HOW TO・TIPS
フォトグラメトリで写真から3Dモデルを作ってみた!
こんにちは、エレファントストーンの馬場です。みなさん、フォトグラメトリって知っていますか?
簡単に言うと、複数枚撮った写真を元に3Dモデルを作る技術で、小さなものから建築物まで3Dモデルに出来ちゃう手法です!
私も趣味で手を出しているので、今回はこちらを紹介しようと思います。そこまで難しいことはなく、専用のソフトがあれば誰でも出来てしまうので、もし興味を持ったらぜひチャレンジしてみてください。
早速ですが、今回作ったものがこちら。
象のぬいぐるみです。
弊社オフィスには象がモチーフのインテリアがちらほらと。カタチはもちろん、表面の毛糸っぽい質感までリアルに再現されています。これこそフォトグラメトリの魅力ですね!
では、実際にどうすれば出来るかを解説します。
1.写真の撮影
ピンボケしたり、ブレたり、色が極端に変わってしまうと正しく計算できなくなるので注意が必要です。対象の周りをなるべく360度ぐるっと回るようにまんべんなく撮っていきます。何枚撮ればいいということはないようですが、推奨されるのは隣り合った写真と被っている領域が60%程度あることだそうです。
今回は123枚撮影しました。
2.ソフトに読み込み、解析
私はMetaShapeというソフトを使用しています。フォトグラメトリをするソフトがいくつかありますが、基本的な作業手順は変わりません。
(1)撮影した写真を全て読み込みます。ドラッグアンドドロップでOKです。
(2)ワークフロータブから写真のアラインメントを選択します。
計算が始まります。しばらく待つと、どの位置、どの角度から撮影したのかが解析され、こんな感じで点の集まりが生成されます。
(3)次にリージョンボックスという四角い箱(見づらい細い線で描かれている立方体です)の大きさを調整して、自分が3Dモデルにしたい領域を決めます。これを決めてあげないと、写真で写っている範囲が全部計算されてしまいます。
(4)先ほどと同じワークフロータブから高密度点群の生成を選択します。
しばらく待つと、もっと密度の高い点の集まりになります。形が見えてきましたね!
(5)あとはメッシュの生成、テクスチャの生成と進めば完成です!
問題なければファイルタブからエクスポートしましょう。形式に迷ったらobjにしておけば大丈夫です。
3.Stylyにアップロード
出力した3Dモデルは、せっかくなのでみんなに見せたいですよね。StylyというWebサービスがあり、簡単に自分の3Dモデルをアップロードしたり、ブラウザ上で他の3Dモデルと組み合わせ、世界中に発信できたりします。
動画をYouTubeにアップする感覚です。この記事の一番上の3Dモデルを表示していたビューワーがこれです。
どうですか? 「今はこんなこともやろうと思えばできちゃうんだー」と、新しい刺激になったり、フォトグラメトリにチャレンジするきっかけになったりしたら幸いです。
▼以前制作したフォトグラメトリを用いた作品です