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プロモーションの参考になる「PRアワードグランプリ2024」受賞作品をご紹介!

こんにちは!ZOORELを運営する映像制作会社エレファントストーンです。
先年の12月から1月にかけて、業界を問わず毎年さまざまな授賞式がおこなわれました。
そんな中、企業や団体の広報部門やPR会社が実施するコミュニケーション活動の中から、戦略性、独創性、専門性、成果などの観点で優れた事例を表彰する「PRアワードグランプリ2024」の表彰式&プレゼンテーションが2024年末に開催されました。
そこで本記事では、PRアワードグラプリ2024の受賞作品を厳選してご紹介します!
PRアワードグランプリ2024とは
PRアワードグランプリは、日本パブリックリレーションズ協会が主催する、優れたPR事例を表彰する賞です。
日本国内で最も権威のあるプロモーションに関する賞の一つで、PR業界全体を活性化し、企業と消費者、社会全体の架け橋となることを目的に毎年実施されています。
企業や団体が実施した優れたPR事例を評価し、広報活動の質を高めるために重要な役割を果たしており、今年度は80件のエントリーがありました。
PRアワードグランプリ2024 事例紹介
1.アルバイトの立ちっぱなし問題解決を目指す「座ってイイッスPROJECT」|株式会社マイナビ
2024年のグランプリは、マイナビバイトのCM「座ってイイッスPROJECT」が受賞しました。
このプロジェクトは、アルバイト中の立ちっぱなし問題の解決を目指し、座れるアルバイト環境の整備を推進する取り組みです。プロジェクトの一環として制作され、2024年4月に公開されたPRムービー「座ってイイッスPROJECT」では、立ち仕事の常識を見直し、座って働くことの利点や可能性を親子の何気ないやり取りを通してアピールしています。
CMの内容は、例えばレジの従業員が座って業務をおこなうシーンを描き、「その立ち仕事、座ってできるかも?」というメッセージを投げかけたもの。
従来の立ち仕事に対する固定概念を問い直し、労働環境の改善や多様な働き方の実現を目指す同社の取り組みが、見事に映像作品として昇華されていますよね。企業パーパスを視覚的に表現したコンテンツとしても大きな示唆に富んだ1本です。
2. 無名だったBtoBのニッチな下請け町工場を、毎月2000人以上が殺到する人気企業に変えた“ファンづくり活動”|株式会社 島田電機製作所
ゴールド賞は、島田電機製作所の「無名だったBtoBのニッチな下請け町工場を、毎月2000人以上が殺到する人気企業に変えた“ファンづくり活動”」が受賞しました。ユニークなプロジェクト名を持つこの取り組みは、全員広報の活動を通じて、企業の知名度とファンを獲得した事例として高く評価されています。
また、何かのファンとして応援する意味での“推し活”は、昨今大きなムーブメントになっていますが、同社では「推す」と「押す」をかけ合わせた独創的なプロモーション映像も制作しています。
島田電機製作所が2024年7月1日にオープンした「OSEBA」は、「押す」をテーマにした世界初の遊び空間。
上記ムービーは、訪問者は「押す」という行為を通じて、同社の技術力、創造性に触れることができるため、多種多様な施設内のコンテンツを分かりやすくビジュアルで伝えることを目的に制作されています。「OSEBA」というネーミングセンスや「押す」というコンセプト力の高さにとどまらず、視覚的にも洗練されており、楽しさを強調する施設紹介動画としても非常に参考になる1本です。
3.情熱があれば、だれでも音楽家。「だれでも第九」プロジェクト|株式会社 YAMAHA
本年のシルバー賞の中でもぜひご紹介したいのが、株式会社 YAMAHAの『情熱があれば、だれでも音楽家。「だれでも第九」プロジェクト』です。
障がいのある方々が音楽家として活躍できる場を提供する取り組みである本プロジェクトでは、AI技術を活用した「だれでもピアノ」を用いて、障がいのある3名のピアニストがオーケストラや合唱団と共演。ベートーヴェンの「第九」を演奏するコンサートを開催しました。
「だれでもピアノ」は、AIのアシストにより、ハンデや経験、年齢に関係なく、演奏者のイメージする演奏をサポートするシステムです。
2023年12月21日、サントリーホール ブルーローズで開催されたコンサートのアーカイブ映像やプロジェクトの詳細は、上記動画をはじめヤマハの公式YouTubeチャンネルで公開されています。
さらに、プロジェクトの舞台裏や参加者のインタビューを収めたムービーも公開されており、その情熱と取り組みの様子を知ることが出来ます。
障がいのある方々が音楽家として活躍する姿を通じて、音楽の持つ力と可能性を広く伝えた本プロジェクトは、YAMAHAの企業パーパスを見事なまでに反映しています。インクルーシブな社会実現を追求する企業プロモーションのモデルケースとも言える事例になっており、私たちに多くの示唆を与えてくれる1本です。
4. 世界そして未来へ。「ドン・キホーテ」の根強いネガティブイメージを変革する 5 年間のブランディング活動|株式会社ドン・キホーテ
株式会社ドン・キホーテは、『世界そして未来へ。「ドン・キホーテ」の根強いネガティブイメージを変革する 5 年間のブランディング活動』でシルバー賞に輝いています。
「世界」というキーワードが示しているように、日本国外も含めて600店舗以上の店舗を運営している同社では、年々グローバルなPR活動を強化。公式YouTubeチャンネルでは、各国に向けたプロモーション動画を適宜公開しています。
近年のドン・キホーテでは、多言語対応スタッフや翻訳機能を備えたセルフレジを導入し、免税対応店舗も多く、海外からの観光客にも便利にグレードアップ。
タイ語や韓国語をはじめマルチな言語に対応した上記動画では、店内の様子を分かりやすく伝えることで、店舗の混雑感・圧迫感や豊富すぎる品ぞろえに対する困惑など、文化の違いによるネガティブイメージを払しょくすることに成功しています。インバウンドを意識した施設紹介動画を考える上でも、重要な視点を提供してくれるコンテンツと言えるでしょう。
まとめ
以上、PRアワードグランプリ2024に輝いた受賞作品の中から、4プロジェクトを編集部の独断で選定して紹介いたしました。企業PRやプロジェクトの参考にしていただけたら幸いです!