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Instagram「ストーリーズ広告」の動画クリエイティブ制作で注意すべきこと

Instagram「ストーリーズ広告」の動画クリエイティブ制作で注意すべきこと

2018年6月に、「世界中で月間アクティブユーザー数が10億人を突破した」と発表したInstagram。日本では20代女性を中心に幅広い年代へと人気が拡大しており、企業のマーケティングツールのひとつとしてもよく活用されるようになりました。

そうした中、最近多くの企業が着目しているのがInstagramの「ストーリーズ広告」です。実際にエレファントストーンでも動画広告を制作しましたが、「ストーリーズ広告」ならではの3つの注意点があることが分かりました。

ストーリーズ広告とは

Instagramのストーリーズは、2016年8月に追加された機能です。フィードとは異なり、アプリの画面上部に投稿者の円形アイコンが表示され、それをタップして閲覧します。写真を投稿するとデフォルトで5秒表示され、動画の投稿は15秒までという制限があります。

そんなストーリーズの最大の特徴は、24時間経過すると自動的に投稿が消えるところ。日常の何気ない写真や動画を、フィードよりも気軽に投稿できるとあって、ストーリーズ機能をメインで使用しているユーザーも少なくありません。

Instagramには数種類の広告フォーマットがありますが、ストーリーズ広告はその名の通りストーリーズに配信される広告を指します。ユーザーがストーリーズを再生する際に、投稿と投稿の間に自然と差し込まれます。配信するユーザーの属性を設定したり、画面を上にスワイプしてリンク先に飛ばしたりすることも可能です。

ストーリーズ広告向けの動画クリエイティブ制作の注意点

こうしたストーリーズ広告向けの動画を、実際にエレファントストーンでも制作しました。その際に3つの点に注意したのですが、これらのポイントは他の案件にも活かせるので、今後ストーリーズ広告用の動画制作を検討している企業様の参考になればと思います。

1:ストーリーズのフォーマットに合わせる

ストーリーズ広告は2017年3月に提供が開始されたばかりです。そのため、エレファントストーンの実績としても、前例がほぼない状態での制作でした。

まずはストーリーズ広告のデザイン仕様を確認したり、実際にストーリーズの画面を見たりしながらフォーマットを入念にリサーチし、制作に反映させました。

アスペクト比: 9:16および4:5~1.91:1
最長期間: 15秒
最大ファイルサイズ: 4GB
動画の最小幅: 500px
対応動画タイプ: .mp4、.mov
動画の画質: H.264圧縮、正方形ピクセル、固定フレームレート、プログレッシブスキャン
音質: ステレオAACオーディオ圧縮、128kbps+
音声: 任意
キャプション: ご利用いただけません。字幕やキャプションは動画ファイルの一部とする必要があります。
──Facebookヘルプセンター>ストーリーズ広告のデザイン仕様

そして特に注意したのが、画面左上に表示される「アイコン+アカウント名」と、画面下部に表示される「メッセージ送信」の部分。これら2つを避けるように制作しました。(赤く囲んだ部分がそれに当たります。 ※こちらは広告で制作したものではありません)

Instagram「ストーリーズ(Stories)」

2:ストーリーズの特性を意識する

ストーリーズ広告は、パッと表示された時に興味を持ってもらえなければ、すぐに読み飛ばされてしまう可能性が高いです。ユーザーの目に留まり印象に残るような映像にするためには、フォントや文字サイズにも気を配らなければなりません。

当初は文字を「明朝体」で制作していましたが、「ゴシック体」のほうが視認性に優れているためInstagramとの相性が良いと判断。制作過程でフォントを変更しました。

また、ストーリーズ広告はハッシュタグを設定することも可能。あらかじめクライアントに確認をし、ハッシュタグを使用する場合はそのスペースを確保する必要があります。

3:公式アカウントとトンマナを揃える

Instagramは投稿に統一性を持たせることで、そのブランドのイメージや世界観が構築されます。そのため、通常のフィードの投稿とまったく異なるデザインのストーリーズ広告を出稿してしまうと、イメージや世界観を崩してしまうことにもつながりません。

企業の公式アカウントのフィードやストーリーズの投稿を事前にしっかりと確認し、デザインのトンマナを揃えて制作することが大切です。エレファントストーンでは、認識のズレが生じないように、SNS運用をしている担当者様と打ち合わせでイメージのすり合わせを重ねました。ユーザーに違和感を与えないストーリーズ広告に近づけられるといえます。

Instagramの利用者は拡大中

フェイスブックジャパンは2018年9月に、日本におけるInstagramコミュニティが2900万人を超えたと発表しました。

国内のデイリーアクティブアカウントの70%がストーリーズを使用していること、また、1日あたり700万件のストーリーズ投稿がシェアされていることも同日に発表しています。これまでさまざまな機能追加やアップデートをしてきたInstagram。今後の動向にも目が離せません。

違和感を感じさせない広告制作を

縦長フルスクリーンで表示されるストーリーズ広告は豊かな表現が可能です。
1:ストーリーズのフォーマットに合わせる
2:ストーリーズの特性を意識する
3:公式アカウントとトンマナを揃える
この3つのポイントを押さえながら最大限の成果を生み出すよう、エレファントストーンでは今後も映像の表現方法を工夫していきたいと思います。

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この記事を書いた人

ZOOREL編集部
エレファントストーンが運営する「ZOOREL」の編集部です!映像のトレンドにまつわることなどをピックアップしてご紹介します。

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