HOW TO・TIPS
フォントの基礎知識と管理の話
【映像制作×フォント勉強会 第1回】
エレファントストーンで開催された「フォント勉強会」の内容を5回に分けてお伝えしていきます。第1回目の今回はフォントの基礎知識と管理についてです。フォントは映像のクオリティにも影響する非常に大切な要素なので、いいフォントを選択する必要があります。
「フォント」って何?
そもそもフォントって何なのでしょうか。goo辞書によるとこんな風に記載されていました。
活字で、同一の書体・大きさの、大文字・小文字・数字・記号などの一揃い。または、コンピューターで使われる書体データのこと。
——goo辞書
いいフォントと悪いフォントの違い
これまでAdobe Premiereのレガシーのタイトルデザインは、なかなか映像に使えるようなのものがありませんでした。
ただ、最近のアップデートによりタイトルデザインが変更され、以前よりも少しだけ使いやすくなりました。
見比べてみるとその違いをお分かりいただけるかと思います。では、いいフォントと悪いフォントは何が違うのでしょうか?
簡単にいえば、きれいか、そうでないか、という違いです。
手書きの文字でもきれいではない文字は読みづらいもの。フォントは手書きの文字ほどの差は出ないものの、きれいなフォントからそうでないフォントまで、さまざまあります。
よくきれいではないフォントだと言われているのが、「MS ゴシック」。MSと表記があるようにMicrosoftのフォントです。近年はMicrosoftのフォントも少しずつ使いやすいデザインになってきてはいるものの、MSゴシックは主にプログラミングで使用されるものなので、デザイン性には優れていません。
文字がアンバランスだったり、太さがばらばらだったり、柔らかさがなく直線的すぎたりしていて、読みづらいんですね。
反対に、いいフォントは文字の太さやサイズ、バランスが整っていて、きれいに見えます。映像で使用する場合は、デザインで使用されるきれいなフォントを選択することが大事です。
加えて、英文に和文のフォントを使用するのは避けることをおすすめします。和文フォントに含まれるアルファベットはあまり美しくないケースが多く、文字間もばらばらで読みにくい傾向にあるためです。
フォント管理をする「Font Book」
MacのFinderで”アプリケーション”を選択し「Font Book」と検索するとソフトが出てきます。これを開くと、各々のPCに入っているフォントがずら〜っと表示されます。ここでフォントの整理や管理をすることができます。
次回予告
今回はフォントの基本中の基本の部分をみてきました。次回はフォント選びの重要性とデザインについて、もう少し詳しくお伝えする予定です。
▼フォント勉強会
第2回:フォント選びのポイントとデザイン
第3回:フォントの種類と省略記号
第4回:フォントのライセンスとデジタルフォントの流れ