉原という土地が選ばれたのかもしれませんね。
JRが推し進めるBeyond Stations構想
こうした大型ビジョン・デジタルサイネージの進出はJRが推し進める「Beyond Stations構想」に基づくものと言えます。
「Beyond Stations構想」とは、人の生活における“豊かさ”を起点として、リアルの交流拠点である駅の強みを活かしながら駅空間の配置と機能を変革し、駅を「交通の拠点」から「暮らしのプラットフォーム」へと転換する構想です。
JR東日本企画は、秋葉原駅等はモデル駅の一つとして位置付け、「駅のビジネス創発拠点化を推進し、駅の持つ可能性をさらに拡げ、新たな収益確保と価値創造を実現する」と説明してします。
そういえば何十年も前、売店が少しあれば充実している印象があった駅ですが、現在はエキナカに商業施設があることも珍しくありません。駅は交通だけでなく買い物やエンターテインメントを楽しむ場としても、機能し始めています。
既に小田急も新宿駅に大型LEDビジョンを設置。その他、地下鉄虎ノ門ヒルズ駅にも新宿駅を思わせる大型ビジョンが設置されています。私鉄各社、地下鉄各社がどこまでこの流れに追随するかもまた、注目していきたいですね。
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