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窓ガラスがディスプレイに、テレビが透明に!
SF映画のような現実がすぐそこ
最近、電車の窓やドア上の車内ビジョンやタクシー後部座席のタブレットなど、動画や映像を配信するシーン、手法が多様化しています。そんな中、新たなディスプレイが関心を集めています。2019年5月15日にAGC(旧 旭硝子)が窓ガラスに透明のディスプレイを組み込む技術を発表しました。今回はこの透明ディスプレイの機能や活用シーンをご紹介します。
透明ディスプレイの機能
この透明ディスプレイは電源があり、電源を入れることで窓ガラスに映像を表示します。外の景色を楽しみつつ映像を見ることができます。また映像だけではなく、天気の表示や次の停車駅の表示も可能。
AGCによると「今後は映像を表示させるだけでなく、窓を通して様々な情報を入手できるよう、タッチ機能などインタラクティブな機能を新たに追加する予定」とのこと。実際に中国では今年6月に次世代の地下鉄列車のテスト運行が行われました。
中国中車が次世代地下鉄車両を公開🚇
炭素繊維でできた車体や窓がタッチパネル仕様になっているなど未来感あふれるつくりになっています✨ pic.twitter.com/MUBhyzSIgP— にっしー(上海情報) (@nissiyahoo) September 10, 2018
この列車の車窓はタッチパネルになっており、窓に触れるとネットに接続し、ニュースやテレビ番組を見ることができます。日本でも近い将来、導入されるかもしれませんね。
透明ディスプレイの活用シーン
透明ディスプレイは、列車やバスなど交通機関の窓ガラスに適用予定です。窓の上部のみ表示するものやガラスの両面に映し出すことが可能なものなどさまざまなタイプがあります。
例えば飛行機内の窓にも適用されれば、雲の上からの景色を楽しみつつ、透明ディスプレイで行き先の情報を調べられたら便利ですね。
今後の幅広い場面での実用が楽しみです。実際、交通機関以外にも、観光名所や博物館などで活用されていくことが想定されています。
こんな透明ディスプレイの技術開発も進行中
透明ディスプレイのさらなる技術開発が注目されています。記事の前半でご紹介した窓ガラスの他に、現在の透明ディスプレイの実用例や期待の商品についてもご紹介したいと思います。
・透明液晶ディスプレイ
2019年9月にパナソニックは電源を切ると画面が透明になるテレビを発表しました。百聞は一見にしかずということで、こちらの動画をご覧ください。
近未来感がすごい……!
テレビとして使用しない際は、お洒落なインテリアになり、また必要な高さに移動することもできます。見た目だけではなく機能面でも優れている最新のテレビです。こちらの商品は2020年にアジアで発売予定。
パナソニックの他の透明ディスプレイについてはこちらの記事でも紹介しているので、あわせてご覧ください。
・円筒透明ディスプレイ
SONYは2019年7月に円筒透明スクリーンディスプレイを発表しました。
透明な円筒型のホログラムディスプレイに映像を映すと、360度どこからでも視聴ができます。高い透明度を維持しつつ、高輝度の映像を投影することが可能です。
まとめ
透明ディスプレイはこれまでも発表されてきましたが、窓ガラスという日常にあるものにディスプレイ機能を適用することは、世界に先駆ける技術です。導入のイメージ画像にあるように、列車内の窓に広告が映し出される、まるでSF映画のような日常がやってくる日も近いのかもしれませんね。
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