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フォントのライセンスとデジタルフォントの流れ
【映像制作×フォント勉強会 第4回】

フォントのライセンスとデジタルフォントの流れ 【映像制作×フォント勉強会 第4回】

第3回ではフォントの種類と省略記号について取り上げました。今回は、フォントのライセンスとデジタルフォントの流れについてご紹介いたします。

使用許諾

動画にテロップを入れる場合、たとえ正規に購入したフォントだとしても、何にでも使えるわけではありません。フォントには、メーカーと製品ごとに使用許諾が設定されています。
特に注意が必要なのはダイナコムウェアのフォントです。

映画、テレビ番組、CM、デジタルサイネージ、ビデオ、DVD、ストリーミング動画(例:動画投稿サイト)などでのテロップやメニュー画面に関して、別途許諾が必要とされています。

※詳しくはダイナコムウェアの公式ホームページをご確認ください。

使用許諾の範囲はフォントメーカーによって異なります。必ず使用する前に確認しましょう。上述したダイナコムウェアに加えて、モリサワ、フォントワークスのフォントは使用する機会が多いのでご注意ください。

デジタルフォントの流れ

▼PostScriptフォント(アドビシステムズ)
前回の記事でTrueTypeとOpenTypeのフォントについて説明をしましたが、元々はPostScriptフォントというアドビが作ったフォントが存在していました。

▼TrueTypeフォント(アップル→マイクロソフト)
その後、アップルがPostScriptに対抗するかたちで開発したのがTrueTypeフォントです。アップルはマイクロソフトに無償で技術供与をし、WindowsではTrueTypeは標準的なフォント形式となりました。

▼OpenType(マイクロソフト+アドビ)
アップルが開発したTrueTypeの拡張版として、マイクロソフトとアドビによって共同開発されたのがOpenTypeフォントです。

フォントにはこの他にもたくさんの形式がありますが、デジタルフォントの大まかな流れは上記の通りです。

代表的なフォントメーカー

・モリサワ
新ゴ、太ゴB101、中ゴシックBBB、新丸ゴ、じゅん、リュウミン、教科書ICA、ネオツデイ、アンチックAN

・フォントワークス
学参丸ゴ(この書体は、フォントワークスの会員制サービスである「LETS」で提供されている。)

・ダイナコムウェア
DF教科書体R

・イワタ
イワタ教科書体、イワタ明朝体、イワタゴシック体、イワタ丸ゴシック体、イワタ新ゴシック体

・モトヤ
モトヤKJ学参ゴシック、モトヤKJ学参明朝

・タイプバンク
TBUD学参丸ゴシック

次回予告

次回でフォント勉強会は最終回。最後は「知っておきたいおすすめフォントまとめ」をご紹介します!


 

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