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スポーツ界が今できること、「動画配信」が加速中!
新型コロナウイルス終息の気配がなかなか見えません。その影響はスポーツ界にも大きく及び、各種競技でのリーグ中断・大会中止の決定が相次いで発表されています。
著名な選手・関係者の感染を告げるニュースも連日のように飛び交い、先行きの見えない不安に包まれるなか、スポーツ界では現状を乗り切るために「今できること」として、動画コンテンツを活用した様々なファンサービスが広がりを見せています。
では、具体的にどのようなものが話題を呼んでいるのでしょうか? 今回は、サッカー、野球、バスケットファンの間で特に人気の何本かをこ紹介していきたいと思います。
サッカー 若き天才が華麗なテクニックを披露して話題に
「Stay At Home Challenge(おうちで挑戦)」の掛け言葉のもと、トイレットペーパーでリフティングをする動画が大流行しているサッカー界。
誰もが知る世界ナンバーワンのメッシ選手をも巻き込み、スポーツ界で大きな話題になっていますが、日本でもJFA(日本サッカー協会)が音頭をとり、有名選手たちが自慢のテクニックをSNS動画で披露し、ファンにエールを贈っています。
目を疑うサーカスのようなテクニックを披露してくれたのが、18歳にして世界トップともいわれるスペインリーグで活躍し、日本サッカーの未来を背負って立つ逸材・久保建英選手。
一度見ただけだと何をしているのか少しわかりづらいかもしれませんが、何度か繰り返してみるとトイレットペーパーを空中に浮かせ、外から内、内から外と左足を回していることがわかります。
幼いころから「天才」の名をほしいままにしている技巧派の選手だけあって、そのテクニックもやっぱり超絶です。
あのレジェンド選手を深堀り
トップ機構のJFAだけでなく、Jリーグの各クラブチームもリーグ中断にあたって、ファンに向けた動画コンテンツの制作に取り組んでいます。動画編集はエレファントストーンが担当させていただきました!
川崎フロンターレでは、日本代表としてワールドカップにも出場したレジェンド中村憲剛選手にフォーカス。「好きなラーメンは?」「月のお小遣いは?」「Bishを好きになった理由は?」といったファンの素朴な質問に色々と答えています。
コアなファン向けではありますが、テレビや雑誌よりも距離感が近いYouTubeの強みを生かし、普段知れないトップアスリートの素顔にギュッと迫った魅力的なコンテンツです。
質問者の方も笑みが絶えず、和やかでゆるい空気感がとても素敵。インタビュー動画づくりの参考にもどうぞ。
野球 あの超至宝が家でできるトレーニングメニューを公開
開幕再延期が確実となったプロ野球では、各チームが様々な動画コンテンツをSNSにアップしています。
そんな中、千葉ロッテマリーンズでは、球団公式チャンネルが3月10日から継続的に選手のトレーニング動画をYouTubeで公開。
超大型ルーキーとして注目を集める佐々木朗希選手も、マシーンを使わず「家でもできる簡単トレーニング」をこれまでに5本ほど披露。どれも試合に必要な筋肉を鍛える実用的なメニューになっていて、なかなか外で遊ぶことが出来ない野球少年たちに人気です。
基礎的な体作りにも大変効果的なので、一般の方がチャレンジしてももちろん大丈夫です。このように「宿題」的なトレーニング、練習方法を提示するのは人気コンテンツになっています。
eスポーツへの誘導
また、NPB(一般社団法人日本野球機構)は、開幕延期に伴い、野球ファンが少しでも楽しめるようにと『プロ野球“バーチャル開幕戦”2020』をKONAMIと共催して行うことを3月24日に発表。
eスポーツのプロ野球ゲームで活躍するプロプレイヤーたちが、「実況パワプロプロ野球」シリーズで開幕戦のカードを戦います。試合会場も東京ドームなどリアルなスタジアムを無観客で使用する予定となっており、かなり本格的。
3月29日の巨人×DeNA戦を皮切りに、全12試合がオンライン上で無料配信されるので、ぜひ視聴してみてください。
バスケット 驚愕のバーチャル試合が話題沸騰
アメリカでの新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月12日からリーグ戦が中断されているNBA。多くのスター選手が、苦境を乗り越えるメッセージをSNSを通じてファンに向けて発信しています。
そんな中、ルーキーイヤーから歴史的な活躍をしている八村累選手の所属するワシントンウィザーズでは、NBA公式ビデオゲーム『NBA2020』を使用した仮想試合を配信し、その本気度と圧倒的なクオリティの高さから大きな話題になっています。
試合は80-61で敗戦😔ハイライトで試合を振り返ります。 pic.twitter.com/QiWQyWYGj6
— ワシントン ウィザーズ (@washwizardsjp) March 22, 2020
バーチャル 八村選手 ハイライト!バックス相手に11得点、4リバウンド、2ブロックの活躍でした#repthedistrict pic.twitter.com/EDnkjfKmfn
— ワシントン ウィザーズ (@washwizardsjp) March 22, 2020
eウィザーズ、eバックスに敗れる。ビール選手はチーム最多19得点。八村選手は11得点、4リバウンド、2ブロックを記録。試合後リポート #repthedistrict pic.twitter.com/vjCedEe7V0
— ワシントン ウィザーズ (@washwizardsjp) March 22, 2020
バーチャルの試合でも、八村選手は大活躍の模様。
それにしても、実況と解説にとどまらずリポーターまで付いていて、テレビ中継の再現度がすごいです。ゲームといわれなければ、気づかない人も多いと思います。
バスケットファンでなくても十二分に楽しめるので、ぜひ試聴してみてください。
なお、実世界の八村選手は、先日24日にNBA JAPANのTwitterを通じて応援してくれるファンと医療関係者に向けて感謝のメッセージを発信しています。
🎥八村塁からNBAファンへのメッセージ @rui_8mura @washwizardsjp @WashWizards #NBA #NBAjp #RepTheDistrict pic.twitter.com/uyf9yXTAPq
— NBA Japan (@NBAJPN) March 24, 2020
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