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文字のインパクトが強烈なCM
画像引用:https://www.advertimes.com/20241113/article480430/
こんにちは。ZOORELを運営する映像制作会社エレファントストーンです。
CMは映像である以上、映像に登場する人物やキャラクター、映像技術、音楽などにどうしても注目が集まります。しかし、忘れてはならないのが「文字」の存在です。文字は映像の中では「名脇役」と言って良いでしょう。フォント1つとっても、ブランディングに大きく影響があるものです。
例えば、スマートフォンでの視認性を意識する現在では、ほとんどのラグジュアリーブランドは同じようなゴシック体・サンセリフ体を使っています。何故ならば、明朝体やセリフ体は視認性がWebでは低いため認識されにくいのです。
では、CMではどのように文字を活用しているのでしょうか?今回は、「文字に注目が集まる」CMを紹介します。
ヒビケアシリーズCM「巨大パッケージ」篇
2024年11月8日より公開されたのがヒビパッドの新商品「ヒビケアパッド」の「巨大パッケージ」篇です。
今回の新作TVCMでは、岸優太さんがNumber_i結成後、初の単独出演。「ヒビケア」のテーマカラーである赤を基調とした背景に、スーツ姿でスタイリッシュな岸さんが登場します。「モーションコントロールカメラ」と呼ばれる高性能なカメラで撮影した、視聴者を惹きつけるダイナミックなカメラワークから映し出されるクールな岸さんの姿をご覧いただけます。
画像引用:https://www.advertimes.com/20241113/article480430/
このCMでは「お待たせ」「貼る?塗る?」など大きな文字が岸さんよりも大きなスペースを使って印象的にアピールします。
ひび割れ悩みアンバサダー役の岸さんが、「おまたせ」というシーンからCMはスタートします。その言葉も爽やかなのですが、背景に「おまたせ!」とドーンとフォントが背景に描かれます。岸さんの「あのヒビケアに、貼って治すパッドが登場!」のセリフにあわせ、ダイナミックにカメラが一気にトラックバックし、「ヒビケアパッド」の巨大パッケージがフレームイン。その後、「ヒビケアパッド」を持った岸さんの綺麗な手が映し出され、「逆T字型がすごい」、「水が染みない、痛くない」といった「ヒビケアパッド」のポイントをわかりやすくアピールしています。また、反対側の手では軟膏を差し出し、ひび割れ悩みに「貼る?塗る?」とクールに解決案を問いかける岸さん。
ダイナミックなカメラワークとフォントがこの映像の主役になっています。
Teachme Biz CM『文字だらけ篇』
文字通り、マニュアルが文字だらけでわかりずらいことをアピールしたのがTeachme Bizの『文字だらけ篇』です。
このCMではマニュアルが一度作成されると更新されずらいことに焦点をあてています。確かに「作成」はされても「更新・運用」となると話は別で、そこまで予算がなかったり、手が回らなかったり。仕事ではよく聞く悩みですね。
更新されない既存のマニュアルがいかにわかりづらいかを「文字」を主役にしたことで分かりやすく表現しています。ごちゃごちゃ感や何とかしないといけない感が文字を通してこっちに伝わってます。
いい茶こ 文字とリズム
最初の5秒間に注目したいのが「いいちこ」が手掛ける「いい茶こ」のCMです。なんと黒の背景に文字が出てくるばかりのこのCMは、2023年の公開から1年で約500万回再生がされました。
「いい茶こ」は「いいちこ」と緑茶の「香り」と「うまみ」がまろやかに調和した緑茶ハイのこと。その語呂感の良さを全面に出したCMは視聴者から「広告みて、いいね!!!と思い、今夜さっそく、いい茶こ!!」とコメントされるなど好評を得ました。
画像引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000049943.html
まとめ
映像における文字は名脇役として知られていますが、時には1人の“主役”として映像の中で輝ける存在でもあります。日常からCMの文字やフォントに少し注目をしてみると、新たな世界が開けるかもしれません。