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世界観やコンセプトを大切にしている“D2Cブランド”のプロモーション動画

世界観やコンセプトを大切にしている“D2Cブランド”のプロモーション動画

こんにちは、エレファントストーンの経営戦略室にいる秋山です。

最近、気になるものや購入するものの多くが、D2Cブランドが提供している商品・サービスになってきました。(D2C=Direct to Consumerの略で、自社ECサイトやSNSを通じて直接消費者とコミュニケーションを取って販売をする形態こと)

第一に、とにかくプロダクトの質が高い。そして、そのプロダクトを提供する背景に想いやストーリーがあり、共感し、思わず身近な友人にもおすすめしたくなる。そんな魅力たっぷりのDtoCブランドは、独自の世界観やコンセプトを映像・動画でも表現しています。

今日はそんなD2Cブランドのプロモーション動画をご紹介します。

メンズスキンケアブランド「BULK HOMME」

株式会社バルクオムが提供するメンズスキンケアブランド「BULK HOMME」。メンズスキンケアというと日本ではまだニッチなのかもしれませんが、特に中国では年々市場が拡大している分野でもあります。そうした中、まずは国内ナンバーワンを、そして「世界シェアNo1」というビジョンを掲げているのがこのバルクオムです。

プロダクトの成分や効果を訴求するのではなく、ブランドイメージを訴求する広告展開をしているのが特徴です。過去にはブランドアンバサダーに窪塚洋介やキリアン・エムバペ選手(サッカーフランス代表)を起用したことも。そして、今年5月12日に公開されたテレビCMには、木村拓哉を起用したことで大きな話題を呼びました。

あのキムタクが、BULK HOMMEという名前を連呼。しかも、YouTubeの動画配信で定番となりつつある、ルーティン動画と絡めているのも好感を持てます。何よりかっこいい……。

代表の野口卓也さんのnoteでは「テレビCMをリリースします」というタイトルで、今回のテレビCMが制作されるまでの葛藤や決断についてが綴られています。最後にはこんな言葉がありました。

このCMを通じて、BULK HOMMEがまずは国内ナンバーワンのブランドになることを確信しています。

このメッセージとビジョンをあらゆる媒体を通じて言語・非言語で届けていることにより、消費者である私たちも一緒にそのビジョンを目指していきたくなります。なんだか応援したくなるのです。

パーソナライズヘアケア 「MEDULLA」

株式会社Spartyが提供する日本初のパーソナライズヘアケア「MEDULLA(メデュラ)」。髪の質や状態に悩んでいる女性は少なくありませんが、店頭ではなかなか自分に合った商品が分からない、選びにくいといったニーズへ向けて登場したサービスです。たった40秒程度、9つの質問に答えるだけで約3万通りの組み合わせの中から、ひとりひとりの髪の状態に合ったシャンプー・リペアを診断。自分用にカスタマイズされたヘアケアBOXをお届けしてくれます。

そんなMEDULLAは、2周年を迎えた5月27日よりテレビCMの放映をスタートさせました。オーダーメイド篇と、5つの香り篇の2パターンを展開しています。

本サービスの特徴・魅力・雰囲気が15秒で簡潔ながら十分に伝わってくる内容です。フルリモートで打ち合わせ・制作・編集されたそうですが、言われてみないと気づかないほど高いクオリティですね。

インフルエンサーマネジメントを行う株式会社For youに所属し、モデル・タレントとして活躍しているまつきりなを起用しており、SNS上ではファンから「おめでとうございます」「最高」などテレビCMの出演に対する喜びの声が見受けられました。

彼女はInstagram(フォロワー9万人超)で度々女性の恋愛相談に独自の経験・考え方をさらけ出しながら明るく愉快に回答しており、非常に高い支持を得ています。さまざまな悩みを抱えている女性をターゲットにしているMEDULLAにぴったりのキャスティングだったのではないでしょうか。

クリエイター向けフットウェアブランド「OAO」

株式会社EPOQが提供するクリエイターのためのフットウェアブランド「OAO(オーエーオー)」。「CREATIVE FOOT GEAR LABORATORY」をコンセプトに、クリエイティブなシーンからインスピレーションを受けた、ストーリー / テクノロジー / クラフトマンシップの3つを融合させて高品質なプロダクトを開発し、届けることを目指しているブランドです。

4月15日に公式オンラインショップがローンチされ、第一作目のスニーカーの販売が開始されました。それと同時に公開されたコンセプト動画が、もう信じられないくらいかっこよかったです!タイトルは「Creative is」。

独特の世界観ではないでしょうか?CEOの板垣孝明さんはnoteで、「いまこそ、クリエイティブが必要だ。」というタイトルでこんなことを書いていました。

私たちなりに ”Creativeとは何か”を、考え抜き、表現したコンセプトビデオをご紹介します。才能あふれるクリエイターの皆さんと制作したので、ご自宅の時間での”ちょっとした刺激”としてぜひ観てみてください。

この動画を手がけているのは、King Gnu常田大希率いるクリエイティブレーベル・PERIMETRON。シューズの機能性ではなく、ブランドの持つ価値観や哲学を訴求しており、他では見たことのないアウトプットになっています。“クリエイターのための”と謳っているブランドなだけあって、一度見て理解するというよりは、繰り返し見てじっくり考えたくなるような内容です。

最後に

いずれもプロダクトやブランドにコンセプト、想いが込められているからこそ光っている動画だなと感じました。

BULK HOMMEやMEDULLAが、WebCMではなくテレビCMでマス向けに広告展開をしていることは目新しくもあります。今、スタートアップだけでなく大手企業まで次々と参入しているD2Cの分野ですから、今後もしかしたらテレビCMで目にするブランドが増えていくのかもしれませんね。

ただ、こうしたブランドのメインの消費者はミレニアル世代(20代〜30代)といわれているので、テレビCMの費用対効果などは気になるところでもあります。今後も動向を追っていきたいと思います!

この記事を書いた人

秋山真衣
エレファントストーンの経営戦略室 ブランドマネジメント課 マネージャー

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