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3年目の映像ディレクターが大切にしたい、いい企画・いい映像をつくるための“共感力”

こんにちは!エレファントストーンの福原です。
ディレクターとして入社してからもう3年が経ちます。「映像を通して、会社やサービスの魅力を広めたい」という企業のご担当者様とこれまでたくさんご一緒してきました。
どうしたらそんなお客様に喜んでいただけるような“企画”を立てられるのか。3年の経験を経て今は、何よりお客様に共感をすることが大切だと実感しています。今日は、私が大切にしているいい企画・いい映像をつくるために必要な共感力をテーマに、入社してからの3年間で身をもって学び日々実践していることを、等身大でお伝えできればと思います。
自己紹介と入社後3年間の変遷
本題に入る前にまずは私、福原 瀬菜の自己紹介をさせてください!
- エレファントストーン歴:3年目
- 役割:ディレクター
- 主な担当プロジェクト:会社紹介映像・プロモーションムービー・コンセプトムービー等
- できること:企画・撮影・編集の映像ディレクション
- 得意なこと:企画
普段は実写からアニメーションまで幅広く映像制作に携わっていますが、中でも企業のブランディングに関わるプロジェクトを多く担当しています。
肩書きとしてはディレクターですが、最近では「プランナー」と呼んでいただけることも増えてきました。ディレクターとしてさまざまな業務を経験してきた3年間。特に嬉しいのは、お客様から企画をお喜びいただける機会が増えてきたことです。ここに至るまでどんな変遷を歩んできたのか、簡単にご紹介しますね!
入社1年目「入社後半年で大型コンペを勝ち取る」
入社後は上司の元、企画から撮影、編集まで実務を通して一通りの映像製作業務を経験してきました。大学時代に商学部でベンチャービジネスを専攻をしており企業活動に関心があった私は、その中でもリサーチで企画に携わることも少なくありませんでした。
そして、次第にリサーチからそのまま企画アイデア出し・提案・受注と流れるように初めての一連のディレクションを任せていただけることになり、ディレクターとしての経歴がスタート。半年後には、とある大型コンペを任せていただいて勝ち取る経験も得られました。
入社2年目「ひたすら実践の修行期間」
2年目は上司のプロジェクトサポートから、自分がディレクターを担当するものまで、多様な演出手法・業界・映像用途のプロジェクトに携わりました。初めてのことが多かったので分からないことややったことのないことまでひたすら挑戦し、実践を詰んだ期間でした。
ここでは、撮影・編集のスキルや経験も磨きつつ企画力を高めるため、たくさん提案も行いました。
入社3年目「半数以上がプロデューサーのチームで、ヒアリング力がUP」
2年目まではディレクターチームに所属していましたが、3年目からは半数以上のメンバーがプロデューサーで構成されるチームに加わりました。(詳しくはこちらの記事をご確認ください)
プロデューサーという、ディレクターとは異なる役割を持つメンバーとチームになったことで、お客様や制作メンバーとの関わり方など大きな影響を受け、これまで以上にお客様との関わり方やヒアリングの仕方を意識するように。お客様との打ち合わせやヒアリングに参加する機会が増えていく中で、企業・サービスの伝えたい魅力がしっかりと視聴者に届くようないい映像をつくるために、お客様と同じ目線に立てる “共感力”を持つことを大切にしたいと感じるようになりました。
お客様と同じ目線に近づくために、共感力を生む3つのポイント
どうしたらお客様と同じ目線に立てるのか。ずっと考えながら経験を積んできた私が大切にしている共感力を生む3つのポイントをご紹介します。
ポイント① 共感は“リサーチ”からはじまる
プロジェクトが始まり、私が真っ先に行うことはその企業・サービスの “リサーチ”です。BtoB企業なら普段接点のない事業だからこその新たな発見、BtoC企業なら身近にこんな商品・サービスがあったんだという気づきが得られ、「もっと知りたい」という感情が入念なリサーチにつながります。
リサーチでは、企業や商品のWebサイトページ、理念が綴られているページ、新卒採用ページを確認。社内外に向けて発信されている “想い”や ”軸”、“歴史”を基準に【1:情報収集】→【2:情報整理】→【3:情報の咀嚼(自分なりの解釈に落とし込むこと)】を行います。
このようにしてリサーチを進めていくと「わかる」が増え、「わかる」が増えると自然とアイデアに結びついています。リサーチという初期段階を大事にすることで、お客様の想いの共感につながっていると考えています。
ポイント② “相手の想い”を引き出すヒアリング
「映像をつくりたい」もしくは「こういう映像にしたい」というところからプロジェクトは始まりますが、その背景には、そのプロジェクトを進行するご担当者様が解決したい何かしらの課題や目的があります。
「映像を通して、商品・サービス・事業の魅力をもっと多くの人に届けたい」
「映像を通して、ビジョンを実現するための仲間を増やしたい」など
“なぜを映像をつくるのか”というところに隠されたご担当者様の想いを、ヒアリングでできる限り詳しく引き出すことで、同じ想いで同じゴールを見て伴走していくことができると考えています。
そのためにも、①でお伝えしたリサーチをもとに自分なりに解釈した企業・サービスの魅力をお伝えすること。そしてその魅力をどのように映像で表現していくのかの仮説をもとにお話しして、ご意見をいただきながらすり合わせを行い、「なぜ」映像をつくるのかの部分を深堀りできるようにしています。
ポイント③ あえて、“個人的な意見”をアイデアに取り入れる
いざ企画案を考えていくとなった際、効果的な映像をつくるために、論理的な考え方やアプローチはもちろんとても重要だと思います。そこにプラスαとして、1人の人間として福原の “個人的な意見”を取り入れることを大事にしています。これによって、より人の感情に寄り添った、踏み込んだおもしろい映像がつくることができると考えています。
また、自分だけではなく制作メンバーやお客様に対しても「(1人の人間として)個人的にどう思いますか?」とお伺いすることも、とても大切だと最近改めて感じています。
そうすることにより、今まで気づかなかったことに気づくことができますし、何よりアイデアの幅がぐんっと広がります。より幅広い選択肢の中から、目的に合わせて最適な表現を見つけていくことができると実感しています。
共感力からいい企画・いい映像を
私のこれまでの経験から、ご紹介した3つのポイントを通じた共感力を大切にすることで、企画からその後の納品までのプロセスを通してお客様の目線により一層近づくことができていると感じています。
お客様と意見や想いを伝え合う関係性になれれば、視聴者にも魅力がしっかりと伝わる映像になり、映像公開後も、プロジェクトに関わった方々から広まり、より多くの人に映像を見ていただけるようになると思います。実際にこれまで携わったプロジェクトの中には、「採用ムービーを公開してまもなく、映像を見て応募がありました」「社内の他の担当者・部署の方からも絶賛されましたよ!」などの嬉しいお声をいただくことがあります。
これからもお客様の目線に近づくことを大切にし、いい企画からいい映像を、お客様と一緒につくり上げていきたいと思います!