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動画SEO(VSEO)対策
タグとハッシュタグの活用法
Googleで検索をすると、キーワードによっては検索結果にYouTubeの動画が表示されます。これにより、YouTube内での検索だけではなく、Google検索からも動画への流入が見込めるようになりました。
試しにGoogleで「企業紹介動画」と検索してみると、リスティング広告の下に以下のようにYouTubeの動画が並んで表示されます。(2019年4月時点)
YouTubeやGoogleなどのプラットフォームで動画を検索結果上位に表示させるための対策を「VSEO(Video Search Engine Optimization=動画検索エンジン最適化)」といいます。今回は簡単にできるVSEOのポイントをご紹介します。
タグが再生回数を伸ばすために欠かせない理由
「タグ」はYouTubeで動画を登録するときに設定ができる、付箋のようなものです。意味通り、ユーザーが求めている動画を見つけやすくする役割を担っています。本に付箋を付けて自分が求める情報を見つけやすくするのと同じですね。
現在、タグは投稿者しか確認できない形になっています。検索にかけたときにヒットしやすくするためにも、動画に追加できる説明的なタグのSEO対策は欠かせないといえるでしょう。
タグを考える際に欠かせない、VSEO対策ステップ
インターネットで調べものをするのが当たり前の今、VSEO対策をするかしないかは、認知度やPR効果に多大な影響を与えます。
もっとも大切なのは、ユーザーがどんなキーワードで検索をかけるかを知ること。検索回数の多いワードを選べば、それだけ動画を見てもらえる確率が高くなります。ですが、そういった頻繁に使われるキーワードには競合が多く、逆に見つけにくくなってしまうことも……。そのため慎重に選ぶ必要があります。
STEP1:『Googleキーワードプランナー』で、キーワード候補を挙げる
まずは、アップロードする動画に、どんなキーワードが合うかを書き出しましょう。次にGoogleキーワードプランナーを使い、自身が挙げたキーワードに対してどのくらいライバルがいるのか、実際にどんなキーワードが検索されているのかを調べてください。
これを利用することで、「動画 面白い」といった、よく検索される2語以上の組み合わせを知ることができます。一つひとつ検索にかけ、キーワード候補を絞っていきましょう。
STEP2:サジェスト検索でキーワードを決定する
YouTubeの検索バーに「動画」と入力してみてください。「動画 編集」「動画 素材」「動画 作り方」……といった、さまざまな組み合わせが表示されるはずです。こういった用語の組み合わせを調べる方法を、サジェスト検索といいます。実際にどれほどの競合がいるのか、他の動画はキーワードをどう使っているのかを知ることができます。
早速、候補に挙げたキーワードをYouTubeの検索バーに入れましょう。検索結果からライバルチェックを行います。そこで全く同じキーワードをタイトルに含んでいる動画が何個あるか調べてください。ライバルが少ないほど、後発参入しても上位表示できる可能性は高くなります。
STEP3:タグだけでなく、タイトル・説明文にもキーワードを
Googleキーワードプランナーやサジェスト検索で決定したキーワードを、タグだけでなく、タイトルや説明文にも入れていきましょう。競合の少ないキーワードを中心にすることをお忘れなく。候補に挙げたキーワードを中心に、多くても10個までのキーワードを含めるといいでしょう。
タイトルや説明文には、入れると決めたキーワードを確実に盛り込むようにしましょう。特に見るか見ないかを判断するタイトルは重要です。クリックしたくなるような、注意を引きやすいキャッチーなものを意識してください。
再生回数が多い動画や、Webメディアで話題の記事のタイトルを参考に、「これだったら、思わずクリックしたくなる!」と自身が感じるものを考えましょう。
ハッシュタグで動画を見つけてもらいやすくする
ハッシュタグとは、冒頭に#(半角シャープ)をつけた文字列のこと。最近は調査や情報収集をする時に、ハッシュタグ検索をする(タグる)ことも主流になりつつあります。
主にTwitterやInstagramなどのSNSで利用するイメージかもしれませんが、YouTubeでも利用可能になりました。上述したタグは投稿者しか確認できない一方で、ハッシュタグは視聴者も確認できる形になっています。
YouTubeのタイトルや説明文にハッシュタグを追加すればハイパーリンクされるので、視聴者はクリックすると類似した動画を見ることができます。そのため、上手に活用すれば視聴者に動画を見つけてもらいやすくなるというわけです。
タイトルにハッシュタグが含まれていない場合は、説明文に追加したハッシュタグのうち最初の3つがタイトルの上に表示されます。
また、1本の動画に対してハッシュタグを追加できるのは15個未満です。
「動画検索でのハッシュタグの使用」のページによると、15個以上追加するとその動画のすべてのハッシュタグが無視されるとされています。また、数が多すぎる場合は動画が削除される可能性もあるのでご注意ください。
キーワードが再生回数を決める
魅力的な動画を作ったからといって、再生回数が増えるとは限りません。タグが活用できておらず、基本的なVSEO対策をしていなければ、検索結果に表示されることもない動画になってしまうのです。
どういうキーワードでタグやハッシュタグを設定したらいいのか、しっかりと検討しましょう。そうすれば再生回数が伸びるだけでなく、話題の動画として取り上げてもらえるかもしれませんよ!