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スポーツブランドのファッションムービーがかっこいい。映像の最先端!?

スポーツブランドのファッションムービーがかっこいい。映像の最先端!?

かつて、ファッションブランドの魅力を伝える主役は写真だった。

しかし、YouTubeやSNSの浸透に伴い、動画がその役割に取って代わろうとしつつある。ブランドや作品のオリジナリティを印象づけるような凝った映像が増えてきたのも、近頃のブランド発信動画の傾向といえる。

さまざまなファッションムービーがある中で、今回は有名スポーツブランドが発信しているファッションムービーにフォーカスし、その魅力を紹介していきたいと思う。

(ここでいう「かっこいい」の定義は、筆者の個人的な感覚)

王道のかっこよさ。【NIKE】

▼NIKE Air Max Day ‘18

鉄板スニーカーのひとつといえば「ナイキ エア マックス」シリーズ。 その記念すべき初代モデルの「ナイキ エア マックス 1」が発売された3月26日を祝うべくして、世界規模で開催されているキャンペーンが「AIR MAX DAY」。これは、その2018年版に展開された映像広告だ。

おしゃれアーティストのMVのような世界感で、映像への没入感がすごい。未来を感じさせるテイストの中に、どこか懐かしさを覚える雰囲気が秀逸。

毎秒変わっていく画面の全てが、アートを感じさせ、惹き込まれていく。

一体どんなプレゼンをしたらこの映像企画が通るのか……! やっぱりNIKEはかっこいい。

実写とアニメーションの融合が見事。【adidas】

▼adidas Ultraboost 19

この映像は、ランニングシューズ「UltraBOOST 19」の広告だが、「走る」という行為を、実写とアニメーションを使い、すごく魅力的に表現している。

老舗スポーツブランドだからこそ、その行為を深く理解し、上手く映像表現へ昇華できるのだと思う。

adidasは、若者を中心にファッションブランドとしても人気が高いので、発信している映像も若者をターゲットにしたテイストが多いが、作り出される映像は常に挑戦的で刺激的。こんな編集ありなんだ……と筆者もよく勉強させられることが多い。

こんな感じだっけ・・? 意外性のある【PUMA】

▼PUMA “cross the line”

PUMAが香水を売ってるって知ってました?

ハイブランドのファッションムービーかと思ったら、PUMAの香水のCM。初めてこのCMを見た時、「え?PUMAかっこいい。欲しい」って思った。広告の力ってすごい。

PUMAは、NIKEやadidasに比べ、アパレルラインが弱いイメージがあったが(個人的感想)、ここ近年の映像広告で見事にそのイメージを払拭したと思う。

▼PUMA – Limitless

このCMは、ヨヴァン・B・トドロヴィッチという映画監督がディレクションを担当しており、アジア(中国)展開向けに制作。

映像から醸し出されるアジア人の危険さと、ロゴの力強さが合間って、ブランドの価値を引き立てている印象を受ける。

コンセプトが面白い!【Reebok】

Reebokのブランディングムービー。スポーツに励む人々の「手」をモチーフに映像が展開されていく内容。

映像を見終わった後にスポーツがやりたくなった。Reebokが掲げる理想や信念が、ひしひしと伝わってくるような、非常に優れた映像となっている。まさにブランディングムービー。

テーマがわからん・・でも最高。

ラストは、テーマよくわからないけど、テンションの上がるかっこいい映像を紹介。

▼adidas Originals X Alexander Wang

ん? どゆこと? 世界観ムズッ……! と思うかもしれないが、それがこのブランドの世界観だと思っている。「Alexander Wang」はこれでいい。

 

▼REEBOK | ALWAYS CLASSIC


素敵なブランディングムービーがあったかと思えば、まるでシュルレアリスムのような不思議な映像も発信しているReebok。

ただ、共通していえるのは、かっこいいということ。

まとめ

スポーツブランドはコンセプトが比較的似ている分、常に新しい広告でユーザーを惹きつける必要がある。同時にそこで使用される映像も常に目新しさが必要になってくる。

総じてクリエティブに関わる人々はトップクリエイターであることが多い。それはつまり、各ブランドが発信する映像は、最先端の映像であるといっても過言ではないかもしれない。

似たようなデザインの商品がすぐに低価格で売り出され、ブランドの重みが通じなくなってしまう「コモディティ化」がファッションの世界のみならず映像業界でも広がる中、ブランドや企業は、消費者の記憶に残る「物語」や「メッセージ」に説得力を見いだそうとしている。

従来は新商品告知を兼ねたぼんやりしたイメージ露出が多かったが、近頃はブランドの立ち位置やフィロソフィー、独自性などをシンボリックに伝える映像表現が重視されている。

▼かっこいい映像にまつわる記事はこちら
”かっこいい”映像作品の生み出し方
スポーツと最新技術の映像はここまできている(フェンシング)

この記事を書いた人

山部哲也
エレファントストーンのディレクター/マネージャー

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