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「ポーランド映画祭2019」11/10より開催、注目の映画作品は?

「ポーランド映画祭2019」11/10より開催、注目の映画作品は?

秋も深まりをみせて肌寒くなり、いよいよ冬の足音が近づいてきましたが、映画好きにとってこの時期は、映画祭で賑わうたいへんホットな季節でもあります。

先日開催された東京国際映画祭を皮切りに、個性的で面白いイベントが目白押しの11月。今回は、そんな中でもおすすめの映画祭を少しピックアップして簡単にご紹介したいと思います。

まずはポーランド映画祭編です。

国交樹立100周年! 文化・国家遺産省が本気で主催する「ポーランド映画祭2019」

☑日程
11月10日(日)~11月23日(土) 1日4作品上映(月曜休館)

☑会場
東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内)

☑ポーランド映画祭2019予告

☑みどころ

ポーランドと日本はつながりが深く、今年でなんと国交樹立100周年!

その記念イベントとしても開催されるポーランド映画祭2019は、最新のポーランド映画からクラシックな名作まで一堂に勢ぞろいで、かなり本気度が高いです。

本映画祭は、ポーランドの文化・国家遺産省傘下の国立文化研究所が主催、ポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督が監修と格式が高く、2012(平成24)年にはじまってからというもの、今年で8回目の開幕をむかえます。

そのラインナップはレアで重厚。多種多様な魅力にあふれたポーランドの”旬”を届ける「ポーリッシュ・シネマ・ナウ!」では、ジャパンプレミアム上映となる5作を含む6作品が公開され、また「ポーランド民主化30周年記念」プログラムでは、共産主義政権下で製作されたコメディー「月曜日が嫌い」らを紹介。

ポーランドを代表する世界的な巨匠アンジェイ・ワイダ監督の作品も、フョードル・ドストエフスキーの名作「白痴」を下敷きにした『ナスターシャ』をはじめ長短編合わせ3作品がピックアップされ、「追悼上映」では、昨年亡くなったカジミェシュ・クッツ監督の「沈黙の声」(1960年)、今年亡くなったリシャルト・ブガイスキ監督の「尋問」(1982年)がセレクトされています。

ポーランドといえばショパン・コンクールをはじめクラシック音楽では先進国の一つですが、映画もなかなかのもの。バラエティに富んだラインナップの作品を通じて、ポーランドの過去と現在、そして未来を見渡すことができる、充実のフェスティバルなので、ぜひ足を運んでみてください。

☑おすすめ作品

『COLD WAR あの歌、2つの心』
11/15(金)19:00~、11/21(木)12:50~

アカデミー賞監督賞・撮影賞・外国語映画賞ノミネート、21世紀ヌーヴェル・ヴァーグの傑作!

ポーランド/2018/88分
監督/パヴェウ・パヴリコフスキ
配給/キノフィルムズ

ポーランド映画界は、1950年代半ばに現れたワイダ、コンヴィツキといった天才的な巨匠たちによって牽引され、国際的に高く評価されるようになりました。それに続いて1960年代にはポランスキーやスコリモフスキ等が登場。彼らによる革新的な映画は、世界各地で巻き起こったニューウェイブの流れのなかでも注目すべきものであり、その後も活躍を続ける数多くの著名な映画人を輩出しています。

今回一押しの『COLD WAR あの歌、2つの心』は、そうしたポーランド映画界の伝統を汲んでおり、ポーランド、ベルリン、ユーゴスラビア、パリと冷戦下の欧州を舞台に、激動の時代に翻弄された男女の狂おしい恋愛を、ヌーヴェル・ヴァーグを髣髴させる美しいモノクロ映像と名歌で描き出した、珠玉のラブロマンス。

「最早、マジックとしか言いようがない。」と是枝裕和監督が大絶賛しており、本年度のアカデミー賞監督賞・撮影賞・外国語映画賞候補にもなった本作。映画ファンなら必見です!

ポーランド映画祭 公式サイト:http://www.polandfilmfes.com/

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この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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